乃木坂の今後を予想する、この前の記事の続編です。
今回も、前の記事で使った絵を引用します。この図を選んだ意図は特にありません。何となく公式の動画から切り抜いて引用しています。
前の記事では、乃木坂が5期生を中心とした体制に徐々にシフトしようとしているのではないかと思える節があるため、そうと思わせる事実を集め、どう変わろうとしているのか、その手がかりとなる材料集めをしてきました。
前の記事では材料を4つほど並べましたが、この記事ではあと2つ書きます。
そのうえで、こう変わろうとしてるんじゃないかと想像を膨らませ、ついでに今後の体制の予想も立ててみます。
今回も妄想たっぷりにお届けします。
材料5 ~ そもそも5期生って毛色が違くない?
そもそもの話なんですが、5期生って今までのメンバーと毛色が違って見えませんでしたか。
巷でよく言われるのが、「ビジュアルが完成されている」という声が多かったように記憶しています。
実際、年齢のわりに大人びた感じの子が多かったですね。
それに芸能活動を過去にしていた子が多かったと思います。
ビジュアル面がことさらクローズアップされることが多い5期生ですが、それとは別に一芸に秀でている子が多いという印象もあります。
さっき説明した中西アルノさんの他にも、そういうメンバーがいますね。
たとえば、岡本姫奈さん。
女の子でバレエを習い事でやっている人は比較的多いと思います。多いと言っても、習い事の中でもバレエはお金がかかるので、ピアノとかの習い事と比べるとだいぶ数は落ちるとは思います。でも、まあまあそこそこいるわけです。たとえば、乃木坂のメンバーでは、たとえば阪口珠美さん、早川聖来さんがバレエ経験者です。
しかし、岡本姫奈さんみたいに、プロのバレリーナの卵というのは初めてですね。
それから、池田瑛紗さん。
彼女も絵描きの卵という点で、岡本さん同様、本格志向の人ですね。
実際、芸大に合格してしまったんだから、乃木坂の学歴偏差値を一挙に押し上げることになりました。
当然、乃木坂としても箔が付き、他のアイドルグループとの差別化が図れるわけですから、運営としても万々歳というところでしょう。
彼女は5期生の中で最年長で現在21才です。そして、卒業生の卒業時の平均年齢は24才です。もちろん、24才になったら卒業しなければならないというわけではありませんが、一応の目安にはなります。
普通に考えれば、彼女の活動期間は他の5期生よりも短くなるでしょうから、彼女が運営から「いまが推しどきだ」とばかりに推されまくっているのも順当なことではないかと思います。
ただ、そういう推され方に、人づきあいが人一番苦手な彼女が気持ち的に付いていけるのか、去年の井上和さんの推され方以上に心配です。
こうして見てみると、やはり5期生は異色の人材が揃っていますね。もちろんアイドル然とした人もいる中で、そういう従来のアイドルの枠組みに収まらない人材が入ってきたことは注目に値しますし、今後の乃木坂を占ううえで大いに参考になるように思います。
材料6 ~ 全体の流れを振り返って見えること
なんだかんだ言って、ほじくり返せば、いろいろと材料が出てきそうです。たとえば、5期生が「乃木坂 in 乃木坂」みたいな扱いで写真集が売り出されるとかですね。
ただ、そんなにいっぱい書いても話が拡散するし、まとまりが付かなくなるだけなので、ここらで最後にします。
最後の材料として、乃木坂の大きな流れを俯瞰して見てみましょう。
乃木坂46は、AKB48の公式ライバルとしてプロデューサーの秋元康さんの掛け声で始まったアイドルグループです。当初、秋元さんのコンセプト(というか嗜好)が強く反映されていたのに、だんだんその路線から外れていったように見えます。
秋元康さんは、地方から出てきた垢抜けない、パッとしない子が次第に洗練されていき、花を開かせるというサクセスストーリーが好きで、1期生から3期生までは、その路線が色濃く反映されていました。
たとえば1期生の生駒里奈さん、2期生の堀未央奈さん、3期生の与田祐希さん、大園桃子さんが典型的な例ですね。
しかし、4期生からその路線は影を潜め、4期生でお嬢様感が強くなりました。
そして、5期生に至っては完全にその路線から外れています。初期の頃と比べると、かなり洗練された人材が加入するようになっています。
彼女たちは、選考過程を経て選ばれているわけですから、このような変化は選考する側で恣意的に変えてきたことになりますね。時代の要請があったのかもしれないし、煮詰まり感があったので変えてみたかったのかもしれませんし、動機はよくわかりませんが、恣意的に変わってきたのは間違いないでしょう。
5期生加入当時、確かビジュアルに対する声と同じくらいの高さで「即戦力」という声が上がっていたと思います。
いずれ、また元の路線に回帰することはあるかもしれませんが、今はこの流れに沿ってどんどん進んでいくと考えられます。ですから、現在募集されている6期生も、この流れに乗ると見るのが自然ではないかと思います。
変化するグループ#1 ~ 人
では、ここからは、具体的にどんなグループに変わろうとしているのか妄想してみたいと思います。
今までの材料に広げていくと、こんなことが考えられるね、というように話が展開するといいのですが、いかんせん材料が足りないので、妄想のうえに妄想を重ねる形になってしまいました。その辺は私の力不足です。
当たり前のことですが、アイドルを名乗っている以上、アイドルとしての本分は守るでしょう。あまりドラスティックに変わってしまうと、それこそファンが離れてしまうでしょうから。
乃木坂ブランドの見られ方って、ものすごくざっくり言うと、美形の子たちが歌って踊るグループ、歌もダンスもそこそこやるくらいの認識ではないかと思います。異論はあるでしょうが、世間的なイメージという点で見ると、そういう見方がされているのではないかと。
おそらく「乃木坂、ビジュアル強し」というブランドのイメージは、白石麻衣さんと西野七瀬さんの二大エースが主に中心になって築き上げられたものなんでしょう。少し高級感があるとか、優雅さがあるとかですかね。
これは、二大エースを含めた諸先輩方が築き上げたイメージなので、そのテイストを継承するであろうということは大前提としてあるように思います。
とすれば、プラスαとして何を乗せていくかってことになりますね。言い換えれば、どこまで風呂敷を広げるのかということになります。風呂敷の話はあとで詳しく語ります。
その前提にうえに立って、いかに箔を付けるかが大きな要素になるのではないかと思います。どんな箔を付けるのかは、前述の内容からして、もう答えが出ていますね。
- パフォーマンス力(歌唱力、ダンス)が高いこと
- 高学歴
- その他、たとえば、女優出身とかミュージション出身みたいな人
1点目と2点目はすでに触れてきました。
3点目は自分が勝手に想像しました。乃木坂ブランドに箔が付くものであれば何でもという意味合いで書いたのですが、ちょいずれているかもしれません。
変化するグループ#2 ~ 曲、パフォーマンス
次に、曲やパフォーマンスなどが今後どうなるかですね。
29枚目シングルの『Actually...』みたいに、スピリチュアルというんですかね、衣装は宗教的、歌詞は哲学的、みたいな今までとは系統の違った曲が今後、出てくるのかどうかですね。
まず、CD売上が上向く要素があまりないのだとしたら、やはり変化は必要ではないかと思います。自分がさんざん持ち上げた『踏んでしまった』という曲は、変化を模索するためのパイロット版ではないのかと個人的に観測しています。『踏んでしまった』はアンダー楽曲ですが、表題曲でも、ああいう攻めた路線を押し出してくることは十分に考えられるように思います。
芸術的な路線というのでしょうか、アカデミックな路線というのでしょうか、そういう高尚なものと、従来の親しみやすいアイドル路線をバランスよく配置していけば、いまのファンが離れることなく、新しいファンを開拓できるかもしれません。
そうやって、アイドルとしての本分をまっとうしつつ、変化を付けていくというわけです。
それからパフォーマンス面ですが、全体的なパフォーマンス力を前面に押し出すのであれば、曲の難易度も上げてくる可能性はあるんじゃないかと思っています。
具体的なイメージはないんですが、たとえば、玄人受けするような難しさで、普通にカラオケで歌える曲なんだけど、プロ肌の人には「すごいことやってるな、このグループ」と思ってもらえるような細工を仕掛けるとかですね。
一方、ダンス面を強化するとしたら、乃木坂らしく美しさの追求ですかね。激しい方に行っちゃうと櫻坂46と競合してしまいますので。
岡本さんを主軸にした美しいダンスを追求する可能性はあるように思います。今後、そういう路線の人が増える可能性はあるかもしれません。
もう一つ、衣装、演出面で変化を付けてみるという手段も考えられますね。
この辺はまったく知識がないのですが、せっかくテレパンが芸大に入ったので、芸術的な衣装、演出(なんてものがあるのかどうかわかりませんが)を採り入れるのもありなんじゃないかと。
なんなら、テレパンに舞台の演出(主に美術)してもらうとか。
変化するグループ#3 ~ 活動の場を広げる
活動の場を広げるというと、新しいことに挑戦する、と思われるかもしません。いや、実際、それは知名度を上げるうえで重要なのですが、ここで書こうとしているのは、それとはちょっと違います。
どちらかというと、少し乃木坂の出演のスタイルを変えてみる、ということです。
今まで歌番組に選抜が出演して歌う、というやり方が定番でしたが、たとえて言えば「歌うま選抜」みたいな形で別働チームが、メジャーな歌番組で歌を披露するとかですね。基本、歌番組では、シングル曲を歌うことが要求されると思いますが、その辺はうまくやり繰りできるもんなんですかね。シングル曲を全員で歌って、その後、歌うま選抜だけで歌うとかできるといいなと思います。
歌うま選抜でも、ダンスうま選抜でも、何でもいいのですが、得意分野をアピールできるといいですね。それもメジャーな番組で。
変化するグループ#4 ~ マーケット
話ががらっと変わるのですが、去年年末の紅白歌合戦をご覧になった方も多いと思います。
乃木坂46、櫻坂46が出演しましたが、個人的には櫻坂46のインパクトは絶大だったと思います。圧巻のダンスパフォーマンス、それに最後にセンターの藤吉夏鈴さんが人の山(?)をよじ登るシーンがありましたね。下の絵は、公式の動画の引用です。夏鈴ちゃん、よじ登ってますね。
ああいう派手なパフォーマンスってかなり印象に残りますよね。それに海外受けすると思います。実際、櫻坂は海外遠征していますね。
もし、乃木坂の運営サイドが、日本のマーケットに限界を感じているのであれば、海外進出を視野に入れている可能性はあるかもしれません。
今のままで海外に出ても、美形の女子たちが歌って踊っているだけ、という目でしか見てくれないでしょう。海外ともなると、エンターテイメントの嗜好が、まるで違いますから。
特にエンターテイメントの本場のアメリカなんて、ものすごく裾野が広くて、層が厚い国です。そんな中で個性を磨きに磨いて、上り詰めたほんの一握りの人が、表舞台に立つ世界です。そういう世界から見ると、日本のエンターテイメントって温く見えるでしょうね。
ただ、ここで断っておきたいことは、国民性がまったく違う、ということです。なので、いい悪いの話ではないですし、なんならレベルの高い低いの問題でもない、と言い切ってしまいたいところです。
日本人の感性で見ると、アメリカのエンターテイメントはマッチョ的な感じがします。「確かにあちらのエンターテイメントはレベル高くてすごいけど、ちょっと暑苦しくね」と思う人は多いんじゃないでしょうか。
たとえて言うと、「俺はあっさりした蕎麦が食いたいのに、やたらとコテコテ、ギドギドしたラーメンを食べさせられた」みたいな感じですかね。
だから、たとえばマーケットのターゲットをアメリカにしたとして、アメリカ至上主義みたいなエンターテイメントを目指すというのは、なんか違う感じがします。
その辺を履き違えると、うまくいかないんじゃないかと思います。
あちらの得意としているところへ、同じ土俵に立って勝負したって勝てっこありませんから。いや、チャレンジしてもいいのでしょうが、相当ハードルが高いうえに、人と金を投資してその壁を乗り越えるには相当の期間とお金が必要でしょう。
それよりは日本人が得意としているところで勝負したほうが、投資も少なく済むし、実りが多いんじゃないかと思います。
じゃあ、海外マーケットに向けて具体的に何するんだよ、と聞かれたら、ちょっと考えてしまいますね。うーむ。
個人戦は苦手だが団体戦は得意、という日本人ならではの強みとして活かすんですかね。
たとえば、何人かずつに分けて、それぞれが別々のパートを歌って合唱しちゃうとか。
何にしても、大人数がユニゾンで歌ってても、海外の人から見れば没個性的で何のインパクトも与えないでしょうから、自分たちの個性を打ち消すことなく、でも外人にもアピールできるといいですね。
Perfumeみたいに、海外で評価されたグループもあるので、そういう例を参考に、海外にアピールする要素を取り込むといいですね。海外の番組にいきなり出演するのは難しいでしょうが、ネット配信を通じて裾野を広げていくとかできるといいなあ、と思います。
その弐の締め
いろいろ書いてきましたが、簡単にまとめると、単に可愛い子ちゃんたちが歌って踊っているだけじゃないんだ、と認知してもらえれば、乃木坂ブランドのイメージアップに大きく貢献するんじゃないか、ということです。
それを明確な形で世間にアピールでき、どんどん浸透していけばといいな、という思いでいろいろと無い知恵を絞って書いてみました。予想めいたことを書いていますが、本人としては、あまり当たり外れを気にしていません。普段、思っていることを吐き出してすっきりしようということが主目的ですので。
副次的な効果として、同じ想いを他の人と共有できたらいいなと思っています。
どういうことかと言いますと、折に触れて書いていますが、「このまま同じことをやっていても先細りしそうだ」という危機感が記事のベースになっています。そういう想いの人がどのくらいいるのかわかりませんが、「やっぱり乃木坂、変わった方がいいよね」と同じ想いが共有できたら嬉しい限りです。
この記事、まだ続きます。
続編で6期生加入に向けてこんな体制になるかな、とざっくりと、そして妄想たっぷりに綴ります。
(つづく)