かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

33枚目シングル収録『踏んでしまった』と『考えないようにする』

 

YouTubeに33枚目シングル収録の曲が続々と公開されていますね。

この記事の執筆時点(8月19日)で表題曲のほかに『踏んでしまった』と『考えないようにする』がYoutubeで公開されています。

すでに33枚目シングルの表題曲『おひとりさま天国』でなんやかんやとブログに書いたので、33枚目のその他の曲は聞くだけにしようかなと思っていたのですが、『踏んどししまった』があまりにもかっこいいため、なんか書きたくなり、感想(考察もどき?)を書いてみます。

 

アンダー楽曲『踏んでしまった』

踏んでしまった』は曲がやたらめった、かっこいいですね。

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疾走感があって、ここしばらくの乃木坂の曲で出色の出来栄えかも。

なんの楽器なのかわからないんですが、全体にノイジーなボワッとしたエフェクトのような音が入っているですが、あれなんですかね。やたらかっこいいんですけど。

 

『踏んでしまった』のフォーメーション

それと、何やら詩が意味深ですね。

 

神の怒りに触れ、天変地異におびえ、右往左往している人たちを客観的に見ている「僕」の視点で描かれているようです。

この「僕」の視点は、人々に警鐘を鳴らしていたのに、それに耳を傾けなかったため、天罰を受けている人に対して、あざ笑うような、幻滅しているような、絶望しているような、そんな見方の視点に見えますね。

 

そして、僕自身も無力。

なんだかんだ言っても、俯瞰してみれば、そんな「僕」自身も右往左往している人の中に一部に過ぎないんだと思います。歌詞を見る限り、超人的な能力は何も持ち合わせていないようですから。

だから、もう何しても無駄だ、という境地に行っちゃっていることでしょうね。

 

そして「守るべきは愛」。自分の家族なのか、恋人なのか、あるいはもっと広く人全体なのか、よくわかりませんが、愛だけは拠り所にしよう、ということらしいですね。

 

人が背負っている罪、といえば「原罪」なんでしょうが、情景がいまいちぼんやりしているため、そうとも取れるし、そうでないとも取れます。

どちらかというと、ユダヤ教やキリスト教の「原罪」よりも、仏教の「業」に近い感じがします。

 

たとえば、原子力なんて便利なものを発明したが、実は本当に人類がコントロールできているのかわからないですよね。

核廃棄物、処理できないから、とりあえずコンクリート詰めにして海底に沈めてしまえ、という何か見切り発車感がぷんぷんすることやっていますからね。

これが後々の禍根の種になることは大いに考えられます。

「踏んでしまった」というフレーズですが、最初は踏み絵を題材にしているのかと思いましたが、踏み絵らしい話は出てこないので、どうやら「虎の尾を踏む」とかそっち系の意味らしいです。

つまり、逆鱗に触れるようなことをしてしまった、ということですね。

身勝手な行動、自身を万能と考える人類に神様が怒ったのかもしれないし、あるいは地球をさんざん食い物にして資源を食いつぶしている人類を自然が淘汰しようとしているとか、そういう話かもしません。

いろいろと妄想が広がりますが、歌詞がすごくぼんやりしているように思います。

 

てな具合いで、何とでも取れるんです。

何か意味深だけど、実は大したことは言っていないかもしれない、そうとも取れます。

 

去年の春にリリースした『Actually...』が曲調といい、歌詞といい随分と攻めた感じがしましたが、意味深に読める歌詞も、突き詰めると「あんた、物事の一面ばっかり見ていて、自分の都合の悪いことには目をつぶってるでしょ」ということを言っていて、それ以上のことは言っていないようにも見えます。

 

一見、哲学的に見せているかもしれませんが、それはポーズで、衒学的に、賢いフリをしているんじゃないかと思います。

というと批判しているように聞こえるかもしれませんが、それはそれでいいんだと思います。

昔、「マトリックス」という映画がありましたが、救世主を導く役のモーフィアスが、救世主候補のネオに、「扉のところまでは連れてってあげるけん、その先は自分で歩いてや」と言っているのに似ています。

 

「うまくやっているつもりのようだけど、本当にそうなの?」という疑問符を投げかけるってことですね。そっから先は自分でいろいろ考えてみてや、ということです。

 

スケートで言えば芸術点の加点を狙ってみた、というような感じがするんです。

それと「アイドルを舐めんなよ」という感じもちょっとします。

 

何を言いたいのかよくわからなくなってしまいましたが、ここで『踏んでしまった』の話はおしまいにして、『考えないようにする』について軽く触れます。

 

5期生楽曲『考えないようにする』

29枚目シングルから連続して毎シングル、5期生楽曲が収録されているんですから、5期生の優遇ぶりは筋金入りですね。

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しかしまあ、すごい素材をMVに持ってきましたね。

切ない想いを詩情豊かに歌い上げるという設定に対して、ロダンの彫刻がドロドロし過ぎている感じがしなくもありません。

なにせロダン本人が、内縁の妻と、弟子の女性彫刻家との間で三角関係になり、最終的には弟子を振って精神異常をきたすまで追い込んでしまうことになる、というドロドロの愛憎劇を繰り広げている中、作った彫刻です。

それも地獄の門なんていう、人間の業(ごう)の深さ丸出しの彫刻ですから。

 

友人の恋人を好きになってしまい、「苦しい、苦しい」と言っているのですから、それも業といえば業ですが。

 

さて、MVを見て目立ったのが、冨里奈央さんと池田瑛紗さんの厚遇ぶりです。

 

いわずもがな、冨里奈央さんがセンター。

正直、冨里さんのセンター抜擢は意外でした。

でも、こうして抜擢されてみると、当然と言えば当然かもしれませんね。

『考えないようにする』のフォーメーション

 

5期生の中には、ミーグリの完売状況から見て、選抜入りしておかしくないメンバーが何人かいますが、そのうちの一人が冨里奈央さんです。

 

33枚目シングルのミーグリで早々と完売した5期生メンバーが8人いて、そのうち選抜入りしていないのが、中西アルノさんと冨里奈央さんです。

アルノさんは、29枚目シングルで表題曲センターをした経験があるので、脚光を浴びた経験があるのに対して、冨里奈央さんは、そういう脚光の浴び方はしていないので、その辺を汲んだのではないかという気もしますね。

MVの中では、名実ともにエース格になった井上和さんとの絡みが多く、かなり厚遇されている印象がします。

 

しかし、冨里さん、歴代の乃木坂メンバーを見渡しても、これだけアイドル属性が高い子も珍しい、という印象がします。

 

顔、性格、歌声、どれをとっても可愛く、優しく、ふんわりしていますね。

おまけに、スタイルも抜群にいいという、アイドルとしてはまさに無敵でしょう。自分の中では歴代スタイルNo.1=新内眞衣さんだったのですが、それを塗り替えてしまうかもしれません。

 

それと池田瑛紗さん、名実ともにエースとなった井上和さんとシンメです。

最近、とみに媒体露出も増えて、推されている感が強くなってますね。

 

まあ、これも当たり前の話です。

 

何せ日本で超有名な超難関大学に合格したんですから。

そりゃ芸大の子が歌って踊ってたら「どれどれ」と話題になりますから。

東大とか芸大の子がアイドルやってたら話題性抜群です。

それに、乃木坂としても箔が付きますからね。他のアイドルグループとの差別化もできますね。

運営にしてみたら、テレパンの芸大合格は「テレパン、でかした!」というところでしょう。