乃木坂の今後を予想する、この前の記事の続編です。前の記事はこちら。
いろいろと妄想してきましたが、このシリーズの最後に、今後の体制がどうなるか簡単にまとめてみたいと思います。言うまでもなく、これもまた妄想全開です。
今回の記事では、今後の選抜を予想するために、各期がどのような動きを見せてきたのかを振り返り、今後の予想をしています。また、次期キャプテンが誰が相応しいのか、キャプテンの役割について整理し、そのうえで、4期生の中から田村真佑さん、柴田柚菜さん、黒見明香さん、5期生の中から一ノ瀬美空さん、菅原咲月さんの中から誰が適任か検討しています。
今後の選抜
今後の選抜は、従来どおりの動きを踏襲するならば、今の3期生の立場に4期生がシフトするということになりますね。
今の3期生の選抜は5人でほぼ固定になっています。梅澤美波さん、山下美月さん、久保史緒里さん、与田祐希さん、岩本蓮加さんの5人です。これと同じことが4期生でも起こるということです。
お気づきの方も多いと思いますが、この枠に入るメンバーは、個別握手会/ミーグリ免除組とかぶります。
ちなみに、3期生のこの5人が選抜常連組に入るまでどのような足跡をたどったのか簡単に振り返ると次のようになります。
時期 | 概要 |
2016年9月4日 | 3期生加入 |
2017年8月9日 | 18枚目シングル『逃げ水』発売。大園桃子さんと与田祐希さんがセンター(いわゆるお披露目)。 |
2018年4月25日 | 20枚目シングル『シンクロニシティ』発売。このシングルから3期生の選抜入りが始まった。 |
2021年1月27日 | 26枚目シングル『僕は僕を好きになる』発売。このシングルを境に大園桃子さんなど6人が選抜常連組になる。 |
2021年9月4日 | 大園桃子さん卒業。 |
2021年9月22日 | 28枚目シングル『君に叱られた』発売。大園桃子さんを除く5人が選抜常連組となる。 |
2022年3月29日 | 31枚目シングル『ここにはないもの』発売。梅澤美波さん、岩本蓮加さん、山下美月さん、与田祐希さんが個別握手会/ミーグリ免除。 |
2023年3月29日 | 32枚目シングル『人は夢を二度見る』発売。久保史緒里さん、個別握手会/ミーグリ免除。 |
この5人の動きを見ると、比較的早い段階から選抜入りし、その後、継続して選抜入りしています。
その他の3期生を見ると、アンダーが長い人、アンダーと選抜を行ったり来たりしている人が多く、明らかにこの5人は選抜メンバーとして際立っています。
本人の魅力と運営のプッシュがいい具合いに相乗効果を生んだように見えます。
そうやって乃木坂のビジネスに貢献してきたわけですから、その功績に報いて選抜常連になるのも、ありそうな話です。
そして、3期生の卒業に伴い、これと同じことが4期生でも起こることになりますね。
コンスタントに、しかも速いペースで全完売をたたき出している賀喜遥香さん、遠藤さくらさん、田村真佑さんは選抜固定枠に入る(あるいはもうすでに入っている)可能性が高いということなんでしょう。
このあたりの話は、まあ順当というか、あえて取り上げるほどの話でもなかったかもしれません。
どちらかというと注目すべきは、近々、発表になる35枚目シングルの選抜発表なんじゃないかと個人的に思っています。
今後の乃木坂を占ううえで重要な意味を持っているのではないかと。
34枚目シングルでは、選抜は各期がほぼ同数の人数が分け合っている状態です。均衡型とでも言える体制です。
5期生の選抜入りが始まった32枚目以降の選抜人数を期別に見ると次のとおりです。
シングル | 3期生 | 4期生 | 5期生 |
32枚目 | 5 | 10 | 5 |
33枚目 | 7 | 7 | 6 |
34枚目 | 6 | 7 | 7 |
32枚目から33枚目にかけて4期生の人数が落ち、各期がほぼ同数になり、期別の人数が均衡している状態です。それまでは、4期生が選抜メンバーのほぼ半数を占める一大勢力となっていました。
32枚目以降、5期生が一人ずつ増えていますが、35枚目でも増えるとなると、均衡が破れて一番多い期になります。
5期生の中で、35枚目シングルで選抜に入ってくる可能性があると見ているメンバーは、小川彩さんと中西アルノさんのお二方ではないかと思っています。
今までの流れを見ると、5期生楽曲でセンターを務めたメンバーが、次のシングルで選抜に入るようになっています。32枚目シングル収録の5期生楽曲でセンターを務めた池田瑛紗さんから、この流れが始まっています。
34枚目シングル収録の5期生楽曲でセンターを務めたのが小川彩さんなので、この「法則(本当にそういうものが存在するとして)」が適用されれば選抜入りになりますね。
それからアンダー楽曲でセンターを務めた中西アルノさんも選抜入りが考えられます。過去、アンダーセンターを務めた後に選抜抜擢された傾向が見られるからです。
ここのところの選抜人数が20人なので、選抜人数=20人を前提とし、選抜人数が増えないとした場合、もし、均衡した状態を維持するのであれば、新しく5期生が選抜に入ると、その分だけ、5期生の選抜メンバーの誰かがアンダーに移ることになります。
今回の選抜発表が、均衡型で行くのかどうかの分かれ目と言えそうです。
かつて、4期生が選抜人数の半分を占める時期がありましたが、4期生と5期生の立場が入れ替わるのかどうか、というところですね。
それと、ここ最近、フロントメンバーも固定されていますが、そろそろ井上和さん以外の5期生メンバーもフロントに入ってよさそうなタイミングでもあります。その辺も注目ポイントですね。
この記事を書き終えた時点で、山下美月さんの卒業の発表がありました。35枚目シングルが彼女の卒業シングルとなるため、同期の3期生が彼女の卒業を見送るフォーメーションになるかもしれません。そうなった場合は、3期生が多い選抜になるので、今後を占う材料にはなりませんね。
キャプテンの適任者ってだれ?
まだまだ先の話になると思いますが、体制絡みで、次期キャプテンについても触れておきます。
誰が向いているかは、そもそもキャプテンに何が求められているのかの条件を明確にしておかないとわからないので、自分なりにそういう条件を整理しててみたいと思います。
実際のキャプテンの仕事がどのようなものかは、当たり前の話ですが、公開されていないため、うかがい知ることができないのですが、ごくごく一般的な組織に置き換えて考えてみると、何となくこんなことをしているであろうという想像はできます。
会社であれば、運営=経営陣、キャプテン=部課長クラス、メンバー=一般社員、と置き換えて考えることができます。
また、学校であれば、部活に置き換え、運営=先生、キャプテン=キャプテン、メンバー=部員、と置き換えて考えることができます。
そうすれば、キャプテンとしての仕事は、何となく想像が付きますね。
普通の組織から広げて考えると、グループのまとめ役になること、グループの顔になることが大きな役目ではないかと思います。
グループをまとめると一言で言っても、その内容は多岐にわたりますね。
メンバーの人心掌握とか、メンタルのケアとか、さまざまだと思います。
そういう役回りの中で重要な資質は、「人間力」というものでしょうか。
誰とでも分け隔てなくフラットに付き合いながら、どんな個性を持っているのか、どんなことが得意なのかを把握するなど、コミュニケーション能力、判断力、洞察力が求められますね。
グループの「顔」としての役目は、ステージのMCなど、表舞台でグループ代表として立つ仕事がまず頭に浮かびますが、それ以外にも、裏方の仕事としていろいろ大事な役回りがあるように思います。
グループの代表として外との交渉にあたるのもキャプテンの役目になると思います。
たとえば、外番組で番組のスタッフと具体的な演出や立ち位置について確認したりとか、いろいろな仕事が考えられます。当然、そういう仕事はたいていマネージャーさんの仕事になるとは思いますが、おそらくグループの代表として立ち会うし、必要があれば実際のプレーヤーとしての立場から自分の意見を言うなど、グループの代表としての役割もあるでしょう。
それから、運営とグループのパイプ役として、運営から示された方針を噛み砕いてメンバーに浸透させるとか、逆に、グループの問題点とその解決策を運営に進言したりと、これまた面倒というか大変な仕事をしなければならないと思います。
何にしても、運営とキャプテンがツーカーの関係になれば、組織運営として理想的な姿になります。
ですから、運営としてもキャプテンが誰になるかは非常に重要な意味を持つと思います。人気がいくら高くても、キャプテンの資質に欠ければ、組織運営がうまく回らなくなります。それこそ、運営が最も避けたい事態でしょう。
以前、雑誌か何かで読んだのですが、2代目キャプテンの秋元真夏さんがキャプテンの仕事について問われたときに、性格的に人に厳しくするのが苦手なのに、そういう役回りをするのに葛藤があった旨の発言がありました。
要するに場合によっては「憎まれ役」もあえて買わなくてはなりません。損な役回りもしなくてはならないので、かなりメンタルが強くないとやっていけませんね。
いろいろと書いてきましたが、そういう資質をぜんぶ持っていることが理想です。でも、なかなかそういう人はいないので、たとえば、人間力はすごく高いけど、判断力にやや難があるのであれば、そういう部分を誰かが補っていけばいいと思います。
なんだかんだ言って40人近くの大所帯をまとめるわけですから、若い女性にとってはなかなかヘビーな仕事ではないかと思います。あれもこれも要求するのは土台、無理があるかもしれません。
人気メンバーがキャプテンになることはよいことでしょうが、しかしマストの条件ではないと思います。人選をミスると組織運営が破綻しますから。
ただ、表舞台でグループ代表として立ち回るわけですから、選抜メンバーであることは条件になるかな、くらいではないでしょうか。それからエースとの兼任も厳しいでしょうね。負担が重すぎるように思います。
ここからは超個人的な意見です。キャプテンとして適任の人を挙げろと言われたら、こんな感じの答えになります。エースを除外しています。
3期生は、今後、遠くない将来に卒業が予想されるため、キャプテン候補としては4期生以降が有力ではないかと思います。
4期生は、田村真佑さん一人だけ挙げました。
その他にも、柴田柚菜さんみたいにバランス感覚がよさそうな人とか、まとめ役にぴったりな黒見明香さんとかもいるのですが、柴田さんはあまり仕切るタイプに見えないこと、黒見明香さんはキャプテンというよりも、社長(経営者?)とかそっち系の人じゃないかと個人的に思っています。黒見さんには、あの年齢にしてすでにドンの風格が漂っています。
ま、あくまでも自分の中のイメージの話ですが。
個人的には、キャプテンの最右翼は田村真佑さんです。
さっき触れた人間力の点で申し分ないし、経験もあって仕事をよく理解しているでしょう。グループをまとめるのにこれ以上の適任者がいないくらい、合っているように思います。
メンバーからもスタッフからも厚い信頼を得られそうなお方に見えます。
ただ、ネックは年齢ですね。現在、25才です。
もちろん、卒業は本人が決めることなので、何年在籍するかは彼女の意思次第なのですが、普通に考えると、長期間、キャプテンを務めるのは難しいだろうな、という想像は付きます。
キャプテンの就任期間が短いというのは、あまり好ましくありません。
多分、キャプテンとして、自分なりのグループの目標を立てると思います。しかし、短期間だと、その目標を達成する前に卒業、なんてことになりかねません。
また、運営サイドからしても、キャプテンとは互いにツーカーの仲になることが理想的です。せっかくツーカーの仲になって組織運営がうまく回っているのに、キャプテンが変わってしまうと、またゼロから構築し直しになります。
そうは言っても、5期生はまだ加入して丸2年、経験不足の感があります。梅澤キャプテンが副キャプテンに就任したのは、加入して6年してからです。やはり4期生から選ぶのが順当ではないかと思うのですが、早期に5期生から副キャプテンを選び、長めの期間をとってキャプテンとして養成する、なんていう方法もありますね。
5期生のお二人からキャプテン候補を選ぶとすれば、個人的に菅原咲月さんを推します。
一ノ瀬美空さんは、一人ひとりの性格に合わせて、手厚く見てあげることができそうですし、すごく面倒見のよさそうな人に見えます。頭がよくて機転が利くし、優しいし、人に慕われる方に見えます。
ただ、ネックとなるのは、彼女が極度の人見知りなところです。キャプテンは年上(スタッフなど)から年下までいろいろな世代とうまくコミュニケーションを取らなくてはなりません。そういう面でうまく立ち回れるかやや不安なところがあります。
また、判断を求められるところで、なかなか決められない性格のように見えます。優柔不断なところがあるんじゃないかと。
先に触れたように、キャプテンは損な役回りをしなければならないときもあります。そういう足枷が付いているよりも自由にふるまえる方が、彼女の魅力が発揮できるんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう。
ま、あくまでも自分の中のイメージの話ですが。
対して、菅原咲月さんは、勢いがある方なので、決断力もありそうですし、おそらく年上、年下関係なく円滑にコミュケーションが取れそうです。
何事も段取りよく、ちゃっちゃと進めるタイプに見えます。
ただ、どこまで知恵が回るのか未知数な部分があるのと、勢いに任せて暴走しちゃうんじゃないかとか、少し不安な面もあります。
ま、あくまでも自分の中のイメージの話ですが。
この二人については、34枚目シングルで面白い動きがありましたね。
表題曲で、二人のポジションがシンメになったこと、それから34枚目シングル収録の5期生楽曲でもシンメになり、しかもフロントポジションで、センターの小川彩さんを挟んでいることです。
これ、なんかの意図が働いているんじゃないかと勝手に想像しています。
一つは小川彩ちゃんのママ担当としての役割、ひるがえって年下育成係としての役割とかですね。まあ、実際にどうなのかは、これだけの動きで判断するのは無理がありますが。
最後に
乃木坂はきっと変わろうとしているんだよという話を書いてきました。
いろいろと書いてきたんですが、一番の課題は、その具体像がはっきり出せていないことです。
前の記事の「其の弐」で、パフォーマンス力の強化が具体的にこんな形になるのではないかと想像を膨らませてきましたが、我ながら「説得力ないなあ」と感じながら書いていました。
というのも、パフォーマンスの強化の話と、体制(特に選抜制度)をどう両立させてるのかという点が、まるで消化できていないからです。
パフォーマンス力には難があるが、人気が高いメンバーはどうするのか、という肝心な部分の解が得られていません。
具体的なビジネスモデル抜きで考えれば、パフォーマンス力の高い「乃木坂Aチーム」と顔面重視の「乃木坂Bチーム」に分けて活動、なんていうことも考えられなくもないんですが、商売抜きの現実離れした話になってしまいますね。
もちろん、実は路線変更はなく、従来路線を継承していくなんてことも考えられます。
答え合わせは、もしかすると、来年春になるであろう6期生の参加まで待つしかないのかもしれません。
一応、自分なりに29枚目シングルのMVなどを題材に出したりして、勝手な妄想ではないというつもりで書いてきましたが、ブログ自体が5期生を取り上げることが多いのもあって、5期生をひいき目で見ていると思われても仕方がないと思っています。
実際、自分が乃木坂46にはまったのが、2022年春で、ちょうど5期生加入とかぶります。4期生以前のメンバーは、後追いで追っかけているので、リアルタイムで成長を見ているのは唯一5期生になります。だから、乃木坂の期の中で思い入れがある、という側面はあります。
ただ、そういう思い入れができたのは、5期生が乃木坂工事中の企画で富士山登山をしてからです。それまでは「美人が多いな」くらいのぼんやりとした想いしかありませんでした。
それまでの富士登山企画では常に脱落者を出していたのに、5期生全員(岡本姫奈さんは体調不良で欠席)が富士山登山をやり遂げて「すごいな、この子たち」と思い、認識が変わりました。
それ以来、ろくに見ていなかった5期生の紹介動画や、29枚目シングル収録のMVをあらためて見直すと、「もしかして乃木坂は5期生を中心に変わろうとしているんじゃないか」と思い始め、いろいろと動きを見ているうちに、それが確信へと近づいていきました。
自分の推測が合っているかどうかは、来年春になるであろう6期生加入あたりではっきりするのかもしれません。
というわけで、乃木坂の今後を占うシリーズはおしまいです。
内容はともかく、続き物を短期間で完結させた自分を褒めてあげたいと思いますwww。