かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

数字で見る乃木坂の世代交代

はじめに

今回の記事は、前の記事のある意味、続編です。

yorozu831.hatenadiary.jp

 

前の記事で3期生の選抜常連組の選抜状況を簡単にまとめてみましたが、もう少し踏み込んでみたくなりました。

それは何かというと、新しく期生が入ってくると、それまでの期の人気が新しい期生に移り、新しい期が人気を博し台頭するという仮説です。そして、サイクルを繰り返しながら世代交代しているということです。

まあ、当たり前の話と言えばそうなんですが、性分なんですかね、実際のデータで見てみたいんでやってみました、ということです。

 

乃木坂の握手会/ミーグリの動きを見ていると、いわゆる固定客と言えるコアなファンが一定数いる中で、それとは別に浮遊層と言うべき層があって、そのときの状況に合わせて流れているように見えます。

これは、選挙でいう浮動票というやつです。

選挙の世界で見ると、ある政党を支持するコアな層と、決まった政党を支持してない層(浮動票)があり、この浮動票をいかに取り込むかが、選挙に勝つかどうかの大きな要因となることもあります(特に政党どうしのつばぜり合いが激しいとき)。

乃木坂の場合も、急に人気が上がったり、急に人気が下がったりするのですが、そういう浮遊層が「新しいから買いだ」とか「上り調子だから買いだ」みたいに、そのときどきの状況で流れているように見えます。

 

今回は、人気のバロメーターとして、握手会/ミーグリの完売データを出してみました。

このデータを出すことについてはいまだに自分の中で議論があるのですが、いつまで経っても結論が出ないようなので、思い切って出すことにしました。

後で後悔することになるかもしませんが、そのときは後の祭りということで、自分の中で祭りが起きるでしょうwww。

 

結論から言うと、その仮説を裏付けるような動きは見えませんでした。せいぜい、「もしかするとそうかもね」くらいのレベルです。明確になった傾向は次のとおりです。

 

  • 新しい期が入ってきたときに、その期に人気が集中する。
  • ある一定期間を経ると、その人気も沈静化し、やがて人気がある層とそうでない層に二極化する。

 

「そんなことは知ってらあ」と言う方がほとんどだと思いますけどね。

まあ、数字上、そんな傾向が見えたということで、自分的には良しとしています。

 

能書きが長くなっていますが、もう少し能書き続きます。

あらかじめデータの精度に対する言い訳をしておきます。

 

データの精度はお世辞にもいいとは言えません。

そもそも自分が持っているデータは、本やネット、ニュースなどのデータを集めて切り貼りしたもので、出展がどこか、それがどういう立場に立って作られたデータなのか管理できていないため、データの粒が揃っているのかもあやしいんです。

この辺はしょせん個人運営のサイトなので大目に見てやってほしいということです。

 

実際のデータで見てみた

シングルごとに、選抜人数のうち、各期のメンバーの占める割合、いわば勢力図を出してみました。そして、その隣に、そのシングルの握手会/ミーグリの完売率を期別に出してみました。つまり、期別にどれくらいに人気があったかどうかの指標です。

完売率は、あえて説明の必要はないかもしませんが、一応、説明しておきますと、メンバーに与えられた部数のうち、完売した部数の割合です。

完売率が高ければ、それだけ握手会/ミーグリのチケットが売れたということなので、人気がある、という言い方はできます。ある程度の指標にはなります。ただし、後で説明するように、いろいろと問題があります。

 

3期生から5期生までの動きが見えるように、20枚目から34枚目のシングルの動きを表にしてみました。

本当は、グラフの方がわかりやすいのですが、まだ実力が足らず表ベースでお届けします。

実際に3期生が握手会に参加するようになったのは、もう少し前なのですが、表がやたらと長くなるので20枚目からにしました。


まだ試行段階です。なので、データの見せ方についてはまた変えるかもしれません。

 

こうして実際にデータを見てみると、次のように見えます。

 

  • 新しい期が入ってきたときに、その期に人気が集中する。だからといってその前の期が極端に落ち込むわけでもない。というか相関関係があるかどうかは微妙。

 

  • ある一定期間を経ると、その人気も沈静化し、やがて人気がある層とない層に二極化する

 

まあ、当たり前のことを言っている結果なのですが、数字でそういう傾向が見れたのでよしとします。

 

ちなみに18枚目以降の3期生の完売率は軒並み90%台をたたき出しており、高い人気を誇っていましたが、23枚目あたりから全体的に少しずつ下がる傾向を見せています。

31枚目から急落しますが、これはおそらくそれまで稼ぎ頭だった梅澤美波さんなどがミーグリ免除になって参加しなくなったからでしょう。

 

4期生は23枚目から参加しますが、最初は様子見でキャラが見えるまで買い控えていたのか完売率が81%ですが、次のシングルからは95%にジャンプアップします。

この時期に3期生の完売率が下がりますが、4期生に流れた可能性はあります。ただし、5期生が出てきたとき(29枚目)に4期生が下がったかというと実は下がっていません。なので、ここで流れたと安易に判断しない方がよいかもしれません。

そして、29枚目から4期が選抜メンバーの最大勢力となり、32枚目まで選抜メンバーの約半分を占めるようになります。ただし、その時期の完売率は決して高いわけではなく、むしろ5期生に人気が傾いているように見えます。最大勢力であるということと、完売率がどうかということは、あまり関係なさそうです。

 

こうしてざっくりと見てみると、3期にしろ、4期にしろ、最初は人気が高いことがわかります。しかし、だんだん沈静化していきます。

おそらく、いま最大の人気を誇っている5期生も同じ道をたどることになると思います。

ある程度、こういうサイクルを意識しながら、新しい期生を募集しているということは大いに考えられますね。

 

数で表すことの意味

さて、いろいろと数を見ながら、あーだこーだ書いてきましたが、裏事情を書きたいと思います。

 

冒頭で断ったとおり、データの精度が悪いため、データの信頼性はあまり高くありません。

今回、公開に踏み切ったのは、精度は悪くても、100%ぜんぶ間違っているということはないだろうということを前提にしています。

さすがに、個人別にデータを出すと、精度の悪さがもろに出てしまいますが、期ごとにデータを出すのだとしたら、そのような精度の悪さは薄まると考えました。

 

まあ、そんな言い訳がありつつ、握手会/ミーグリのデータを出すのは躊躇があります。

理由は、次のとおりです。

 

データの精度が悪い

これは冒頭で説明したとおりです。個人で運営しているサイトの限界です。データの粒が揃っているのか定かでありませんし、入力の間違いもあると思います。

むかし、「同情するなら金をくれ」なんていう名台詞を生んだドラマがありましたが、それに倣えば「精度を求めるなら金をくれ」ということです。こういう分析を職業にしていて、閲覧者からお金をもらっているのであれば、当然、責任をもってデータの精度を最大限に高めようとするでしょうが、個人が趣味で片手間でやっている以上、精度を高めるのはかなりの難題です。

 

完売数だけでは売上の多寡を測ることはできない

完売数が、本当の売り上げをどの程度、反映しているのかはあやしいです。

わかりやすい例を出します。

20部のチケットが各部10枚ずつ用意されていたとして、10部を完売し、残りの10部がまったく売れなかった人(つまり売り上げがゼロ)の人と、完売が一つもないが実は完売すれすれの(各部ぜんぶ9枚ずつ売った)人がいたとして、前者の売上は10(部)×10(枚数)=100、後者の売上は20(部)×9(枚数)=180となり、後者の人の方が売り上げが高いことになります。どちらの方が売り上げに貢献したか言うまでもありませんね。

つまり、人気のバロメーターとして全幅の信頼をおけるわけではない、ということです。

 

本来であれば、完売スピード(いかに速く完売したのか)も加味した形で数値化しないと、人気のバロメーターとしては弱いので、試験的に完売スピードも反映させてスコア化はしています。しかし、現状では、そのデータを使ってどうこうしようとは考えていません。計算方法が悪くて、個人的にはほとんど意味をなさない数字だと思っています。

ちなみに、今の時点では、そのスコアを非表示にする設定にしていないため、データを見ることは可能です。こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

以上がテクニカルな面の難しさについて書いてきましたが、ここからは心情的な問題についても書いていきたいと思います。

 

へたにデータを出してしまうと、「風評被害」にあう可能性が懸念される

ネットを見ていると誰それが「人気低下」したみたいな言われ方をしていますが、それがもととなって実際に人気が低下していくのではないかと個人的に考えています。

根拠はありません。ただそう思うだけです。

ただ、そう考えないと説明が付かない現象が起きているように思います。

たとえば、特にそういう人にスキャンダルのような落ち度があったわけでも何でもないのに、ネットで誰それの人気がどうこうと言われるの同時に、実際に人気が落ちていることがあります。

単なる偶然かもしれませんが、もし、ネットでの噂話のような話がファンの心理に作用しているのだとしたら、不用意なことは言わない方がいいのかもしれないなとは考えています。

もちろん、自分のような弱小サイトが何を言おうが、世間的には何の影響を与えないと思いますが、そういう節があると考える以上、それを助長するような真似はしたくないので、あまり不用意に出さない方がいいんじゃないかと。

しかし、こうやって完売率を出しちゃってますね。個人ならともかく、期別であれば、数字で出しても罪は薄くなるかなと思って出しています。詭弁かもしれませんが。

 

もちろん、そのようなデータをサイトで公開している方を非難する気持ちは微塵もありません。少なくとも自分がそう考えているだけですから。

 

数字で人気を表すことの虚しさ

実際に各メンバーの完売実績をデータとして持っているので、個人単位で数字の上がり下がりを見ることはできるのですが、しかし、そういう数字を見ていると、メンバーの魅力と釣り合っていないな、と感じることが多々あります。

そもそも人間の魅力と完売実績を結び付ける考え方自体が間違っていますね。

 

3期生の女性陣を見ていると、女性として成熟した魅力を発揮しているように感じます。

アイドルという世界で揉まれていること、それから他人の視線を浴びる職業に長く就いているからじゃないかと思うんですが、他の期にはない魅力があります。でも、そういうのって数字で表せるわけもないし、完売実績と結びつける必要もない、ということなんでしょう。

 

完売がらみの話でもう一つ。

以前、2期生渡辺みり愛さんという方が在籍していて、2期生エースの堀未央奈さんを物真似してさんざん彼女をディスりまくり、しれっと毒を吐いたりしつつ、そうでありながらダンスパフォーマーとしての実力は非常に高く、大好きだったメンバーの一人です。

握手会の人気もよく全完売を連続でたたき出すこともあるのに、選抜回数が1回だけというのがどうにも納得がいきませんでした。

40人の大所帯で、メンバーもファンも全員が納得する采配というものがあり得ないことは重々承知しているつもりですが、あれだけ実力も人気もあるのに、「選抜回数が1回だけってどういうこと」と言いたくなります。

 

言い出せばきりがないですね。完売実績なぞ気にしない方が精神衛生上良いということなんでしょう。

 

終わりに

こんなことを書くと実も蓋もなくなりますが結局のところ、自分が今まで書いてきた話は、ごく限定された世界の数を拾ってやっている「数遊び」に過ぎません。

確実なデータを取るんだとしたら、おそらく一定数の乃木坂ファンを対象にアンケート調査するしかないでしょうね。

 

では、最後に握手会/ミーグリにかこつけた超個人的な想いを放出して華々しく(?)終わりたいと思います。

 

選抜制度にせよ、握手会/ミーグリにせよ、いわばAKB商法の遺伝子とも呼べるようなものじゃないかと思っています。

ああいうファンの心理を煽るやり方は、AKB48の公式ライバルとしてスタートした手前、悪いことではないと思いますが、10年以上経つわけですし、それにあれほど隆盛を誇ったAKB人気もいまや下火なので見直したほうがいいんじゃないかと。

このようなビジネスモデルを繰り返していても、いずれはAKBと同じように衰退の道をたどるのはほぼ間違いないように思います。

というか、いちビジネスマンとしてよくこれだけ長く持ったなというのが正直なところです。

 

普通の組織だったら、十年も同じビジネスモデルを続けるなんて考えられません。時代の要請、技術の進歩とともにビジネスは姿かたちを変えていくものですから、奇跡的ともいえます。

それだけいい人材が入ってきて世代交代をしているということの証左だとは思いますが、いずれにしても同じことを繰り返していたら、いずれはAKBと同じように衰退していくんじゃないかと思います。

AKB商法の遺産ともいえる選抜制度をやめてほしいなあ、と前々から思っていました。それじゃどうやって商売していくのかと問われたらNo Ideaの商売抜きの考えなんですけどね。

それから、アンダーという言い方もやめて、乃木坂Aチーム、Bチームにしてほしいなあと、これもかねがね思っていました。

「アンダー」という言い方もファンの心理を煽るような言葉遣いだと思います。いまどきの言葉で言えば「○○ハラスメント」系の話なんじゃないですかね。あくまでも私個人の感覚ですが。

 

去年からミーグリで相当な人気を得ている中西アルノさんですが、ずっとアンダーで活躍していますね。もしかして、彼女を選抜に入れる気はないんではないか、と疑い始めています。

34枚目のアンダー楽曲でセンターを務め、ブリブリのアイドルソングを歌っていましたね。あれに違和感を持ったのが発端です。

それから最近、地上波で乃木坂のアンダーに焦点を当てたドキュメンタリーを放映していましたね。これも、異例のことだと思います。

もしかして、中西さんが選抜に入らないのは、そもそもミーグリの完売がどうとか、という意味をなくそうとしている意図が働いているんではないかと勘繰っています。言うまでもなく、希望的観測がめちゃめちゃ入っている妄想に過ぎません。

もし、そういう方向に流れているのだったら大歓迎です。

 

完売実績を数字で出すことの是非については、いまだに自分のなかで決着できていないのですが、まあ、そういう個人的な問題をさておいて、もしデータを出すのであれば、やっぱりグラフにした方がいいですね。

それは前々から感じていたのですが、いよいよグラフを実装しないときついかな、と思っています。まあ、やり方はむかし調べて知っているので、あとは本人のやる気次第ですwww。