かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

期別で見た完売状況の推移

以前の記事『数字で見る乃木坂の世代交代』の続きです。

 

yorozu831.hatenadiary.jp

 

以前の記事で期別の完売状況の推移を出しました。

完売率を各期の人気の指標として使い、各シングルを経るにつれて、どのように人気が推移するのか簡単に見てみたのですが、推移を表ベースでお見せしたため、視覚的にわかりづらく、記事の最後の方でも「グラフの方がいいですね」と書いていました。

やっぱりグラフにした方がいいと思い、以前の記事の内容を焼き直し、表をグラフにしてみました。

 

まずは、シングル売上枚数の推移をグラフにしてみました。横軸に何枚目のシングルか、縦軸に初週の売上枚数をとっています。

 

 

 

やっぱグラフのほうがわかりやすいですね。

コロナの影響で握手会がなくなり、26枚目でガクンと売上枚数が落ちて、その後、横ばい。31枚目で齋藤飛鳥さん卒業ブーストがかかって売り上げが持ち直し、また落ちて横ばい状態。前の記事で説明したとおりです。

 

29枚目『Actually...』でも売上枚数が落ちていますね。曲やフォーメーションに対する不評、中西アルノさんの自粛騒動が影響しているんでしょうかね。

ちなみに29枚目のミーグリの完売総数は特に落ちているわけではありません。

売上枚数と完売数の相関関係があるのか見てみたいので、完売総数をグラフにしてみました。

横軸に何枚目のシングルか、縦軸に完売した部数の総数をとっています。

 

 

 

こうしてみると、落ちているどころか上がっていますね。

つまり、人気が落ちたからCDの売り上げが落ちたというわけではなさそうです。

まあ、そもそもミーグリは、曲が気に入るかどうかとか、誰が自粛したとかよりも、メンバーに会うことが目的なのだから当然と言えば当然ですね。

 

ということは、一定の購買層が買い控えたということなのかもしれません。

そういう購買層は幅が広く、純粋に乃木坂の音楽を楽しむファンや、特典映像、写真、全国握手会/ミーグリを目当てにした乃木坂ファン、あるいは一般的なリスナーなど、さまざまな購入者層が考えられます。

いずれにしても、そういう層の一定数の人たち、それも売上を左右するくらいの勢力がCDを買い控えた、ということになるのかもしれません。

 

 

もっとも上の売上枚数の推移は、初週売上のデータで、ミーグリの募集期間とは期間的にかぶらないため、どこまで情報として正確なのかは大きな疑問符がつきます。

少なくともリリースから何か月分かの累積枚数でないといかんですね。

オリコンが有償で累積枚数を出しているみたいですが、お金を払ってそれを入手したとしても、ネットに公開すると著作権侵害になるため(オリコンのサイトにその旨の表記あり)、いずれにしても出せませんね。

 

というわけで、いまの手持ちのデータで売り上げの多い少ないを語るのはちょっと苦しいですね。まあ参考程度に見てくれると嬉しいです。

 

期別の完売状況

 

さて、ここから本題です。

まずグラフを出します。

縦軸にスコア(人気の一指標)、横軸に17枚目シングルから34枚目シングルをとっています。

 

 

 

 

詳しいことは後で書きますが、折れ線グラフは売れ行きの高低を表していると思ってください。

なお、「売れ行き」を「人気」と置き換えて読んでいただいても結構ですが、あくまでも完売データは人気を表すごく一部のデータに過ぎません。

 

以前の記事と内容的にかぶりますが、主だった傾向は次のとおりかなと思います。

 

  • 新しい期が入ってくると、その期に売れ行きが集中する。
  • 一定期間を過ぎると、新しい期の売れ行きが徐々に低下する。
  • 26枚目シングルのときに、各期の売れ行きががくっと落ちた(おそらく握手会からミーグリに移ったことが原因)。

 

まあ、あえて説明の余地がないというか、当たり前の話なんですけどね。グラフにすると傾向が一目瞭然になりますね。

 

1期生2期生の推移を表す折れ線は、薄い色にしています。見てほしいデータは3期生から5期生のデータです。

グラフに使っているデータは、3期生が握手会に初めて参加した17枚目シングルから、データとして残っているものとしては最新である34枚目シングルまでのデータです。

3期生以降のデータを見てほしい理由は、乃木坂の現行路線が定まったのが3期生から、ということです。1期生から2期生までは路線を模索していたフェーズで、3期生から現行路線が定まり、その路線に以降の期生が乗るようになっています。

新しい期生が加入すると、新しい期生の中から推しのメンバーを選抜にプッシュ、その他いろいろな媒体でアピール、期別楽曲を連続でリリース、みたいな感じの路線が初めて3期生でルーチン化されたと思います。

 

以前の記事と違うところは、前は人気の指標として完売率を使ったのに対して、今回は完売スコアという独自の指標を使いました。

完売率だと売れたかどうかに焦点が当たってしまい、早く売れたかどうか、つまり完売スピードが加味されないという欠点があります。そこで完売スコアを独自に作ってみました。

完売スコアをどうやって出しているかは記事の終わりの方で説明しています。

 

先ほどの主だった傾向について説明します。

 

新しい期が入ってくると、その期に売れ行きが集中する。

3期生から5期生までの共通点は、最初の握手会/ミーグリはスコアは概ね低調で、次の回から売れ行きが大きくアップします。最初は様子見、次から目星を付けたメンバーに会おうということですかね。

 

一定期間を過ぎると、新しい期の売れ行きが徐々に低下する。

売れ行きが好調なメンバーとそうでないメンバーが徐々に色分けされ、総体的には売れ行きが落ちていくということなんでしょう。これも当たり前の話なので、敢えて解説の必要がない話ですね。

 

26枚目シングルのときに、各期の売れ行きががくっと落ちた。

グラフを見てのとおり、26枚目のときに全体的に売れ行きが落ちています。

これは、期別だけでなく、個人別に見ても同じ傾向が出ています。それまで売れ行きが好調だったメンバーも軒並み売れ行きが下がっています。

コロナの感染拡大を受けて、握手会が中止になり、オンラインミーグリに移行したわけですが、握手会ほどは需要がないってことらしいですね。

しかし、5期生参加とともに売れ行きが持ち直しています。なんだかグラフを見ると救世主っぽい現れ方をしていますね。

 

個人別にみたとき

 

前の記事で書いたとおり、個人の完売状況の推移は出しません。

別に出し惜しみしているわけではなく、データの精度があやしいこと、何か副作用を起こすのではないかという懸念などがあるからです。詳しいことは、以前の記事で書いています。

個別のデータは出しませんが、なんとなく全般的な傾向があるようなので、まとめました。

 

  • 売れ行きが安定して高いメンバー。ほぼ2次募集までに完売。さしずめエースの条件というところでしょうか。
  • 売れ行きが安定しないメンバーは、いったん売れ行きが落ち始めると下降線を辿るケースが多く、その後、盛り返すメンバーと、がくんと落ちてしまうメンバーに分かれ、がくんと落ちてしまったメンバーはその後なかなか盛り返せない。
  • 26枚目シングルで全体的にチケットの売れ具合いが落ちたが、そこで盛り返したメンバーと盛り返せなかったメンバーが出て、売れ行きに格差が生まれたように見える。

 

まず一点目。売れ行きが安定して高いメンバーの話です。

これは誰のことかは明白ですね。カッキーとかサクちゃんとかですね。

なんていうんでしょう、ブランド化されている、みたいな感じで、言い方は悪いかもしませんが、勝ち馬に乗る的なノリなんだと思います。

人気レストランに人が並ぶのと同じようなノリなんでしょう。味の分かる人もいれば、分からない人もいる。とにかく並んで食べるのが一種のステータスと化しているんじゃないかと思います。

自分は2022年の春から乃木坂のファンをやっているので、リアルタイムでこのポジションに付くのを見たメンバーは、井上和さんです。

以前の記事にも書きましたが、5期生の紹介ビデオの時点からコテコテの演出がされていて、「ああ、運営さんはこの子をエースにしたのね」と意図が丸見えでした。それに彼女の魅力も相まって、このポジションに付いたということなんでしょう。

 

次に二点目。売れ行き好調なメンバーとそうでないメンバーが出てくるという話です。

何がきっかけなのか分からないのですが、全般的にいったん下降し始めるとなかなか持ち直せないみたいです。

特にスキャンダルがあったわけでもなく、なぜそのような現象が起きるのかは不明です。まあ、原因はいろいろでしょう。

 

人気商売ですから人気が時間とともに下がっていくのはアルアルなんですが、ただそれだけでは説明が付かないケースもあるような気がしています。

そういうアルアルの理由の他にも、2つほど理由があるのではと考えています。

 

その他の理由その1。

ネットでの噂とか、ネガティブな情報がファンの心理に作用しているのかもしれないなと推測しています。

おそらくコアなファンは、心変わりすることが少ないのに対して、何となく雰囲気で推している浮遊層みたいな存在が、そのときどきの状況、たとえば、ネットに書き込まれた情報などをもとに、評判のいいメンバーに移っているとか、そういうことなのかもしれないなと思っています。

 

その他の理由その2。

もしかしてアイドルとしての魅力と、女性としての魅力は両立しないのではないかという気もします。

時間の経過とともに、女性としての魅力が増す代わりに、アイドルとしての魅力が薄れていくという理由もあるのかもしれません。

 

女性は大人になるのが早いですからね。

だいたい20代中頃に向けて女性は急速に「大人」になります。

20代中頃の女性と話していると、考え方がすごく「大人」で感心することがよくあります。

現実に立脚した、冷静な考え方をする傾向が強いと思います。特に人に対する見方がすごくシビアで、よく人を見ているなと。

20代中盤の男性と女性が喧嘩したら、おそらく女性の勝ちになるケースが多いんじゃないでしょうか。具体的な根拠もないような話を出しようものなら簡単に揚げ足取られます。

対等に渡り合えるようになるまで、少なくとも男性にはあと5年の月日が必要でしょう。多分に自分の経験が入っていますが、他の男性の話を聞いても大体そんな感じです。

精神的な成熟のスピードでは女性に大きく遅れをとる男性ですが、しかし、どこかのタイミングで、女性が得意でない思考パターンを獲得します。それは、全体の流れを見極める力、どちらの方向に走ればいいのかを判断する力です。

 

話が脱線したので元に戻します。

そういう精神的な成熟度の高さが、20代前半に女性的な魅力として顕著に出るように思います。そういう魅力って、自分のようなおっさんには眩しすぎるくらい魅力的に映るのですが、いわゆるアイドル的な魅力とは違って映るのかもしれません。つまり、アイドル的な見方がされにくくなるのかもしれないなと。

 

まあ、そんな理由もあるんではなかろうかと考えています。

 

最後に3点目。26枚目で売れ行きがガクンと落ちて云々の話です。

コロナの影響で、という説明は前にしたとおりです。

個人別のデータを見ると、常にハイスコアを叩き出してきたメンバーも含め、がくっと売れ行きが落ちています。

しかし、その後、持ち直したメンバーとそうでないメンバーで明暗が分かれています。先のグラフで、26枚目以降、全体的にスコアが低調になりますが、それは伸び悩んでいるメンバーがいたからです。

特に3期生は、梅澤美波キャプテンをはじめとするハイスコアのメンバーが握手会/ミーグリ免除になったのを受けて、スコアがいっそう落ちています。

 

完売スコアの出し方

 

前に説明したとおり、完売スコアなるものを独自に作りました。

独自に作ったなんて書くと格好いいかもしれませんが、頭が悪いうえに時間がないので、テキトーに作った指標ですwww。

正直言って、算出方法を公開するのも恥ずかしいくらいなんですが、おそらく時間ができたところでちゃんとしたものは作れまいと踏んで、恥を忍んで出しちゃいます。統計的な考えができる人から見れば「笑止もの」でしょうけどね。まあ、こうして恥をかくのも一興です。

考え方はいたってシンプルです。

全部数を1次完売したら100点とし、そこから2次、3次と完売が遅くなるほど点数が落ち、また、完売部数が少なくなるほど点数が落ちるという計算方法です。

具体的には、

 

 

 

 

という計算方法です。

完売部数が多いほど分子が大きくなる=点数が高くなる、完売速度が早いほど分母が小さい=点数が高くなる、ということなので一応、理屈上は合っているかなと。

0.25という数字がどこから出てきたのかというと、これは計算を試行しながら決めた数値です。0.3だったり、0.1だったりしたのですが、0.25にすると、感覚的にわかりやすい点数になったと判断して、この数値に決めました。

この数式で計算すると、たとえば、30部を全部完売したとして、1次募集で完売した場合は100、2次募集で完売した場合は80、3次募集で完売した場合は66,7、以下、少し飛ばして5次募集で完売した場合は50、10次募集で完売した場合は30.8となります。

期によってメンバーの人数が違うため、公平を期するために平均の完売スコアにしています。

 

あとでこのやり方ではダメなことに気づき、訂正するかもしれませんが、とりあえずはこれで進めていくことにします。

 

まあ何であれ、このデータはバロメーターとしては偏っています。

メンバーの人気を表しているとはとうてい言える代物じゃありません。その辺のことについては、以前の記事で詳しく説明しているので、興味があれば覗いてください。

 

今回はExcelでグラフ化

 

今回、グラフはExcelで作っています。

JavascriptでもPHPでもなんでもいいんですが、スクリプトを使うのはやめときました。

スクリプトをゴリゴリ書くのが面倒くさいというのもあるんですが、軸の調整とか、折れ線の色の変更とか、グラフの細かなチューニングがあまりできないんじゃないかな、なんて考えています。ちゃんと調べたうえでの考えではないので、こういう物言いをするのもなんですが。

餅は餅屋やだべ、というわけでグラフの得意なExcel君にやってもらいました。

実際、軸の調整とかデータの選び方とかすごく簡単でした。直したいところを右クリックすれば、たいていのことができてしまいます。

 

いつになるかは分かりませんが、動画の再生回数などのデータをYouTubeから自前のデータベースにリアルタイムで取り込もうと考えています。そうしたときに、たとえば再生回数を動的にグラフ化する、みたいなことも視野に入れているので、そのときにはJavaScriptとかの出番になるんじゃないかなと思います。

逆にそういうリアルタイム性が求められない場合は、やっぱりExcel君にグラフをやってもらうことになるでしょう。

 

最後に

 

もともとデータを見てあれやこれや考えるのが好きなので、興味本位でデータを並べて「ああでもない、こうでもない」といろいろ考えることは好きです。

ただ、今回みたいに完売のデータを使うことは当面ないんじゃないかと思います。

個人の完売データを出さないという言い訳を免罪符に使っていますが、期別で出したところで、やはり同罪じゃないかという想いはずっと引きずっています。

この辺のことは、以前の記事でうだうだ書いているので、興味があれば覗いてください。

 

今のところ、データを使ってああしたい、こうしたいというネタは特にないので、しばらくはやらず、妄想たっぷりの考察ネタに走ると思います。

それ以上に、書きかけで放置している記事がたくさんあるのですが、どうしたもんだか。

中西アルノさんの続編と『バレッタ』の続編は頑張って書きあげようという気はあるのですが、なかなか実行に移せません。