かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

36枚目シングル選抜発表を受けて~新時代の幕開け?!

7月14日深夜の『乃木坂工事中』で36枚目シングルの選抜発表がありました。

5期生の躍進が目立つ選抜になり、選抜メンバーの約半分を占めるようになりました。また、35枚目シングルで全員選抜入りしていた3期生が前シングルから7人減って4人になりました。

 

35枚目シングルでは卒業する山下美月さんを3期生全員で見送る形になり、3期生全員11名が選抜入りしましたが、それは35枚目限りで、その次のシングルでは通常のモードに戻り、3期生が減り、その分、4期生、5期生が増える、と予想した人は多かっただろうと思います。

自分もその一人です。前の記事で、36枚目シングルはおそらく4期生、5期生が中心になるだろうと書きました。

この辺は、今までの流れからして順当な路線だったと思います。

 

今回の選抜の布陣を見ると、抑えておいた方がよさそうなポイントが何点かあります。

  • 選抜メンバーの人数の半数が5期生になった。
  • 5期生のフロントが3人になり、5期生最年長の池田瑛紗さん、5期生エースの井上和さん、5期生最年少の小川彩さんがフロント中央を固めた。
  • 35枚目で選抜からアンダーに移動していた筒井あやめさん、菅原咲月さん、冨里奈央さんが本シングルで選抜に復帰した。
  • これまで選抜の人数が20人だったのに19人に減った。

そのそれぞれに意味があるように思いますので、それについて書いていこうと思います。


選抜メンバーの人数の半数が5期生になったこと

 

以前、乃木坂46には人気サイクルがあるのではないかという話を書きました。

 

yorozu831.hatenadiary.jp

個別握手会/ミーグリの完売状況の推移、個別握手会/ミーグリの免除、選抜メンバー人数のうち各期が占める割合の推移、この3つの要素を絡めて考えると各期の人気のサイクルがあるのかもしれない、という仮説です。

まとめると次のようになります。

  • ある期(A期生とします)が加入してある一定期間が経過すると、個別握手会/ミーグリの参加が免除になるメンバーが出てくる(個別握手会/ミーグリの完売部数が400部になると免除になると言われています)。
  • そうすると、その期(A期生)の個別握手会/ミーグリの売上が落ちる。理由は、稼ぎ頭だったメンバーが免除になり参加しなくなるから。
  • 免除組が出た期生(A期生)の選抜メンバーは免除組に絞られ、固定化する。つまり、その期の選抜の人数は減る。
  • 減った分の人数を補う形で次の期(A+1期生)が選抜人数でも躍進し、選抜メンバーの半数を占めるようになる。

 

簡単に言うと、各期に人気の上昇・下降のサイクルがあって、人気が下降した期生の選抜メンバーは減り、その期の次の期が躍進して選抜メンバーの半数を占める、ということです。

各期とも、そういうサイクルの上に乗っているのではないかという仮説です。仮説と言うと大げさに聞こえますが、そこで主張していることはわりと当たり前のことかな、と思っています。

そして実際、3期生、4期生はそういう流れに乗っているように見えます。

 

この傾向の裏付けに使えるか微妙なのですが、一応、データを出しておきます。

個別握手会/ミーグリの完売状況の推移、それから選抜メンバーの各期の構成人数と個別握手会/ミーグリ免除のタイミングを図にしてみました。

 

まず、完売状況と個別握手会/ミーグリ免除のタイミングです。

下のグラフは、3期生が個別握手会/ミーグリに参加した17枚目からの期別の完売スコアを表しています。スコアの計算方法は先の記事に書いてあります。

 

 

赤い太い矢印は、ミーグリが免除になるタイミングを表しています。次のシングルから免除される、という意味です。

3期生のメンバーがミーグリ免除になるタイミングを境に、3期生のスコアは急降下しています。4期生も、36枚目のミーグリから免除になるメンバーが出てくるはずなので、4期生のスコアも36枚目から落ちるのではないかと思います。

ちなみに、26枚目のところで折れ線ががくんと落ちますが、これは、コロナの影響で個別握手会が対面形式からリモート形式のミート&グリート(ミーグリ)に変わったためです。3期生、4期生ともにがくんとスコアが落ちます。そして、概ね低調のまま推移し、その後、5期生加入とともに5期生に人気が集中するという図式になっています。

5期生の人気は長期間にわたって高止まりしていますが、おそらくこの傾向は、6期生が加入するまで続くのではないかと思います。

 

次に、選抜メンバーの人数のうち、各期がどれくらい占めていたかをグラフに表してみました。

3期生が個別握手会/ミーグリが免除にするタイミングで、4期生が選抜メンバーの半数を占めるようになります。

そして、4期生の中に個別握手会/ミーグリが免除になるメンバーが出るタイミングで5期生が選抜メンバーの半数を占める形になりました。

37枚目以降もこの傾向が続くようだったら、先の仮説はまあまあ正しそうだと言えると思います。

 

 

先ほど「A期生」、「A+1期生」という形で箇条書きで仮説を説明しましたが、それを具体的な事実に落とし込んでみます。

「A期生」を3期生、「A+1」期生を4期生とします。そうした場合、こうなります。

30枚目シングルから、梅澤美波さんなど3期生が免除組に入り始めています。そして、3期生のうち、免除組は選抜に常に入り、免除組以外のメンバーは選抜に入らなくなります。

また、4期生はちょうど30枚目シングルから32枚目シングルまで選抜メンバーの半数を占めています。33枚目シングルからは5期生が本格的に選抜に入るようになり、それぞれの期で仲良く選抜の人数を分け合う形になります。

 

そして今度は、36枚目シングルが次のサイクルの変わり目と見てよさそうです。

4期生の賀喜遥香さんと遠藤さくらさんが、このシングルから確か免除になり、そのタイミングで5期生が選抜メンバーの半分を占める形になりました。もし、この仮説が正しいとすると、6期生が加入するまでの間は、選抜メンバーの半数を占めることになります。

 

データのサンプルが少ないので、かなり緩い仮説です。なんとなく理屈上はそうかもね、というレベルの話です。


5期生の3人がフロント中央を固めた

 

まず、大前提として、3期生が35枚目シングルで全員選抜になったことについて軽く説明します。

35枚目シングルでは、山下美月さんの卒業を同じ期(3期生)全員が選抜として送り出す、という形になりました。この体制の主旨が、今までの3期生の労をねぎらうものであることは誰の目にも明白ですね。

今まで乃木坂を支えてきてくれてありがとう、ということです。

 

しかし、裏を返せば、次のタイミングからは今後を見据えた体制に移るからね、という宣言でもあります。

組織的な言葉で使うと「仁義を切った」ということです。組織としてきちんと礼を尽くしたのだから、あとはこちらで思ったように事を動かしますね、という宣言です。

 

つい最近の香港のライブまで3期生全員が主力グループに参加する形で活動しました。個人的には、そこまでこの体制を引っ張るとは思っていなかったので、情に厚い采配だったなあという印象を持っています。

 

そして、36枚目シングルから3期生の選抜メンバーはぐっと減り、山下美月さんを除く選抜常連組=個別握手会/ミーグリ免除組に戻りました。

 

36枚目シングルの選抜メンバーは、(前述の)「仁義を切った」直後の人選であるため、この体制は、運営が前々から温めてきた体制であるとも言えます。

36枚目シングルのフォーメーションはこうなっています。



センターが5期生井上和さん、その脇を5期生最年長の池田瑛紗さん、5期生最年少の小川彩さんが固め、そしてフロントの両端を4期生エースのお二人が固める形になっています。

このフォーメーション、デジャブ感がありますね。24枚目シングル『夜明けまで強がらなくていい』を彷彿とさせます。

 

このフォーメーションは、世代交代を意識させるフォーメーションになっています。絶対的エースと言われた1期生白石麻衣さんが2列目に下がり、新世代エースと言われた1期生の齋藤飛鳥さんと2期生堀未央奈さんがフロントの4期生を挟む形になっています。

 

前の記事で、36枚目シングルの選抜で井上和さんに続くエース格がわかるのではないかと書きました。もし、そうだとすると、テレパンが和ちゃんに続くエース、あーやが未来のエース、というような位置づけで出てきた可能性もあります。

しかし、自分には、5期生の最年長、エース、最年少のメンバーをフロントに並べたことには別の意図があるように見えます。

5期生をずらりと並べるわけにはいかないから、最年長、エース、最年少を代表として並べた、というように見えます。政党で言うところの挙党態勢みたいなものではないかと。

単純に人気メンバー3人を並べました、というのとは違う感じがします。

 

どうも引っかかるので、ちょっと深読みしてみました。

もし、単純に人気順に並べるとしたら、テレパンはわかるものの、あーやはまだ早く、おそらく五百城茉央さんあたりが順当なところかなと思います。ここ最近のミーグリのスコアを見ると、五百城茉央さんが井上和さんの後に続く形になっています。

前の記事では、5期生の序列をわかりにくくするために運営が意図的に攪乱している、と書きましたが、このフォーメーションを見たときに、もしかして、そもそも序列なんて存在しないのではないかと考えるようになりました。

「いや、決まっているでしょ。和ちゃんが一番でしょ」と突っ込みが入ると思いますが、そのとおりです。でも、決まっていることは意外に少ないのではないかと思います。

「和ちゃんには乃木坂の顔になってもらう」くらいが決まり事としてあって、あとは臨機応変、メンバーの個性に応じて誰を出すかを決める、みたいになっているんじゃないかと。そうとでも考えないと、5期生の選抜メンバーのポジションがころころ変わる(というか傾向が読めない)ことの説明が付きません。

 

ところで、選抜発表前に、五百城茉央さんのCMがフューチャーされ、歌番組でフロントに立ってめちゃめちゃ目立っていましたね。これでにわかに茉央ちゃんのセンター説が急浮上し、X(旧Twitter)では茉央ちゃん祭り状態になっていました。

前述したように、茉央ちゃんの人気はトップクラスなので、次のエースとして浮上したとしてもまったく不思議ではありません。

ただ自分から見ると、ファンを煽っているようにしか見えず、「また、攪乱してやがる」、「ファンをおちょくっているだろ」とむかっ腹を立てていたのですが(さすがに茉央ちゃんのセンター就任というのは短絡的すぎるだろうと思っていました)、選抜発表のあとに冷静になってみると、もしかして、わかりやすい事象をすぐにポジション(あるいは序列)に結び付けたがるファンの心理を逆手にとったメッセージだったのかもしれない、と思うようになりました。

たとえば、「5期生を単純な序列で動かす気はないのよね。そういう目で見るのやめてほしいのよね」というようなメッセージです。当然、運営サイドが真意を明かすわけはないので、真偽のほどはわかりません。ただ、もしそれが本当だとしたら、「序列」という言葉が大嫌いな自分としては嬉しい話です。

整理すると、今回の選抜発表は、最初から茉央ちゃん祭りとセットになっていたのではないか、ということです。つまり、すわ茉央ちゃんセンター抜擢!と騒いでいた人、そして自分みたいに真意が読めずにむかっ腹を立てていた人は「まんまと踊らされていた」ということではないかと。

選抜とアンダーの間をスライド移動したメンバー

 

35枚目シングルで3期生が全員、選抜に入り、選抜の定員オーバーになり、何人かの選抜常連メンバーがアンダーにシフトする形になりました。

選抜からアンダーに流れた人のうち、選抜に戻ってきた人、アンダーにとどまった人、さまざまですが、4期生の筒井あやめさん、5期生の菅原咲月さんと冨里奈央さんの3人は、ある意味、セットのような扱いになっていて、わかりやすい動きをしているため、この3人に着目して動きを見ていきたいと思います。

 

この3人は34枚目シングルでは選抜メンバーで、3人とも3列目にいました。そして、35枚目シングルでアンダーに移りました。

確かこの3人がアンダーに移ったときに、人気からいって相応ではないかという声が上がっていたと思います。

 

34枚目シングルのミーグリのスコアで見ると、確かに筒井あやめさんと菅原咲月さんはやや振るわないところがあり、そう言われてもおかしくはない面はあります。

ちょっと乱暴ですが、34枚目シングルのミーグリのスコアのみで選抜を決めるとします。

35枚目で3期生11人が全員、選抜入りするとなると、選抜の人数を20人として残りの枠は9人になります。スコアの高い順に9人を選抜として選ぶとした場合、筒井あやめさんと菅原咲月さんは確かに選抜から外れることになります。ただ、その他に4期生二人が選抜から外れることになります。そうなった場合、かなりショッキングな選抜になったと思います。

冨里奈央さんは、むしろ上位に位置し、普通に考えてアンダーに行くことはないはずです。先ほどのショッキングな選抜になるのを避けるために、彼女に今回だけ涙を呑んでもらった、という見方もできます。

ただ、単純にスコアをベースに動いているようにも見えません。

35枚目のアンダー楽曲でこの3人だけでフロントを構成している点から見ても、明らかに扱いが違っていて「特別待遇」に見えます。

そして、36枚目になって揃って選抜復帰しているのですから、「この3人には不本意ながらアンダーに異動してもらった」というように見えます。

実際のところ、筒井あやめさんと菅原咲月さんには、スコアとかなんとかとは別の次元で運営から「目をかけられている」ように見えます。

 

この3人とは別に、選抜からアンダー、アンダーから選抜に移った人の中で感慨深いのは中西アルノさんの選抜入りです。

29枚目シングルでいわゆるお披露目センターとして表題曲センターになった後、ずっとアンダーで活動していました。これは異例のことです。

お披露目センターを務めたメンバーは、その次の参加シングルで必ず選抜入りしています。アンダーに行くことは異例です。彼女が初めてです。

彼女の場合、乃木坂加入直後に活動自粛の期間があったため、その余波と考えることもできますが、それにしてもアンダーの期間が長すぎます。

お披露目センターの後、5期生の選抜入りが本格的に始まったのは32枚目シングル(2023年3月29日発売)からで、このとき、アルノさんはアンダーとなりました。それから通算4枚分のシングルを経て、ようやく選抜入りです。期間にして約1年半、アンダーとして活動してことになります。

その間の彼女の人気は高く、選抜入りはまだかまだかという声が上がっていました。

 

36枚目シングルが新体制を前面に押し出しているため、このタイミングで彼女が選抜入りするのは、ある意味、満を持して、というようにも見えます。

しかし、自分は違う見方をしています。どろどろとした大人の事情があったのではないかと見ています。

前の記事で、「中西アルノさんはなぜ選抜に入れないのか」という記事を作るかもしれないと書きましたが、まさにそこに書こうとしている内容は、その「大人の事情」です。某先生と乃木坂運営(ソニーミュージック)との間に「綱引き」があったのではないかと個人的に観測していますが、内容がセンシティブなうえに、裏付けになる材料が少なく、記事にできないでしょうね、多分。


選抜人数が20人から19人に減った

 

ここしばらく選抜の人数は20人でした。32枚目シングルから35枚目シングルまで一貫して20人でした。

その前を少しだけ遡ると29枚目シングルが18人、30枚目シングルが19人、31枚目シングルが18人です。また、全体で見ると、だいたい18人から22人の間を行ったり来たりしている感じです。

ですから、今回はたまたま19人になった、という見方をしてもまったく違和感がありません。

しかし、勘ぐるならば、「今回からアンダーから選抜に引き抜く枠を廃止した」というようにも見えます。

29枚目シングルあたりから、アンダーから選抜に1人、2人引き抜くという動きがありました。いわゆる「お試し選抜」とか「思い出選抜」とか言われる選抜です。

あまり楽しい話題ではないので、そんな見方もできるね、というところでとどめておきたいと思います。


最後に

 

今まで書いてきたことは、あくまでも今までの選抜制度が続き、選抜とアンダーという活動の枠が継続することを前提としています。

いわば現状追認という形で書いてきました。

しかし、それは本意ではありません。以下、ほぼ愚痴になります。

 

他の記事で、6期生加入からこの体制が変わるのではないかと願望込みで書いています。端的に言ってしまうと、自分は「選抜制度廃止」論者です。

いや、正確に言うと「現行の選抜制度の廃止を唱える」論者です。

毎回同じようなメンツ、似たような企画が続いているように思うので、真っ向から歌唱力勝負で挑むのもよいのではないかと思います。

たとえば、「今回は歌中心でいきまーす」というテーマ設定で歌うまの子ばかりの選抜、たとえば久保史緒里さん、林瑠奈さん、柴田柚菜さん、中西アルノさん、井上和さん、奥田いろはさん....みたいな選抜をやってほしいと思っています。

もちろんアイドルとしての本分もありますから、「あざとかわいく」路線全開というのもありだと思います。そういうときは、それこそミーグリの売れ行きのいい人を上から選べばいいと思います。

いろいろと多才なメンバーが揃っているのだから、特定のメンバーばかりがスポットを浴びるのではなく、もっとメンバーの個性が生きるような形にしてほしい、というのが自分の願望です。


 

久しぶりの中島家

6月29日のお昼時に中島家さんにお邪魔してラーメンをいただきました。

 

 

 

この前にお邪魔したのが浅間町から移転する前、もう十年以上前かもしれません。横浜に出る折にはよく食べに行っていたお店です。

通っていた当時のレポ↓

 

https://www.kawaya3.shop/raumen/cgi-bin/ra-men/pl/data.pl?ID=70

 

ラーメン中盛(900円なり)を麺硬めで注文。ラーメン並の価格は800円です。

 

 

麺揚げをしている大将と思しき人物は、通っていたときと同じ大将のようです。お互い年月を刻みましたなあ。

 

さて、ラーメン。

重い豚骨に塩気の強いカエシ。太いスープです。ドスコイっぽい風格があり、堂々としていていいんですが、かなりしょっぱい。

中太の麺に絡める分にはいいのですが、スープだけ飲むとかなりしょっぱい。ライスを注文する人が多かったので、もしかするとライスが進むように味を濃くしたのかも。

 

麺は中太、つるんとした麺肌。もちもち弾力というよりはサクサクとした食感です。

麺の表面がぬめっています。ええっと、湯切りはもう少し丁寧にお願いします…

湯切りを何回かに分けてしていて、湯切るたびにどんぶりにぽいぽい麺を投げ入れるような感じです。ですから、麺が写真のように無造作に積み上がります。うへえ。

 

具は家系定番のほうれん草、チャーシュー、小口ネギ、大判のり。

チャーシューはロース。肉々しさがあってグッドです。

 

まあ、またおじゃまする機会があるかどうかわかりませんが、次にお店に行くとしたら、味薄めでお願いするであろう。

 

祝ブログ一周年、この一年間を振り返る

おかげさまでブログ初投稿から丸一周年を迎えることができました。

実際のところ、ブログの初投稿が2023年の4月末だったので、一周年をとうに過ぎています。ちょうど一周年を目指して今年の4月に書き出してゴールデンウィーク前にリリースする予定が、結局、7月まで引っ張ってしまったという...毎度のパターンですが。

 

今回は、この一年を振り返るという企画です。

 

この一年、谷あり山ありでいろいろと考えることが多かったので、ブログに臨む心情から、テクニカルな面も含めていろいろと書くつもりです。

なので、ブログをやっている人には、あるあるネタで共感できる部分、あるいは参考になる部分があるかもしれませんが、そうでない人にはあまり面白くはないかもしれません。

 

そもそもブログを書き始めた発端について軽く説明したいと思います。

数年前から、SNSとか、ブログとかにも少し手を出した方がいいのかなくらいにぼんやりと考えていました。時代に取り残されている感が常にあったものですから。

そんな折、二年前に乃木坂46のファンになったのをきっかけにブログをやろうと思い立ち、それからTwitter(現X)のアカウントも作り、SNSデビューを図ったのでした。2022年の春くらいのことです。

そして、一年間、これといった活動しなかったですが、さすがに「まずい」と危機感を覚え、一年ちょっと前、2023年の春先から本格的に活動をスタートさせ、Twitter(現X)とブログに投稿し始めたのでした。

 

振り返る内容はこんな感じです。

ブログで何を心がけるようになったかとか、Google先生に気に入ってもらうために何をしたか(実際に気に入ってもらったかどうかは知りませんが)、今後のブログはどうなるのか、などです。

結局のところ、SNSについては、Xを情報収集だけに使っているのが現況ですので、とても使いこなせているという状況ではありませんし、使いこなそうという気もありません。なので、書く内容はブログに絞ります。

 

まあ、そんな感じで、ここ一年間の活動を振り返ります。

ブログをたしなむ方にとって何か参考になることがあれば望外の喜びみたいな想いで書きます。

それと、少し乃木坂ネタもところどころに詰め込むので、そちらに興味がある人にも何か得るものがあるかもしれません。

 

ところで、以前の記事でブログに目次は不要、などと言い切っていましたが、さすがに今回の記事は、内容的に独立した項が多いため目次を付けます。

 

  

 

  目次  


ブログのテーマ

 

何がモチベーションになってブログを書き始めたのか未だによくわからないのですが、のらりくらりとマイペースながら、なんだかんだ言って一年間、続いたのだから大したものだと思います。

 

見切り発車で乃木坂46をテーマにしたブログとしてスタートしましたが、それ以外に明確なコンセプトがあったわけではありません。アフィリエイトで稼いでやれとか、人気ブロガーになってやるとか、そういう大それた目的はありません。

しかし、書き続けているうちに、だんだん乃木坂46だけでは苦しくなってきて、ラーメンや映画など、好きなものは何でも入れて良しと方向転換しました。乃木坂のことばかり書こうとすると、どうしても強迫観念みたいになり、本来楽しく書くべきブログが苦行になってしまうからです。

ただ、そうするとブログのざっくりとしたテーマ性みたいなものがなくなってしまい、節操のないブログに見えてしまうため、後付けでエンタメ系のブログ、という旗印を掲げるようになりました。

この旗印って結構、重要なんじゃないかと思います。

たとえば、誰かに「ブログを書いているんですってね。どんなブログですか」と聞かれたときに、

「乃木坂中心で、その他にラーメンの記事、書いてます」と返事するのと、

「エンタメ系のブログやってます。アイドルは主に乃木坂、映画は新旧問わずいろいろ取り上げています」と返事するのとでは、大違いじゃないかと思います。

明らかに後者の方が、ブログのトータルなイメージを持ってもらうことができるし、その答えをきっかけに話が広がりそうですね。

 

でも、実態は乃木坂7割、ラーメン3割くらいの配分でしょうね。ちっともエンタメ系の体をなしていません。

音楽、映画系の記事を増やさなければなるまいと思っていますが、なかなか筆が進みません。

そっち系の記事は書きかけの状態で放置しています。

書きかけのブログを挙げますと、映画の記事としては、宮崎駿監督の『On Your Mark』、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』、音楽系の記事としては、Jazz界の巨匠マイルス・デイビス大先生を扱った記事です。

ちなみに『タイタニック』の記事ですが、ネタ集めの段階ですでに自分自身が沈没気味です。

ネタが濃すぎ、重すぎですね。これは大変なものに手を出してしまった、と少し後悔しています。

タイタニック号が生まれた背景とか、当時の社会情勢とかも面白く、タイタニック号に乗船した人の人間模様も面白く、さらにタイタニック号沈没後の話も面白く、とネタがいくらでもあります。

これを真面目に記事におこしたら、本一冊分くらいの内容になるのは間違いないでしょう。それくらいネタの宝庫とも言えるトピックです。

時代の変わり目に着目したジェームス・キャメロン監督の慧眼なのだとつくづく感心します。

ただ、やはりネタ集めとそれを整理するまでにかかる時間が半端じゃありません。乃木坂の動画見てあれこれ書いている方がよっぽど楽です。


切り貼り系のコンテンツとそうでないコンテンツ

 

なんとなく自分の中ではコンテンツを、切り貼り系のコンテンツとそうでないコンテンツに切り分けています。

ここで言うコンテンツは、主にYouTube、ブログ、Xなどの投稿などを指しています。

 

これといって明確な基準があるわけではないのですが、事実を切り取り、ペタペタ貼り付けてできたコンテンツを切り貼り系と定義しています。

たとえば、YouTubeで既存の動画の部分を切り取ってつなげた動画とか、人のX(旧twitter)の発言やどこかのサイトの一部を引用してできているブログ記事とかです。

要は、既存のコンテンツを切り貼りしてるから切り貼り系と呼んでいるってことです。

自分の感覚では、世に出ているコンテンツのうち、7割から8割くらいは切り貼り系のコンテンツではないかと見ています。

ただ、どこまでを切り貼り系と言うのか、はっきりした線引はありません。

たとえば、切り貼りだけでなく、簡単な感想なり意見が書いていれば、切り貼り系にならないのかというとそうでもありません。ある程度の量の事実の引用があり、諸所の事情を鑑みると何が導き出されるのか、というものがあれば切り貼り系ではないのですが、これも明確な境界線があるわけではありません。導き出したものがあっさりしていたら(そう感じたら)、やはり切り貼り系になります。

 

切り貼り系コンテンツは法的にセンシティブな問題もあるのですが、そこは触れないことにして、その特徴などについて書いていきたいと思います。

切り貼り系コンテンツの特徴は大量生産、大量消費型というところでしょうか。おそらく基本的な作業は既存のコンテンツを切り抜き、貼り付けることですから、切り抜き方のセンスが求められるでしょうが、あまり知力や体力は使わず、大量生産に向いているのかなと思います。

そのコンテンツの性格的に見て、何度も読み返すようなものでなくて、どちらかというと一回見たらそれきりの消費型なんだと思います。

 

切り貼り系でないコンテンツは、端的に言ってしまえば、切り貼り系コンテンツの逆、ということになります。

ある程度の事実の引用があり、そこから何が導き出されるのか考察・見解があるコンテンツです。

 

こうやって書くと、切り貼り系でないコンテンツの方が高尚な感じがしますが、実はそうとも限りません

というのも、考察と言えば聞こえがいいですが、妄想と紙一重の世界だからです。

テーマが何であれ、よほどの事情通でない限り、限定的な情報に基づいて個人的な見解にたどり着くことになります。少ない事実の間を想像力で埋め合わせすることになるため、ほとんど妄想と区別が付きません。

ある意味、(当たり前のことですが)読み手側がどう見るか次第でコンテンツの評価が決まります。「ただの妄想じゃん」とか、「妄想っぽいけれども一読の価値はあるかな」とか、どう受け止めるかは読者次第です。

自分が記事の中で「妄想全開でお届けします」なんて書いているのは、そういうことを言っています。

乃木坂46運営のお偉いさんとコネがあって裏情報をゲットできる立場にあるとか、記者として乃木坂の運営やメンバー、制作陣に取材できる立場にあるとかでない限り、事実と事実の間にある隙間を埋めることはできないからです。

 

要するに、切り貼り系のコンテンツとそうでないコンテンツには性格の違いこそあれ、どちらかが上とか下とかはありません。

それ以前に、そもそも作成目的が違うので上下などあろうはずがありません。

 

実際のところ、コンテンツを見ながら、これは切り貼り系、これは切り貼り系でない、なんて振り分けてません。

なんか便宜上、そう言っているだけで自分としてもあまり何系のコンテンツなのかは重要視していません。

 

一応、自分のコンテンツは切り貼り系ではないと分類していますが、実は切り貼り系のコンテンツに挑戦したことがあります。

それはこちらの記事です。

 

yorozu831.hatenadiary.jp

 

基本は、『乃木坂工事中』の番組を切り貼りしただけですから、正真正銘の切り貼り系です。

この記事を作ってわかったことは、案の定、前頭葉のカロリー消費はあまりないということです。

主に、気力とか根気とかのカロリーを消費します。

 

この切り貼り系の記事で自分がやった作業は、主に画像編集や動画の文字起こしです。

あまりやったことがない作業なので、結構、時間がかかってしまいました。1記事に正味5時間くらいかけていた思います。

でも、この辺、手慣れた人がやれば、ちょちょいのちょいで簡単にできてしまうんでしょう。だから、大量生産も可能でしょう。

まあ、この辺のことは、やる前からわかっていたことですが、実際にやってみて「やっぱりな」というところです。

 

ついでの話をします。

さきほど「今回のテーマは切り貼り系の記事を書くことだ」というテーマ設定で記事を書いたと述べましたが、こういうテーマ設定をしたことが他にもあります。

今年の2月の中旬に『6期生募集を受けて~今後の乃木坂46はこうなると妄想』と題した記事を3つ連続して書きましたが、このときのテーマ設定は、1週間のうちに記事を2つ以上書くということです。

なんでそんなテーマ設定を設けたのかというと、それまで1記事を書き上げるのに楽勝で2週間くらいかけていて、自分にそれ以上のスピードで記事を上げる能力があるのか試してみたくなったからです。

本来であれば、きちんとお題を練って記事を書くべきなのですが、このときはスピード重視で「勢いで記事を書く」ことを是としました。それでほぼ1週間の間に6千字くらいの記事を3つ上げ、「その気になればできる」ということを証明したわけです。

しかし、その3つの記事は自分的には黒歴史です。内容がアレで記事を読み返そうという気がまったくおきません。

自分のアホさ加減を忘れないために記事は消さずに残しています。

徳川家康が三方ヶ原の合戦で武田信玄の挑発に乗って惨敗したときに、二度と同じ過ちを犯すまいと自戒するために、絵師にそのときの自分の絵を描かせ黒歴史としてあえて残したという有名な逸話がありますが、あれと同じ思いです。

ところが、そうして勢いまかせに書いた記事がいま、自分のブログの中で一番アクセス数が多い記事になっているんですよね。この辺、忸怩たる思いがあります。


ブログで心がけていること

 

特に基本方針として明文化しているわけではないですが、自分なりにぼんやり守っている基本的な方針を書いてみたいと思います。なんとなくぼんやりとした方針であって、さほど記事を書く上で強い拘束力は持ちません。

むしろ、拘束力こそ排除すべき一番の要素と考えている節があります。何事もそうですが、無用に制約をかけると、息苦しくなって活動自体がしぼんでしまい、本来の目標を達成できなくなる可能性があるからです。

そんな緩い基本ルールの中にあって、何となく意識していることを並べてみます。

 

かしこまった文体よりも、いま自分の前にいる人に話しかける調子を心がけています。

そのほうが自分にとって書きやすいから。ソファでゆったり座りながら、緩く喋っている感じで書いています。

そういう語り口調をベースにしているわけですから、人との語りの中でよく起きる脱線も許容しています。

本来のブログのあり方としては、テーマ性を薄めてしまいかねないため、あまりよくないのでしょうが、その辺は気にしないことにしています。普段から人と喋っていて脱線が多い人間なので、その方が自分にとって自然という側面が強くあります。

 

そんな基本方針とも言えない方針をベースにしているせいか、もしかすると読む人を選んでいる傾向もあるのかもしれないと思い始めています。

脱線なんて、読んでいる人にとってはうざいだけかもしれません。

でも逆に、興味を持ってくれる人もいるかもしれません。

なんでしょう、自分と同じようにいろいろなことに興味を持つ人を同好の士として呼び寄せたいという潜在的な欲求が発露しているのかもしれません。

 

字数はだいたい一記事あたり六千語くらいを目安にしています。それよりも長いとダラダラしている感じがするし、それよりも短いとあっさりして読後感に引っかかりがなく、あっさり終わってしまうように思っています。6,000字くらいが、ちょうどいいボリュームなのだと思います。

さっきも書いた通り、脱線はありにしていますが、放置すると、とめどなく脱線しまくり、楽勝で1万字を超えてしまうので、気を付けながら書いています。それでも、やはり書き終わると冗長な部分が多く、ごっそり削って最終的に6千字くらいに落とすことをしています。

書き上げる時間は、ラフな下書きを作るのに、2時間くらい、記事として書き上げるのに2~3時間というところです。他人と比べたことがないので速いのか遅いのかわかりません。

むしろ、校正作業の方が一番長いです。つながりの悪い部分の加筆や、冗長な部分の削除におそらく半日くらいかけているように思います。半日、ずっと机に向かって記事を書いているのではなく、ぼんやりとしている時間も込みです。たとえば、気分転換にお散歩している、というような時間です。

もっとも下調べが必要な記事になると、数時間単位でなくて日単位で時間がかかります。たとえば、ゴジラの記事を書いたときには、オッペンハイマーの本を二冊読みました。もっともそのうち一冊は、肌が合わず、途中まで読んで挫折しましたけどね。

本を読むのに多分、四週間くらいかかったと思います。そういう下調べの時間も込みにすると、一ヶ月くらいかけている記事もあります。


やっているつもりのSEO対策

 

一応、記事を書いている以上、他人様に読んでもらうことを意識して書いています。ですから、人気ブロガーほどのアクセス数を稼ごうとは思わないものの、ある程度の人には読んでもらいたいと思っています。

それで、Google先生のお力を借りています。

ブログを書き始めた頃にブログ関連の書籍を読んだのですが、記事が増えれば、Google先生の評価が上がり、Google検索の上位にヒットして閲覧数も増えるのだ、という解説を「へえ、そんなんだ」と鵜呑みにして頑張って記事数を増やしてきたわけです。

記事を書き上げるペースをもっと速くしたいとは思っていますが、まあ、仕事もあるし、家の用事もあるし、となかなか思うようにはいきません。

そうやって時間を捻出して記事を書いてきた甲斐があったのか、キーワードによっては自分の記事がGoogle検索の上位にヒットします。書籍で言っていることは本当だったわけです。そして今や自分のブログにアクセスしてくれる方々の半数以上がGoogle経由です。

 

こうしてGoogle先生の力をお借りしている以上、SEO(検索エンジンに引っかかりやすくする記事の書き方)対策はばっちりにしたいとは思いつつ、多分、自分のやっていることはすごい中途半端です。おそらく、その道のプロから見たらもはややっていないと同じ、というレベルでしょう。

 

Google先生の評価を上げてもらうために自分が採った「戦略」は二つです。素人考えなので「戦略」と言うほどのものではないのですが、ひとまず「戦略」ということにしておきましょう。

一つ目の戦略は、前述したとおり、記事を増やすことです。「塵も積もれば山となる」、「枯れ木も山の賑わい」を地で行くようなものです。

そしてもう一つの戦略は、「乃木坂データベース」とブログとの相互リンクです。

この相互リンクでGoogle先生の評価が上がるかどうか確かな根拠はありません。まあ、なんとなくあがるんじゃね的な楽観的な見通しです。

 

もちろん、真面目に考えたらもっといろいろとSEO対策はあるはずなんですが、時間やお金を投資できるほどの余裕がないので、「まあ、今の自分にできるのはこんなものだろう」と考えたわけです。

 

乃木坂データベースとは、乃木坂46の勉強もかねて、乃木坂46に関するいろいろな情報をデータベースにしたものです。たとえば、メンバーの一覧とかですね。

実際のデータベースはこれです。

 

www.kawaya3.shop

 

まあ、このデータベースができるまで(といってもまだ完成形になっていません)、涙と汗をいっぱい流したのですが、それについてはブログの記事にちょくちょく書いています。

レンタルサーバーの仕様に振り回された、とかなんとか...

 

乃木坂データベースがある程度、形になった段階で「Google Search Console」(https://search.google.com/search-console/)というGoogleのサービスを使い、乃木坂データベースをGoogleのインデックスに登録しました。こうすると、クローラーが自分の乃木坂データベースを見つける前に、こちらからGoogleの検索インデックスに登録してもらうことになります。

インデックスに登録してから相互リンクした方が効果がありそうだ、という自然というか当たり前の発想です。

実際、登録した次の日に「乃木坂データベース」というキーワードでGoogle検索するとヒットするようになりました。

ちなみに、何の手違いか、ヒットした結果をクリックすると、なぜかトップページに飛ばずに、乃木坂46の5期生冨里奈央さんのプロフィール紹介のページに飛んでしまいます。「インデックス、書き換えた方がよくね」と思うのですが、更新の仕方がわからず、そのままにしています。ただ、そのままだと、まるでデータベース=冨里奈央さんのプロフィール紹介、という構図になってしまうため、ページの上の方にメニューを表示させるようにしました。

 

 

本題に戻します。

「乃木坂データベース」で検索すると、自分のサイトがまあまあのポジションに表示されます。

ポジションが悪くなかったのは、幸いにも競合サイトが少なかったからです。

こうして乃木坂データベースとブログ間で相互リンクしていれば、多少はGoogle先生も評価を高くしてくれるのではないかと思っているのですが、ちゃんとデータを取って分析しているわけではないので効果のほどは不明です。

実際のところ、乃木坂データベース、作ったはいいが、まだ器ができただけで中身がスカスカです。それもあるせいか、そもそも需要がないせいか、アクセス数が芳しくありません。ですので、ほとんど相互リンクの効果はないんじゃないかと踏んでいます。

 

これ以上、だらだら書いても読む人に与えるものがほとんどないので、最後に、肌感覚で学んだ、なんちゃってSEO対策について書きます。

実は、SEOの仕組み、前に本で読んだのですが、ちっとも頭に入りませんし、だからといって読み返そうとする気もありません。

ですから自分の手持ちの材料は、実際のGoogle検索したときの感触だけになります。

そういう感触をベースに話しますと、Google検索の仕組みでキーワードとして優先度が一番高く評価されるのはタイトルらしいということです。

つまり、Googleの利用者が検索キーワードとして入力するであろうワードは、なるべくタイトルに入れたほうがいい、ということです(すごく当たり前のことだと思いますがwww)。

前に書いた記事で、検索キーワードを意識してタイトルを変えた記事があります。

 

yorozu831.hatenadiary.jp

 

この記事、最初はタイトルを「中西 アルノさん、いろいろ其の二、人物像と歌の魅力」についてというタイトルにしていました。でも、Google検索で調べたときに、これはタイトルを変えた方がよさそうだと考え、「中西 アルノさん、いろいろ其の二、人物像と歌唱力」に変えました。

Googleで検索フィールドに「中西アルノ」と入力すると、その横に二次的なキーワードが表示されます。「中西アルノ」さんのキーワードとセットでよく使われるキーワードですね。その中に「歌唱力」があったので、こっちのワードをタイトルに入れたほうがアクセスが増えるだろうと思ったわけです。

効果のほどは不明です。変更前と変更後のアクセス履歴を取っているわけではないので。

PVを測定するサービスとかもあるので、いずれは手を出すかもしれません。多分、遠い先になると思いますが。


GeminiやChatGPTがブロガーを駆逐する?

 

ブログ全体が下火になっているという声がちらほらと聞こえてくるようになりました。

個人的には、タケノコのように「アフィリエイトで稼ぐぜ系」のブログが乱立しているなか、商売っ気ばかりが先走って中身のないブログが多いので衰退するのも当たり前、みたいな冷めた目で見ています。

そういうブログの記事を読んでいると、行間に「金が欲しい、金が欲しい」とブログ作者の生生しい声が透けて見えます。読ませるテクニックだけ妙に肥大しているという不気味さがあります。

なんて書くとアフィリエイト反対派のようにとられるかもしれませんが、そうでもありません。本当にその商品が好きで皆に広めたいという思いがあるサイトには価値があると思います。そういう気持ちがある記事は、読んでいて嫌味がないし、共感するところが大きいからだと思います。

 

一時期ブームと化していたブログもだいぶ落ち着いた感があります。

アフィリエイトにしろ、何にしろ、読む人に寄り添うような気持がなければ廃れていくんじゃないかと思います。

そうやって淘汰されていき、最終的にはブログもだいぶ減るんじゃないかなあと思っています。

そんな流れの中にあって、さらにブロガーを脅かすものが登場しました。

AI君たちの登場です。

 

AIがどんどん賢くなり、AIにブログ書かせた方かいいんじゃね的な言われ方もされるようになりましたね。

GeminiやChatGTPがすごい、すごいって巷で言われています。

「ふーん、じゃ自分も使ってみるべ」と思い立ち、実際に使ってみました。

たとえば、「乃木坂の魅力は何ですか?」みたいなお題に対して、実にきれいにまとめてくれます。網羅性が高い、というところでしょうか。

 

お題に対して如才なくまとめてくれます。

たとえば、入社したての新人にレポートを頼み、このレベルのレポートを出してくれたら、100点満点かそれに近い点数を出すと思います。

ただし、新人レベルということが大前提です。このレベルのレポートを中堅以上の社員が出したとしたら、その社員の能力、精神状態を疑うと思います。

 

GeminiやChatGTPをちょちょっと使った感触で言うと、AI君に記事を書かせたら、よくできたクソ記事ができあがる、というところですね。

端的に言うと、よくまとまっているけど、それ以上でもそれ以下でもない、ということです。

訴求するものが何もありません。読んでも「ふーん」という感想とともに内容が流れて行ってしまい、手元には何も残りません。

 

じゃあ、ぜんぜん使い物にならないかというと、そうでもないと思います。

お題に対して返した答えに網羅性があって、自分が意識していなかったことをテーマとして提示してくれることもあるような気がします。

そういう使い方はありだろうなあ、と思います。

実際、そうやって記事を書こうとしたこともあるのですが、そうやって書こうとすると記事のイメージが全然湧いてこないので、やめました。まっさらな状態から、少しずつイメージを具体的な文字に落としていくというやり方が自分には合っているのかもしれません。

 

何にしても今のAI君は、人間の思考を模倣しているだけであって実際に思考しているわけではないということらしいです。

いずれSFの世界みたいに、本当に思考し出したら、どうなっちゃうんでしょうね。正直、面白さ半分、恐ろしさ半分です。


今後の展望~有料記事に挑戦?

 

今後の展望としては、有料記事に手を出そうとしています。

なんて書くと、「なんだ、やっぱりお前も金儲けが目的なんじゃん」という声が聞こえてきそうですが、まあそう言わず話を聞いてやってください。

なぜそんなことを考えたかというと、ヤバいネタを書く場合は、有料記事にするしかないな、という判断です。

ふだんは物議を醸すような内容は避けています。内容を薄めて薄めて当たり障りのない内容にしています。

しかし、本音のところでは、もっと踏み込んだ、物議を醸しそうなことを書きたいと思っています。実は、そういうことを書けないことがフラストレーションとして溜まっているのです。いわば糞詰まり状態になっています。

つまり、自分としては、①腹に溜まったネタを吐き出したい。➁吐き出すと炎上する可能性が高い、というジレンマに陥っているわけです。

その解決策として考えたのが、記事を有料にするという方法です。

 

①については、書いて公開しなければいいんじゃない、という突っ込みがあると思います。確かにそのとおりです。でも、自分の中では記事を書いて投稿するまでをワンセットとしてとらえているようです。

投稿しないと多分、自分の中で完結せずに、フラストレーションとして残るような気がします。

 

➁は、読んでもらう人を選べば、炎上を避けられるのではないかという、さしたる根拠もない考えに基づいています。

わざわざお金を払ってまで見てくれるのであれば、感情的にリアクションすることはないのではないか、という淡い期待にすがっています。

 

具体的にどのようなことを書こうとしているのか、さわりを書きますと、乃木坂46の中西アルノさんはなぜ選抜に入れないのか、というような話です。

ふだんは書かないブラックな内容になります。

 

まあ、まだ書くと決まったわけではないですが、そんなことを考えているというお話でした。




だらだらと取り留めなく、いろいろ書きましたが、一年間を振り返る記事はここでおしまいです。

 

『「じゃあね」が切ない』MV感想~センター五百城茉央さんの澄んだ歌声

今回のテーマは、35枚目シングルに収録されている5期生楽曲『「じゃあね」が切ない』です。『踏んでしまった』以来、久しぶりに刺さった曲なので取り上げてみました。

www.youtube.com

これで、29枚目シングルから連続して7枚連続して5期生楽曲が続きました。3期も4期も5枚連続でいったん途切れ、その後に30枚目シングルに久方ぶりに3期生4期生の期別楽曲が収録されました。

5期生が最多の期別楽曲を持っているわけですから、やはり5期生優遇は本物ってことですね(いまさらですが)。

 

過去に、33枚目シングルのアンダー楽曲『踏んでしまった』が刺さり、勢いあまって記事を二つ書いてしまいましたが、あれ以来、『「じゃあね」が切ない』が久しぶりに刺さりました。

刺さり方は『踏んでしまった』ほどではないんですが、ここ最近の乃木坂の歌の中では気に入っているほうです。

なかなか哀愁があって個人的に好きな路線なんですが、なんでしょう、軽く聞き流せない、襟を正して聞かなくてはならないような独特の雰囲気があります。おそらく曲調と、メンバーの歌唱力が絶妙にマッチしたからじゃないでしょうか。

 

センターは五百城茉央さん。

MVを観て改めて思うのは、この曲、五百城さんの声の魅力を引き出すことはもちろん、五百城さん、井上和さん、中西アルノさんでトライアングルにすることが目的だったんじゃないかと。

下の図はこの曲のフォーメーションです。

この三人がトライアングルになっています。

この三人の組み合わせが、MVのハイライトにもなっている感じがします。

声質の違う三人の声が醸し出す雰囲気がいいですね。

 

まあ、今回は文字面だけで説明できる気がしますが、頑張って説明する箇所を楽譜にしてみました。

絶対音感はないのですが、相対音感は持っています。なので、キーさえ分かれば音は取れるのですが、楽譜に移すのが苦手です。特にシンコペーションがバリバリにかかっているのは苦手です。プッツンしそうになります。

でも、きっと楽器やっていた人にはあるあるではないかと思うんですよね。耳コピして聞いたその場で同じメロディーを再現することはできるけど、いざ楽譜にしようとすると、めんどくせーとなってしまうというパターン、すごく多いような気がします。

自分のイメージでは、ピアノを長くやっている人に、採譜が得意な人が多いイメージがあります。曲を聴きながらササッと楽譜に写せるっていうのは一種の才能ですね。羨ましい限りです。

などと、いろいろと前振りを書いてますが、要するに楽譜に自信がないってことですwww。

 

綺麗なメロディーですし、冒頭、シンバルが「チキチン」と入るのが、なかなか風情があっていいです。

こういう入り方って最近の曲の中でも珍しい気がするというか、もしかしてないかもしれません。

曲がノスタルジックなノリなので、昔の曲(昭和時代?)にはこういうシンバルから入る曲ってあるんですかね。

ちなみに、自分の中では「チキチン」シンバルというとジャズになってしまうんですが、もちろん、この曲にジャズ的な要素は皆無ですね。

 

出だしです。サビから入ります。

 

 

楽譜に写すとこんな感じです。

哀愁たっぷりのEマイナーです。いたってシンプルですね。その分、ストレートに感情が乗せやすいメロディーなのではないかと思います。しんみりと聞かせるタイプの曲です。

サビの最後にG#(Eメジャー)が入ってメジャー感を入れて感傷的になり過ぎないようにしているみたいです。

曲調自体は、乃木坂によくある「儚い系」「切ない系」に入れてもおかしくないのですが、その枠に収まらない感じがします。

うまく説明できないんですが、アイドル的な要素を極力削ったように聴こえます。ステージで盛り上がるというよりは、席に座って静かに聴くタイプの曲ですかね。

 

全体的に緩やかさ、伸びやかな感じがある旋律なのですが、Aメロ(Gメジャー)は比較的、動きがある旋律で、変化があっていいですね。リズムが細かいというか。楽譜にしようと思ったんですが、リズムが細かくてめんどくさいし、多分、間違った採譜になる気がするので、割愛します。

 

この曲のハイライトは、前述したように、五百城さん、井上さん、中西さんの声が重なるところと、Cメロの五百城さんの独唱の部分ですね。

 

MVの最後のサビ前に、三人の声が重なり、その後に全員のハモリが続きます。このシーケンスが個人的にたまりません。

 

 

三人の声質の違いが独特の厚みを作りますね。こういう厚みって、今までの乃木坂の中でも珍しいのではないかと思います。この効果、絶対、狙って作っている、そんな感じがプンプンします。

 

Cメロはこんな感じです。

 

 

 

二拍三連を中心とした旋律で曲に変化が付いています。

しかし、五百城さんの独唱部分、きれいですねえ。

特に高音部分にすごく彼女の特徴が出ている気がします。

通常、高音になるにつれて声にエッジがかかり、鋭利な感じが増すのですが、五百城さんの声って高音でも優しく丸みのある声をしていますね。

これも狙ったんじゃないかなあと思います。彼女の声質をすごくよく活かした曲という感じがします。

 

MVは、初の5期生楽曲『絶望の1秒前』を撮った今原電気さん。

この方の映像って、わりとカット割りが細かい印象があります。

今回の映像もカット割りが細かく、ころころシーンが変わります。

 

MVの筋立てはこんな風かな、と思います。

 

シチュエーションは主に二つ。

白い衣装を着ているモード(モードAとします)と、普段着を着ているモード(モードBとします)です。

 

モードAの特徴は、ここにあらざるものを描いている気がします。ストレートに言うと、アイドルの持つ虚構性なんではないかと。

白い衣装は、おそらく純潔、無垢の象徴なのでしょう。

モードAのときに、ときどきモヤみたいなもの(スモーク)が左右に流れますが、おそらく現実感を薄めるための演出でしょう。

 

モードBは、言わずもがな、彼女たちの日常を表しているのでしょう。

 

つまり、モードAはおそらくアイドルとしての存在を表し、モードBは彼女たちの日常を表している、MVの中ではそういう棲み分けがされているのではないかと思います。

 

動画の冒頭、おそらく朝日を浴びながらの映像になっていると思います。

 

 

この曲のMVのリリース、35枚目シングルが発表されてから2か月後になっています。

遅れた理由は、セーラームーンのミュージカルのせいかな、と思っていたのですが、このシーンを見て、もしかして撮影時期を選んだのかなという気もしています。

冒頭のシーン、朝特有の澄んだ空気の色合い、匂いというものが映像に刻まれているように見えます。時期的にいうと、4月とか5月とかの空気ですね。この空気を映像化するために、あえて撮影時期を遅らせたのかなあ、という気もしています。

 

動画を通して一つ、共通点があります。

それは、モードAのときも、モードBのときも、一人でいるときは切なそうな表情を浮かべている、そして誰かと一緒にいるときは楽しそうな表情を浮かべているということです。

途中で、机に座って書き物をするシーンが出てきます。

ノートのようなんですが、本ほどの厚みでやたら厚みがあるし、しおりもあるので、同じノートをみんなで共有しているみたいですね。

確かMVの説明を5期生がしていたときに、メンバーに宛てて何か書きしたためているということらしいです。

みんなで共有して書いていたということは、なぜ一人でいるときに切ないのか、自分の気持ちと向かい合う、と同時に、自分が求められていることを知るということになりますね。

 

五百城さんと冨里さん、サビの一回目では手をつなぐだけですが、二回目は抱き合います。五百城さんが導く形で冨里さんがそのまま五百城さんの胸に飛び込む、という図ですね。互いの気持ちを知って関係性が深くなった、というように見えます。

 

とまあ、大体こんな感じに見えました。

ついでなので、5期生がらみで曲とは関係ない話をします。

 

どうも最近の乃木坂の動きを見ていると、今後の乃木坂を占うようないろいろな動きがあるように思います。

たとえば、アンダーに注目がいくようにテレビでアンダーを取り上げてもらっているとか、今年になって5期生の外仕事が増えているとか、です。なんとなく来年の6期生加入を睨んでの地ならしをしているように見えます。

ただ、どんな青写真を描いているのかは実際のところわかりません。

 

ここしばらくの5期生の様子を見ていると、5期生の「二番目(あるいはその以降)のエース」を絞らせないようにしている感じがします。

現在の5期生エースは井上和さん、という点では誰も異論がないでしょう。その後、2番目のエース、言い換えれば2番目以降の序列(←嫌いな言葉ですが他に表現が見つからないので仕方なく使います)が見えないようにしている気がします。あえて絞れないように、運営側が攪乱しているのではないかと。

おそらく5期生のポテンシャルから考えて、5期生のエースが井上和さん一人切り、ということはまずあり得ないでしょう。

36枚目シングルの選抜発表に向けて、サプライズを用意しているのではないかという気がしてならないです。

 

最初の頃は、井上和さん、菅原咲月さん、川﨑桜さんの三人が5期生のエース格として扱われていて比較的分かりやすかったですが、昨年あたりから流動的になっているように見えます。

たとえば、池田瑛紗さん、一ノ瀬美空さんなどが浮上してきたかと思うと、また別のメンバーが浮上してきたりと。

みんな推していまーす、というようにも見えるのですが、個人的には攪乱戦術をしかけているように見えます。

 

おそらく36枚目シングルは、来年の6期生加入を視野に入れた、4期生、5期生中心の布陣になるのではないかと思っています。そこで5期生の次のエース格もはっきりするんじゃないかという気がします。センターかフロントかわかりませんが、今までフロントに立ったことがない人がフロントに入ってくるんではないかと。

誰になっても不思議ではないですし、自分としても、この人にエースになってほしいという特別な思い入れもないのですが、ひとつ、一般論として大学生はエース扱いされにくい、という側面はあるのではないかと個人的に思っています。

今まで乃木坂でエース格だった人は、1期生白石麻衣さん、西野七瀬さん、齋藤飛鳥さん、2期生堀未央奈さん初め、フロント常連+センター経験ありの方々を見回すと、自分の記憶が正しければ大学生はいなかったと思います。

エースともなると乃木坂の顔となる役目になりますから、どうしてもグループの活動だけでなく何かと外仕事が多くなると思います。ですから、大学生活との兼ね合いが難しくなります。大学ともなれば課題提出やら試験勉強やらで忙しいでしょうから、エースとの両立は相当な難行ではないかと思います。

また、運営側としても大学との二足の草鞋を履いているよりも、乃木坂一本に絞って活動してくれているメンバーを心情的にエースとして扱いたくなると思います。

運営サイドとしても各自の意志を尊重しているでしょうから、大学生かどうかで優劣を付けてはいないと思いますが、大学に入らない=乃木坂一本でやっていく、という意思表示でもありますから、そういう子をエースとして取り立てたいという気持ちは当然働くでしょう。

 

まあ、あくまでも今までの流れからすると、という一般論に過ぎません。どうなるかは、そのうちあるであろう選抜発表をお楽しみ、というところですね。

7枚目シングル『バレッタ』~その参・選抜発表の続き、その余波

前の記事の続きです。前の記事はこちら。

yorozu831.hatenadiary.jp

波乱の7枚目シングル選抜発表の余波について書きます。

主に1期生2期生に間に生じた軋轢があったのかどうか、メンバー間にあった不和、そして、堀さんのその後をざっくりと書いていきます。

 

選抜発表後の堀さん

 

最初に7枚目シングルの選抜発表を動画で見たとき、えらいこっちゃと思いました。

いきなり先輩の中に放り込まれた堀さんのメンタルも心配だし、先輩から故意に無視されたりとか、乃木坂の空気が悪くなるんじゃないかと。

すごく気になって、その後の『乃木坂って、どこ?』、その後継番組の『乃木坂工事中』、それから『Nogibingo』を漁るようにして見ました。

これから書くことは、そうやって自分なりに集めたネタをつなぎ合わせる形で、その後の堀さんを追います。

 

まあ、普通に考えて、堀さんの立場だけでなく、今回の選抜発表が引き金になって1期生と2期生との間に溝ができてしまう可能性は十分にあり得ます。

1期生からは自分たちを脅かす存在として見えたとしても不思議なことではありませんし、前回の記事で紹介した橋本奈々未さんのブログからも、そういうニュアンスも読み取れます。

 

『乃木坂って、どこ?』の第105回、つまり選抜発表の104回の次の回では、『新センターになった堀未央奈を大研究!』と題して、新センター堀さんに、いろいな質問を浴びせ、そのキャラクターを深掘りしています。

なかなか変わっているというか、ピントがずれたような回答が多く、かなりの天然ぶりから、1期生は「変わってるね、あの子」ぐらいの印象を持ったのではないかと思います。

たとえば、趣味が石集めだったり、好きな食べ物が「漬物」と妙に地味だったりと少し変わっています。

生まれ変われたら何になりたいという質問には「ラッコ」と答え、なぜラッコなのかと聞かれたら、「海に浮かびながら焼肉とか美味しいものを食べたい」と答え、設楽さんから「病院行ってこい」と突っ込まれたりと、人からの共感を得にくい回答が多かったように思います。

実際、スタジオの空気は、若干、引き気味に見えます。

喋り口はなんとも素朴な感じがします。いかにも田舎から出てきたばかりの素朴な少女という感じです。

 

1期生から親近感を持たれたかどうかはわかりませんが、少なくとも、自分たちを脅かす存在、警戒する対象には見えなかったと思います。

あさってな部分は多いが、素直な性格の子に見えるし、この朴訥とした垢抜けない女の子を引っ張ってってあげようという空気はできたのではないかと思います。

逆に、妙に知恵が働いたり、あざとかったりしたら、また別な空気が生まれた可能性は大いにあったと思います。

 

7枚目シングルのMVのメイキング動画を見た限りでは、撮影の合間に1期生が堀さんの周りに集まり、いろいろと話しかけている様子が映っています。

少なくとも、この動画を見る限りは、堀さんと1期生との間に隙間風がビュービュー吹いているような状況ではなかったようです。

 

『乃木坂って、どこ?』第108回で『乃木坂46生態調査!』と題して、楽屋の中での堀さんの様子が映像で紹介されました。

やはり2期生一人きりで周りが先輩ばかりという境遇で肩身が狭く、1期生から声をかけられても、言葉少なに返事を返しているようでした。

おそらく、このときの空気感は「あまり、おしゃべりが好きではなさそうだから、できるだけそっとしておこう」というところだったのだと思います。キャプテンの桜井玲香さんも後のインタビューでそう発言しています。

もっとも、そのイメージは、8枚目シングルで同じ2期生の北野日奈子さんが選抜メンバー入りして崩れ去ることになります。2期生が二人だけですから、多分、堀さんと北野さんは、ずっとくっついていたのだと思います。

とにかく声が大きいことで有名な北野さん、普通にしていても賑やかな人なのですが、それに本来、コントみたいな面白いことが大好きな堀さんが一緒になったわけですから、二人の会話は相当うるさかったのではないかと思います。

実際、桜井玲香さんも先のインタビューの中で、北野さんが選抜に合流してから、堀さんの印象が一変したと語っています。

 

7枚目シングル選抜発表の余波、関係がぎくしゃく?

 

7枚目シングル発表を契機に、1期生2期生との間に溝ができたかどうかははっきりはわかりません。ただ、自分が集めたネタの中では溝があったようには見えません。もちろん、前の記事で引用した橋本奈々未さんのブログにあるように、まったくわだかまりがなかった、ということはないでしょう。

 

この時期の『乃木坂って、どこ?』のほか、同じく乃木坂の冠番組『Nogibingo』も一通り見ましたが、特に雰囲気が悪いようには見えません。

仮に溝があったとしても、表には出ない話かもしれないので、はっきりとしたことはわからないのですが、ただ、互いにギクシャクしていたという話はありそうです。

なかなか当時の有効な証言が集まらなかったのですが、たとえば、高山一実さんの「2期生は後輩というより同士」という証言があったり、秋元真夏さんの「自分たちがまだ固まっていない時期に、2期生が入ってきたため、2期生にはつらく当たってしまった」という発言があるかと思えば、当の真夏さんは「自分も1期生としては活動が遅かったため、1期生と2期生の間をつなぐ1.5 期生として立ち振る舞った」という発言もしています。

どれも本当なのでしょうが、いまひとつ関係性のイメージがぼんやりしていて、わかりづらい感じがします。

1期生にとって2期生は初めての後輩です。そして2期生にとっても1期生は初めての先輩です。期どうしの交流をどうするべきなのか何の経験値もなく、すべてが手探りでしたから。

2期生にとって1期生は先輩ですが、自分よりも年下の子もいます。学校の部活だったら、先輩は必ず目上になるので、単純でわかりやすいのですが、そういう意味ではどう処すべきなのか悩ましかったと思います。

そんなこんなで、お互いの距離の取り方がよくわからなかった、というところが実態だったのではないかと思います。

 

その後、1期生と2期生の混成チームで「軍団」が結成されたり、1期生と2期生でプライベートで遊びに行ったりと、これといって不仲を裏付けるデータもないし、『乃木坂って、どこ?』の後継番組である『乃木坂工事中』になってから、1期生と2期生が互いをいじり合う場面も見受けられます。たとえば、『内輪ウケものまね大賞』という企画では期どうしで互いをいじり合っています。つまり、それだけ仲が深まっているということですね。

こうして見ていくと、7枚目シングルの選抜発表が引き金となって1期生と2期生との間で大きな溝ができたわけではないようです。

 

7枚目シングルの選抜発表を初めて見たときに自分が抱いた心配は、どうやら杞憂だったようです。

落ち着くところに落ち着いた、ということなのでしょう。

 

それとは別に、堀さんのセンター抜擢が引き金になって、星野みなみさんとの間に一時期、確執が生まれています。

このことは、『乃木坂って、どこ?』第167回『乃木坂46オモテ年表ウラ年表!後編』で明らかになっています。

 

 

このことを知らなかったと反応するメンバーが多かったので、はっきりとした形では現れなかったのでしょう。それは、おそらく選抜組の堀さんとアンダーの星野さんが立場上、絡む場面が少なかったからではないかと思います。

確執が生まれた理由は、堀さんの抜擢とともに、星野さんがアンダーに移ることになったからです。「私がアンダーに行くことになったのは、あの子がセンターに入ったせいだ」という、いわゆる逆恨みというやつです。理屈では仕方ないこととわかっていても、心情的に許せない、というやつですね。

あの温厚な星野さんが、と思うわけですが、やっぱり彼女も(当たり前の話ですが)女性だったということですね。いかにも女性らしい感情の動きです。その辺は、すぐに理性で割り切ってしまう男性の感覚ではよくわからない世界です。

この関係は、秋元真夏さんと西野七瀬さんとの間で一時期あった確執とも似ています。

この話、超有名な話なので知っている人が多いと思いますが、真夏さんが福神に入り、福神から3列目に下がった西野さんが真夏さんと1年半、互いに口を利かなかった件です。これもいわゆる逆恨みというやつですね。西野さんが秋元さんを無視したため、秋元さんもそれに腹を立てて険悪な仲になりますが、後に二人は和解しています。

その後の堀さんと星野さんですが、2014年の新春に放映された『乃木坂って、どこ?』第116回『第1回新春!乃木坂46かくし芸大会』の出し物で一緒にマジックをしたのをきっかけに急速に仲が深まり、大変な仲良しになっています。時間的に見ても、西野さんと秋元さんの不和のように長く引きずることもなく、比較的短期間で不和は終焉しています。

これもまた、落ち着くところに落ち着いた、というところなのでしょう。

 

こうして見ると、何となく落ち着いたところに落ち着いたと言えばそのとおりなのですが、乃木坂の動きを追っている中で気づいたことがが一つあります。

それは、乃木坂独特な「間口の広さ」です。

いずれ別の記事で書くつもりですが、1期生として選ばれた人の多様性が高かったため、それが乃木坂の「はぐれ者を作らない」、言い換えれば「間口の広い」文化の土台になったように思っています。

どのメンバーも口揃えて「メンバーはみな仲良し」と発言していますが、そういう文化というかグループ特有の空気がそうさせているような気がしています。

 

その後の堀さんをざっくり振り返る

 

その後の堀さんは波乱万丈でした。

7枚目シングルの後、センターだった堀さんも、シングルを重ねるごとにだんだんポジションが下がっていき、12枚目シングルでアンダーメンバーになりました。12枚目、13枚目とアンダーだったわけですが、両方の曲でアンダーセンターを務めています。そして14枚目で選抜復帰します。

アンダーの中で、それなりに優遇されていたわけです。

ただ、それもまた周囲とのシコリを生みそうな采配ですね。

 

まず、選抜常連だった人がアンダーに行くということは、行く側にとって肩身の狭い思いをするし、受け入れる側としても、どう接すればいいのか悩むところでしょう。普通に考えると、腫れ物に触れるような扱いになってしまうと思います。

しかも、アンダーに入ってからも運営から優遇され、アンダーセンターを張るとなると、もとからアンダーにいる人にとっては面白くないはずです。そのことは、堀さんにもプレッシャーとなっていたはずです。

つまり、堀さんには二重に、あるいはそれ以上に、メンタルを圧迫する要因が重なったということです。メンタル的に相当きつかったはずです。

おそらくセンター抜擢と同じくらいの重圧が彼女にかかっていたのではないかと思います。

『乃木坂世界旅~堀未央奈北野日奈子inニューカレドニア』という企画で、堀さんと北野さんがニューカレドニアに旅行しましたが、そこで、堀さんがアンダーに移ったときの話が出てきます。北野さんは「いろいろと思うところはあったが、まずは未央奈を支えようと思った」と発言しています。

 

突然のセンター抜擢からアンダー行き、アンダーでも優遇され、その後選抜に復帰し、エース街道まっしぐらと波乱万丈だったことが、素朴で控えめな彼女の性格を鉄のメンタルに叩き上げた気がします。

 

『乃木坂工事中』第283回『乃木坂46 自己分析選手権』(2020年11月9日放映)で、メンバーの長所と短所を当てる企画があり、そこで、卒業を半年後に控えた堀さんが登場し、2期生のメンバーに性格を当ててもらう様子が放映されました。

堀さんが自分の性格を説明するときに、口調が言い切り調で一本調子、よく言えば歯切れがいいが、悪く言えば機械的、MCのバナナマンさんにまるでロボットみたいで怖いと突っ込まれていました。

この頃の堀さんは周囲から「宇宙人」と揶揄される独特のメイクをしていて、少しきつい感じに見えるので、なおさらでしょう。

もうこの頃になると、7枚目選抜発表の頃の素朴な女の子というイメージはまったく残っていません。ずばずば物を言うし、毒舌キャラにすらなっていたので。

 

この辺りの堀さんは、脱乃木坂を意識しているんじゃないかと個人的に思っています。

メイクのことはよくわかりませんが、乃木坂の清楚な感じから、徐々にメイクがきつくなり、卒業が近い頃には、失礼を承知で言えば「けばい」と言ったほうがいいようなメイクになり、乃木坂っぽくないなと思います。

詳しい事情は知りませんが、彼女の中で脱乃木坂にアイデンティティを求めていたのではないかな、という気がします。乃木坂の枠を超えてもっと自分の好きなようにやりたい、というような彼女なりのエゴが出てきたんではないかと。

 

それから、その時分の乃木坂の空気感も、彼女の脱乃木坂化、ひいては彼女の卒業を後押しした可能性があります。

2期生のスポークスマンとして、事あるごとに2期生に注目してもらおうと活動していた堀さんですが、3期生の台頭や4期生が徐々に力を付けている様子を見て、そういう活動ももういいかな、と見切りを付けていたのかもしれません。

事実、堀さんの卒業の後、1期生、2期生の卒業ラッシュが始まっています。もう1期生、2期生の時代ではないな、と肌感覚で感じていたのかもしれません。

 

そんな彼女の想いとは別に、運営サイドは、白石さん、西野さんのエースの後継として齋藤飛鳥さんと二大エースを担ってもらう算段だったのだと思います。

フォーメーションで見ると、フロントで飛鳥さんとシンメになることがよくありました。

しかし、そんな算段をよそに、彼女は2021年3月28日に乃木坂を卒業します。すでに西野さんも白石さんも卒業していたので、エースの重圧は齋藤飛鳥さん一人にかかることになりました。

証言は残っていませんが、齋藤飛鳥さんも「あ、私を置いて卒業しちゃうんだ」と思うところがあったんじゃないかなあと個人的に推測しています。自身のエースとしての役割もありますが、後進のエース育成も担うことになりますから、それなりに大変な時期だったわけです。

もっとも、後進の育成のためにグループに残るか、自分の思い通りのことをしたいからグループを去るか、どちらを選択しようと、正しいも間違いもありません。

 

最後に、個人的に好きなエピソードを紹介します。

自分にはそう見えた、ということなので、人によっては違って見えるかもしれません。動画のお持ちの方は、ぜひご自分の目で確かめてみてください。

『乃木坂工事中』第146回『20thシングル選抜メンバー発表!』です。20枚目シングルは生駒ちゃんの卒業シングルです。

 

選抜メンバーが一人ずつ呼ばれ、フォーメーション通りの並びで並ぶ形で選抜発表が行われました。

3期生のお披露目センターになった18枚目シングルのあと、1つおいて、20枚目シングルから本格的に3期生が選抜に絡むようになります。

このとき、フロントメンバーとして山下美月さんと与田祐希さんが選抜入りします。このときのフォーメーションは次のとおりです。

1列目は山下美月さん、与田祐希さん、齋藤飛鳥さん、堀未央奈さん、西野七瀬さん、生田絵梨花さん、白石麻衣さんの順番で呼ばれます。

山下さん、与田さんは名前を呼ばれてMCのバナナマンさんに感想を求められて「とりあえず頑張る」的な答えを返していましたが、緊張のあまりガタガタ震えていました。

その次の齋藤飛鳥さんは、「ファンの人がどういう気持ちで応援してくれているのか、みんなが何を思って私と接してくれているのかわからない」と最近の心境を語りだしたのですが、途中で感極まって泣き出します。悩みがあって本を読むけど、本を読んでもわからない、という悩みを打ち明けます。

そして、次に堀さんの名前が呼ばれますが、そのとき彼女は笑みを浮かべます。

この笑み、「やっぱり来た」という感じに見えます。

この頃、すでに堀さんはエースとして齋藤飛鳥さんとシンメに立つことが多く、順当にいけば次は自分とわかっていたからでしょう。と同時に、そのポジションの意味もわかっていたんじゃないかと推測しています。飛鳥さんも堀さんも、3期生の隣、つまり「お守役」ということですね、多分。「この子の面倒を見てやってくれ」という運営からのメッセージを汲み取ったんじゃないかと思います。

感想を求められて、自身の境遇を語りだします。センターに抜擢されたこと、アンダーに行ったこと、選抜に復帰したこと、そしてそれぞれのポジションに意味があること、ということを語ります。これは3期生に対するメッセージなんじゃないかと思います。特にフロントに選ばれて戸惑っている二人に対しての気遣いなんじゃないかと。

この堀さんの発言がきっかけになったのかどうかはわかりませんが、その後のフロントメンバーの発言は3期生に頼ってもらいたいという調子になります。堀さんがそういう空気を作ったんじゃないかなあと個人的に思います。

堀さんが隣の美月さんに微笑みかけるシーンがあります。下の画像、一列目の一番左に映っているのが堀さんなのですが、映像が切れていて、実はこの左横に山下美月さんがいます。

山下さんの方をちらっと見て笑みを浮かべます。

 

 

このときの笑みが、美月さんに「大丈夫」と語りかけているように見えました。

何か堀さんの優しさを垣間見たようで好きなシーンです。

多分に自分の主観が入っていて、観る人によって感想はまた違ったものになるでしょう。映像をお持ちの方は見返してみると面白いかもしれません。

 

ということで、7枚目シングル『バレッタ』をめぐる話はこれでおしまいです。

 

続き物で、続きを書いていない記事が、これでなくなりました。個人的に非常にすっきりしましたwww。

大勝軒つきみ野店

6月9日15時半くらいに久々に大勝軒つきみ野店におじゃましてラーメンをいただきました。

大勝軒は、東池袋系の大勝軒の方です。永福町系ではありません。

自分が生息している西東京には永福町系のお店はないと思いましたが、自分の記憶が正しければ、少し離れた相模原市の淵野辺に確か二店あったと思います。

 

 

ラーメンは並盛で800円なりです。並盛といっても、なかなかボリューミーです。普通のラーメンの1.5倍くらい、つまり大盛くらいの盛です。

 

 

ここのお店、ときどきおじゃましています。

すごーく美味しいというわけではないのですが、ときどきおじゃまする理由は、中休みがないため、時間を選ばずに入れるところ、それから、品質がわりと安定しているところかなと思います。

 

スープは一口、少し酸味の入った魚介系+動物系、お馴染みの味ですね。

かつて一世を風靡したダブルスープ(魚介系+動物系)も、もはや手垢が付きまくっている感がありますが、そうは言うても、なかなかに捨てがたい味です。妙な郷愁を呼びますね。

スープに重たさがなく、意外にあっさりしているというか、抜けの早いスープです。麺との絡みにちょっと難があるかなあ。

 

麺は中太のもちもちとした麺。縮れも捻じれもなく、表面がつるんとしていてるため、スープの乗りが弱い気がします。

ラーメンの麺も、つけ麺の麺と同じようです(こちらのお店でつけ麺も実食しています)。

つけ麺のスープ(つけダレ)だと酸味や辛味も入るため、このくらいの麺とちょうどいい絡みになるのですが、どうもラーメンのスープが少し弱い気がするですね。

 

そこで、カウンターにあった削り節(魚粉)を投入しました。六厘舎っぽくしてやれってな感じで。

しかし、この魚粉、いまいちスープとの馴染まない気がする。魚粉の味がスープから浮いてしまっています。うーむ、失敗。

つけ麺食べたときにスープ割りしてもらったことがありますが、そのときに魚粉入れたら、まあまあだったので、ラーメンのスープには合わないのかな。まあ、この辺の印象は食べる人によってだいぶ個人差が出るものと思います。こうやって魚粉が置いてあるのは、六厘舎風味を味わいたい人には嬉しいセッティングじゃないかと思います。

 

具のチャーシューは、ロース。焼き豚風。変わったところでは玉ねぎのみじん切りが入っています。

 

まあ、いろいろと書いておりますが、全体的には量もあるし、味的には平均よりちょい上だと思います。マニアックな需要がなければ、特にぶーぶー文句が出ることもないかなと個人的に思います。

 

ちなみにこのお店、大勝軒になる前は近藤家さんでした。近藤家さん自体があまり店舗が多くなかったので、近藤家さん時代にも、ちょくちょくおじゃましていました。

昔、書いた近藤屋さんのレポのリンクを貼っておきます。

 

https://www.kawaya3.shop/raumen/cgi-bin/ra-men/pl/data.pl?ID=392

 

近藤家と言えば、桃の果汁入りの醤油豚骨スープですね。

そういえば、家系の老舗はとんと食べなくなっちゃいましたね。どんどん老舗もお店をたたんでいるようですし。六角家さんもなくなっちゃいましたね。

7枚目シングル『バレッタ』~その弐・選抜発表の続き、その余波

前回の記事の続きです。前回に引き続き、今回も7枚目シングル『バレッタ』まわりの話を書きます。

前回の記事はこちら。

yorozu831.hatenadiary.jp

前回の記事を投稿してから約一年経っちゃってます。さぼり癖が付いていて、いかんですね。

 

今回の記事では、2013年10月7日に放映された『乃木坂って、どこ?』第104回、7枚目シングル選抜発表の後半について書きます。

それから、選抜発表後の余波についても書きます。1期生2期生の関係性を中心に見ていきたいと思います。

 

選抜発表の模様・後編

 

『乃木坂って、どこ?』第104回、7枚目シングル選抜発表の模様の続きです。

アンダーから選抜に抜擢された人が3人出て、祝福の拍手が起き、暖かい空気で進んだ選抜発表ですが、選抜メンバーの発表があと残すところ二人になった段階で、前曲でセンターを務めた白石麻衣さんが呼ばれます。これで、今回の曲で彼女がセンターでないことが明らかになります。生駒里奈さんもセンターではないため、誰が選ばれても新センターということになります。

バナナマンの設楽さんにマイクを向けられて白石さんは、「どんなポジションを与えられても、そのポジションの中で頑張る」という主旨の優等生的な発言をします。

そして、最後にセンターとして2期生研究生の堀未央奈さんの名前が呼ばれたのですが、MCの設楽さんもメンバーも「誰それ?」という反応です。

このとき、2期生は、スタジオに見学に来ていたのですが、カメラが見学中の2期生に向き、びっくりして泣き出した堀さんを大写しにします。

 

 

それまでの「乃木坂って、どこ?」でも、2期生の出演は一回だけです。1期生との顔合わせ程度の内容で、2期生からの「先輩のことをどういうふうに呼べばいいですか?」というような簡単な質問に対して1期生が答える形で番組が進められています。

堀さんにしても「その他大勢」の中の一人、みたいな出方でした。特に目立ったわけでもなく、「この子、来そうだな」なんて思う人は、よほどのアイドルマニアでない限り、ほとんどいなかったのではないかと思います。

 

この時期の2期生は、研究生として扱われていて、正式メンバーとしての活動ができない状態です。何を基準にしているのかよくわかりませんが、正式メンバーに昇格すると、正式メンバーとしての活動(つまりコンサートに出れるなど)が許されるという制度が2期生に課されていました。後にも先にも、研究生制度が敷かれたのは2期生のときだけです。

 

堀さんが呼ばれたときの白石さん、メンタルがしんどそうで痛々しくて見てられない感じです。白石さんの視線が堀さんに向かっているとき、何とも切ない表情です。

そりゃ、そうですよね。

生駒ちゃんからセンターのバトンを渡され、自分なりに精一杯、頑張ってきたのに1回でセンターを外され、「私の何が悪かったんですか?」と叫びたいくらいの気持ちだったと思います。事実、番組の収録後、桜井玲香キャプテンにすがって彼女は泣き崩れます。まだ、センターが曲ごとに変わるということが定着していなかった時期ですから、白石さんにしてみれば、自分の頑張りを否定されたことになります。

と同時に名前を呼ばれた堀未央奈さんも、コメントを求められて辛うじて頑張る的なコメントを返していますが、その後に発表された2期生のドキュメンタリーに映されている堀さんの様子を見ると、選抜発表後の彼女は心ここにあらずという風体で完全に夢遊病者状態です。

 

堀さんがセンターとして発表されたときの他の選抜メンバーは一様に無表情(あまりにも突飛すぎてどう反応していいかわからない)に見えましたが、映像で見る限り、生駒里奈さんと若月佑美さんは肯定的な反応です。大きく頷きながら拍手しています。

 

この場面のすぐ後に、高山一実さんが笑みを浮かべています。

後述しますが、高山さんは堀さんセンター抜擢を予想したらしく、このときの笑いは「やっぱりきたか」という笑いなのかもしれません。

生駒さんは選抜発表のあと、イの一番に堀さんに話しかけ、「私が守るから」と話し、不安な気持ちでいっぱいの堀さんを勇気づけています。おそらく長きにわたってセンターを務め、プレッシャーと戦ってきた立場から思うところがあったのでしょう。

堀さんは、このとき生駒さんから受けた恩を大事にし、のちに後輩のメンタルを気にかけるようにしています。

このことと直接的に関係あるのかどうかわかりませんが、この記事の続編の最後の方で20枚目シングル選抜発表の様子を書いています。

初選抜で不安な表情を浮かべている山下美月さんに、隣のポジションにいる堀さんがにっこりと笑いかける場面があり、このシーン、なにか生駒さんに受けた恩を形にしているように見えて個人的にはすごく好きなシーンです。

ただ見る人によってだいぶ見方が違うでしょうから、人によっては妄想としか思えないかもしません。まあ、そんな見方もあるのかねえ程度に読んでくれるとうれしいです。

 

生駒さんと同じく、堀さんのセンター抜擢に肯定的な反応を示していた若月さんですが、彼女は2期生に対して最初からフレンドリーに接していたそうです。

彼女自身の弁によると、学生時代の部活で先輩との間に壁ができて常に委縮していたという苦い経験から、後輩がそういう思いをしないように、自ら積極的に話しかけ、先輩と後輩の壁を作らないように働きかけている、ということなのだそうです。

 

そのほか、秋元真夏さんも、自分の境遇に似ている堀さんを何かと気にかけていたようです。

真夏さんは、1期生でありながら、学業の都合で最初からは活動に加わることができず、4枚目シングルからグループ活動に合流し、いきなり福神のポジションを得ることができたものの、新参者ゆえの肩身の狭い想いをしています。

 

選抜発表の場に話を戻します。

運営からの手紙が紹介されました。バナナマンの設楽さんが代読します。その内容を全文引用します。

乃木坂46のメンバーの皆さんへ
今回の選抜発表
皆さん驚かれたことと思います。
いろいろな感情を
抱いたままだと思いますが
今はまだ何もない
センターを担う2期生堀未央奈
皆さんが力を合わせて育ててください
あなたたちの行動が
未来の乃木坂46を作ります
乃木坂46運営委員会

 

この手紙の内容、メンバーに刺さりますかね。

普通に考えれば、まだ実力未知数、しかもろくに面識もない子を引っ張り出してきて「育ててやってね」ってかなりの無茶振りですから、当然のことながら、メンバーも反発するでしょう。

この選抜発表を受けたあとの橋本奈々未さんのブログを引用します。

こんにちは
7thの選抜発表がありました。
引き続きフロントメンバーに選んでもらいました。
ありがとうございます。
今回も頑張っていきます!!
そして今回はセンターに
二期生の未央奈を迎えます。
選抜発表の収録は少し前にありました。
発表された瞬間は、正直受け入れられませんでした。
未央奈をではなく、大人の判断を。
収録が終わった後、みんなで泣きました
1期は乃木坂の結成からずっと一緒にやってきて、
この2年間、2年しか経っていないことが嘘のように感じるくらい
嬉しいことも辛いこともたくさん一緒に感じてきたし、一緒に過ごしてきました
まだ握手会の日に控え室でしか顔を合わさない、何の経験もない
2期生がセンター
こんなこと言える立場じゃないのは分かってる、けど、
何を基準で抜擢されたのか全く私たちには不明確で、悔しかった
でも決めたんです。
7枚目、未央奈を支えるし、一緒に頑張ります。
モヤモヤした思いを抱いている時間は
自分にとっても、未央奈にとっても、乃木坂にとっても
何のプラスにもなりません。
きっと未央奈はここから数ヶ月
センターという大変なポジションで活動していくことで
飛躍的に成長するだろうしどんどん魅力的になるはずです。
けど、皆さんに
「やっぱり1期は違うね、力があるね」
と思ってもらえるように
わたしも未央奈と一緒に成長して、輝いていきたいと思います!(`_´)ゞ
そう意識させてくれた未央奈には感謝しているし、私を成長させてくれる存在で。
一緒に頑張っていこう!!今度ご飯行こう!
なんかあったら、
隣にいるしなんでも聞いて!言って!(`_´)ゞ
未央奈を応援しようと思ってくれている方は既にたくさんいると思いますが
私たちも負けずに頑張るので、
これからも変わらず乃木坂46を応援してほしいです!
よろしくお願いします!

 

このブログは、しごくまっとうな内容だと思います。普通の感覚だったら、まず受け入れられないでしょう。面識がほぼない子を差し出されて、いきなり「とにかく育ててやってほしい」と言われたら、「はあ?」という反応がほとんどでしょう。

その子がどんな子で、能力的にとか、戦略的にどうとかこうとか説明があって、初めて「そういうことか」と納得できる話ですから。

それでも、さすが橋本さん、大人です。どういう事情かはさておき、それを飲み込み、決まった以上は、ぐちゃぐちゃ言わず、最高の結果を残せるように頑張るという決意表明しています。

 

今回が初のいわゆる「お披露目センター」です。

あえて説明の余地はないでしょうが、お披露目センターとは、新しく入ってきた期生が、センターを飾るというやつです。それまで大した活動をしていない、新人を看板として出すのですから、当然、サプライズになりますし、世間の注目を浴びることにもなります。

堀さんに続くお披露目センターは、この後に3回あります。

まず、3期生のお披露目センターとなった18枚目シングル『逃げ水』、このときは大園桃子さんと与田祐希さんのダブルセンターです。次に、4期生のお披露目センターとなった24枚目シングル『夜明けまで強がらなくていい』、このときはセンターが遠藤さくらさんでその横を賀喜遥香さんと筒井あやめさんが固めるという布陣でした。そして最後は5期生のお披露目センターとなった29枚目シングル『Actually...』、センターは中西アルノさんです。

世間的には「いずれは、この子が乃木坂の顔になるので応援よろしく」というメッセージでしょうし、乃木坂のメンバーに対しては「今後は、この子を推していくのでみんなで面倒見てやってください」というメッセージなんでしょう。

別にそのこと自体に問題があるとは思いません。

ただ、初の「お披露目センター」を出すのだから、まだそういうことに免疫ができていない彼女たちにもうちょっと説明のしようがあっただろうとは思います。

 

なんにせよ、このお披露目センターは、彼女達の属している世界が一般的な組織とは異なる「The 芸能界」であることもメンバーに突きつけたことにもなります。

運営側の想いとしては、芸能界ではこのくらいのことが当たり前に起きるんだよ、という業界のシビアな面を肌で知ってもらう効果を狙ったのかもしれません。つまり、ここは一般組織ではあり得ない力学が働くところなんだ、ということですね。

でも、そうすると、さっきの運営からメンバーに当てた手紙はいかにも中途半端な気がします。彼女たちのショックを和らげる緩衝材としては機能しないでしょう。

とまあ、あれこれ書いてますが、お披露目センター自体が初の試みだったわけですから、どうやっても批判されるでしょう。あまりブツブツ言っても生産的ではないかもしれません。

何はともあれ、波乱含みの選抜発表となりました。

 

その後の乃木坂のセンターの動きを追っていくと、運営サイドも堀さんにとんでもない重荷を背負わせてしまったのを後悔してか、新しい期生を一人で先輩の中に送り込むのをやめています。

さっき書いたように、18枚目シングル『逃げ水』のときはダブルセンター、24枚目シングル『夜明けまで強がらなくていい』のときはフロントを4期生で固めています。おそらく負担軽減策なのでしょう。

ただし、29枚シングル『Actually...』で5期生初センターとなった中西アルノさんの場合は、5期生一人だけ選抜という形で、堀さんのときと同じ状態になっています。

もうすでに乃木坂の中にも、そういうセンター抜擢の方法に耐性ができているという判断かもしれません。

あるいは、後述しますが『バレッタ』のときと同様に、秋元康さんの「ゴリ押し」があったのかもしれません。秋元康さんが彼女の歌声にいたく感動したということなので、また悪い虫がうずいたのかもしれません。もしそうだとしたら、冷静な判断を欠き、勢いに任せてセンターとして抜擢したため、かつてのような負担軽減を怠ったということはあり得ます。

もうすでに抜擢されるメンバーも、それを囲む選抜メンバーも免疫ができているから大丈夫という判断があった可能性もあります。

とは思うものの、中西さんみたいな繊細な子を5期生でただ一人だけセンターに送り出すというのはどうなのか疑問に思います。個人的には、堀さんのときと同じ過ちを犯している気がします。

 

そんなこんなで、7枚目シングルは波乱含みの選抜発表だったわけですが、実は、堀さんの抜擢は青天の霹靂ではなかったことが明かされます。

ネットでは堀さんセンター抜擢のリーク情報が出回ってたそうで、また、『乃木坂って、どこ?』の中でも、メンバーが堀さんセンターを予想していたとの話が出ました。

2015年1月12日放映の『乃木坂って、どこ?』第167回『乃木坂46オモテ年表ウラ年表! 後編』で乃木坂の歴史を振り返るという企画があったのですが、ここで、川後陽菜さん、和田まあやさん、高山一実さん、斎藤ちはるさんが次期センターの候補として堀さんに目星をつけていたと発言しています。

理由を聞かれてもあまり要領を得ない回答だったため、詳しい理由はよくわからなかったのですが、なんとなく雰囲気だったようです。

この回の生駒ちゃんの発言によると「次にこの子来るな」ということが何となくわかるんだそうです。

その当時、まったく乃木坂に興味がなかった自分には、その辺の空気感がまったくわかりません。

 

ただ、今は、リアルで乃木坂の動きを追っているので、ある程度、空気感みたいなものは自分なりに感じるところはあります。

たとえば、次のシングルがどういう陣営になるかは大体想像できます。もちろん、外れる可能性は大いにあるのですが、今の空気感からするとこうなるだろうなあ、という予想です。

脱線ついでに、36枚目シングルの大雑把な予想を書いておきます。

35枚目シングルでは3期生が全員選抜になりましたが、これは一種の花道モードだと個人的には捉えています。ですから、次のシングルでは、来年の6期生の合流も念頭に入れた、4期、5期中心のフォーメーションになりそうな気がします。3期生はフロントから一歩下がり、代わりに5期生が入ってくるのではないかと思います。

特に、5期生はフロント経験者が井上和さんと中西アルノさんの2人だけなので、次のシングルではその他の5期生がフロントに入ってきそうな気がします。そろそろ、そういう頃合いなのではないかということですね。

とまあ、リアルタイムで動きを追っていると、何となく流れのようなものを感じるので、当たり外れは別として予想みたいなものはできますね。

 

閑話休題、堀さんのセンター抜擢の話に戻ります。

正直、選抜発表の時点で、1期生2期生について知り得る情報はさほどなかったように思えるため、堀さんのセンター抜擢を1期生が読んだというのは、にわかに信じがたい面もあります。

実際のところ、堀さんのセンター抜擢には、秋元康さんの意向が強く働いていたようです。彼女の加入にあたって「乃木坂の未来」とまで絶賛していたので、彼女を強力にプッシュしたということは容易に想像できます。

もしかして、そういう話が風の噂として彼女たちに耳に入った、ということは考えられなくもないですが、実際のところはわかりません。

 

7枚目シングル選抜発表の余波の続編は、次の記事(近日公開予定)に続きます。この選抜発表がきっかけとなって1期生と2期生の間に溝はできたのかどうか、それから波乱万丈となった堀さんのその後の経緯を追います。