2024年2月14日付記
この記事の続編で「思い出選抜」について、「そういう選抜はあるかもしれないし、ないかもしれない」という主旨の記事を書くつもりだったのですが、断念しています。
なんで断念したのかは、こちらの「材料4 ~ ここのところの選抜の傾向」という項で説明していますので、ご興味のある方は覗いててやってください。
なかなか原稿がまとまらないわ、データベースのデータは埋まらないわで、このままいくと楽勝で半年くらい何も書けない気がしてきたので、見切り発車することにして、えいやっと気合で記事を書くことにします。
まだデータが充実していないし、どう見せるのがいいのか暗中模索という感じですが、今回は、データで語る乃木坂のプロトタイプ版というか、試運転バージョンというノリで書こうと思います。
とりあえず今の時点でこんなことが言えるかなあ、というぼやっとした話を次のテーマに分けて書いていきたいと思います。
- 卒業の年齢は24歳が最多、卒業までの在籍年数は6~8年に集中している。
- アンダーセンター経験者は優遇されていて選抜に入る可能性が高い。
- 「お披露目センター」、「卒業センター」はありそうだが、「思い出選抜」は本当にあるのかよくわからない。
この辺のテーマは、自分よりもはるかに詳しい人がいるでしょうから、「そんなの知ってらあ」という感じかもしれませんが、自分なりの解釈で見ていきたいので、データ中心に果敢に挑戦しようと思います。
この記事では、1点目と2点目を取り上げます。全部まとめて書くと、やたら長い記事になるので、3点目は別記事に書きます。
本題に入る前にお断りを。
これからデータをもとに「こんな傾向がありそうだ」という話をするわけですが、所詮、データはデータに過ぎません。個別事情を無視して全体的な傾向を表しているに過ぎず、それが正確に実態を反映しているかどうかは定かではありません。
データを見る側の主観が入るわけですから、それが正しいかどうかも客観的に証明することできません。
まあ、それ以前に、こちらで作っているデータそのものが正確かどうかという問題もあるのですが、この辺は個人運営のサイトの悲しい宿命ですね。データを徐々に充実させるとともに、間違いも訂正していますので、生暖かい眼差しで応援していただけるとありがたいです。
データの充実度、それと自分の能力の問題もあり、ここで書くことは、ある程度の傾向、およその目安を知る手掛かりになる、というくらい眼差しで見ていただけると嬉しいです。
卒業生のデータから見えること
卒業生52人のデータを見ると、だいたい在籍期間が6~8年に集中していること、それから24歳で卒業する人が一番多いことがわかります。
下の表の最頻値(最も多く出現した数字)を見てください。
ここで留意しなければならないことは、卒業生のデータの大部分を1期生、2期生が占めているということです。そして、そのデータをそのまま3期生に当てはめていいのか、という問題があります。
それについては後で書きます。
データに話を戻します。
在籍期間6~8年というのは、常識的に考えて妥当な線かもしれませんね。
せっかくアイドルになれたのに2年、3年で辞めてしまっては勿体ないし、10年以上在籍しているのも少し長いかな、という感じがします。
やはりどこかでアイドルという職業に見切りをつけ、別の職業に移る必要が出てくるわけですから。
卒業したときの年齢を見ると、24歳が最多で11人です。上の表では次点、次次点が見えていませんが、次点は21歳と25歳でそれぞれ7人、次次点が20歳で6人です。
24歳、25歳辺りの年齢が多いかな、くらいですね、傾向として見えるのは。
後付け的に理由を付けるとするなら、24歳、25歳くらいの女性はもう大人として成熟していて、考え方がすごくしっかりしているので、このくらいの年齢でアイドルの次のステップに進む決断をする、というのはありそうな話のように思います。
このくらいの年齢の女性は、ものすごく物事、人をシビアに見ていて、人間関係などを現実に即してとても冷静に見定めている感じがします。
自分が個人的に持っているイメージで言うと、25歳の男性と女性を比べたときに、男性がまだ夢見がちなことを言っているのに対して、女性はかなり地に足が付いた考え方をしているように見えます。
なので、このくらいの年齢で、自分のこと、周囲の状況を冷静に見定めて次のステップに進むというのは、ありそうな話ではあります。
さて、こうしてデータを見ると、3期生はもう卒業ラッシュが始まってもおかしくないタイミングということになりますね。
今年で8年目だし、24歳以上のメンバーも山下美月さんを初めとして5人います。
逆に言うと、これまで3期生の卒業生が大園桃子さん一人きりというのも驚異的ということになります。
ただ、前にも少し触れたように、さっきのデータはほぼ1期生と2期生が残したデータです。それをそのまま3期生以降に当てはめていいのか、という問題があります。
在籍6~8年に卒業が集中しているのですが、これは、1期生の永島聖羅さんが在籍6年目にして2017年12月12日に卒業したのを皮切りに、その後に何回か起きた卒業ラッシュで蓄積されたデータです。
ここに何か傾向が読めれば参考になるのですが、この辺りのデータが集まっていないので傾向を読むのは難しいですね。
見ようによっては、2016年に3期生、それから2018年に4期生が入ってくるタイミングで、それに押し出される形で先輩たちが卒業した、というようにも見えるのですが、あくまでもそう見えるレベルであって、いまひとつ説得力に欠けます。
そういう見方は無理筋のようなので、ここは視点を変えて一般論で見たいと思います(話のすり替えとも言いますがwww)。
どういうことかと言うと、1期生と2期生のグループと、3期生以降のグループに分けて、その性格的な違いを考えたいと思います。
もし互いに有意な性格上の違いがあるのであれば、グループどうしで傾向を当てはめようとするのはちょっと無理があるのでは、ということになりますね。
1期生、2期生はグループが編成されてから間もない、いわば黎明期にいた人たちで、まだグループとしていろいろと模索していた頃です。
1期生は初代の世代ですが、2期生は乃木坂立ち上げから比較的早い段階で乃木坂に合流した世代です。
1期生の高山一実さんが「2期生は後輩というよりは、どちらかというと同志」という主旨の発言をしていましたが、ほとんど苦楽を共にしながら乃木坂の基盤を築き上げてきた世代です。
まず1期生は1期生で自分たちのことで手一杯で後輩の2期生とどう接すればよいのかわからなかっただろうし、2期生は2期生で研修生制度という、今から考えると何がしたかったのかよくわからない制度に振り回されて自分の立ち位置をどうすればいいのか見当がつかない、というような状況に置かれていたと思います。
つまり、グループ全体が右往左往していた、ということですね。
まあ、黎明期の組織が迷走する話はよくあることです。
走りながらだんだん形ができていくものですから、仕方のないことでしょう。
後になってみると「研修生制度ってなんだったの?」みたいな言い方はできますが、そのときにはベストだと思っていたことが、組織的な未熟さが足を引っ張って、うまく回らなかったなんていうのはよくある話です。
その後、白石さん‐西野さんのダブルエース体制が確立し、乃木坂ブランドができ上がり、それに齋藤飛鳥さんが新世代のエースとして加わる形で乃木坂が盤石の体制になりましたが、それは2016年のことです。
その後に3期生が入ってきました。
要するに、雨降って地固まった後に3期生が入ってきた、というところではないでしょうか。
おそらく、この頃になると、先輩と後輩の関係性やら、運営サイドの運営方針やら、いろいろな面で形ができていたはずです。
つまり、3期生は、1期生や2期生が苦労して築き上げたものに乗っかることができた最初の世代、という言い方もできるかもしれません。
その辺の充実ぶりが、卒業の少なさの要因になっている可能性はあります。
それから、3期生という屋台骨を失うと、まだ4期生以降ではきついかな、という感じもします。なにせ乃木坂は、朝ドラ女優と大河女優(ともに3期生)が歌って踊っているグループですからね。ブランド力としての威力は絶大です。
だから、4期生以降が育つまでは3期生には卒業せずに、もう少し乃木坂を引っ張っていってほしい、という想いが運営サイドにはあるような気がします。
話が脱線しました。
結論としては、性格上の違いは明確にあるので、やはり1期生+2期生が残したデータをそのまま当てはめていいのか、という点ではクエスチョンマークが付きますね。
しかし、そういう性格の違いがあるからと言って、当てはめられないという理由にもなりません。
たとえば、誰かの不祥事が引き金となって1期生と2期生の卒業ラッシュが起きたという推測が立てられるのであれば、そのような事情がない3期生にデータを当てはめるのは無理だね、という言い方ができるのですが、そのような傾向が読み取れないからです。
母数が少ないっていう問題もあるのかもしれません。
こういうデータが生きてくるのは、むしろ、4期生、5期生とかの卒業のデータが入ってきて、1期生と2期生が持っていた特別な傾向が薄まってきたときに、初めてデータとしての意味を持つような気もします。
まあ、そんな感じでこのテーマは、グレイな感じで幕引きします。
次のテーマは今までの話よりもやや確実性のある話になると思います。
アンダーセンター経験者は優遇されていて選抜に入る可能性が高い
アンダーと選抜を行き来している人がいますが、アンダーセンターになった人かどうかという物差しで見ると、はっきりと傾向が見て取れます。
この表は、「アンダーセンターの経験あり」という条件で絞ってみています。そうすると、アンダーセンターの経験があって、選抜入りしていない人は、畠中清羅さんと山崎怜奈さんの二人だけになります。
細かい点で検証の余地があると思いますが、一応データ上はっきりと相関関係が見て取れますね。
個別ケースで見てみると、たとえば、2期生の堀未央奈さん、1期生の星野みなみさんは、選抜からアンダーに移った経験がありますが、移った直後はアンダーセンターでした。そして、その後、選抜に復帰し、選抜常連組になっています。
これは、アンダーに移っても「君たちのこと、これからも推していくからね」という運営からのメッセージにも見えます。
これだけでデータを見ると、偏っているように思うので「選抜」と「アンダー」の経験ありで見てみます。何か傾向が読み取れたら嬉しいなってことで。
で、データはこんな感じになります。
ぱっと見、傾向はなさそうですね。
というか、もう少し見せ方があるだろうという気がするのですが、今はこれが限界です。
個別にデータを追ってみると、アンダー楽曲のセンターになったから、次は必ず選抜、というわけではないようですが、やはりアンダー楽曲のセンターは選抜に近い存在という様子は見えてきますね。
ちなみに、林瑠奈さんと松尾美佑さんは、それぞれ31枚目と32枚目でアンダーから選抜に抜擢された後、次の楽曲でアンダーに移りましたが、そこでアンダーセンターになっています。
これは、林瑠奈さんと松尾美佑さんに対する期待度が高い、ということを表しているように思います。
何か終始いまいちピントが合っていない感じで話を進めてきた感がありますが、今回はここまでです。
次のテーマの「お披露目センター、卒業センター、思い出選抜」は別のブログで書きます。
こうして書いてみると、データを充実させ、データの見せ方を改善しないと、あまり実のある記事にはならない気がしますね。
長い道のりになりそうです。
かくなるうえは、「乃木坂工事中」で「地獄の料理人」という不名誉な称号をもらった川﨑桜さん救済(?)計画という、謎のお茶濁し企画に走るかもしれませんwww。