かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

菅原咲月さんについて思うこと~乃木坂という枠を広げる存在?(1/2)

 

菅原咲月さんについて思うこと~乃木坂という枠を広げる存在?

 

別のブログ記事で『バンドエイド剥がすような別れ方』を取り上げて、菅原咲月さんについてちょこっと触れたのですが、内容的にいかにも舌足らずだった気がします。

MVの中で語られていると思われる彼女の5期生の中での位置付けについて、説明しましたが、あまり説得力がないように感じます。

そこで、もうちょっと書き足しておこうと思います。

 

29枚目シングル『Actually』に、ドキュメンタリー形式で5期生の各メンバーを紹介する動画が収録されています。


乃木坂46『Actually...』 - YouTube

 

それを見て、菅原咲月さんだけテイストが違うことに気付いた人もいると思います。

 

このドキュメンタリーの大まかな流れは、しっとりしたピアノの演奏をバックに、花と一緒のメンバーが映り、いかにもアイドルらしいシーンが冒頭から少し続いた後に、本人のインタビュー、お世話になった人との会話、自分が打ち込んできたことの紹介などが続きます。

まあ、いかにも王道的なアイドルの紹介なわけです。

 

ところが、菅原咲月さんだけややテイストが違います。

まず、冒頭のシーン、花を持ったイメージのシーンが終わると、撮影機材が並んだ建物のショットが映ります。

次にその建物の中にいると思われる菅原咲月さんのメイクのシーンに移ります。

のっけから舞台裏お見せしまーす的なノリです。

 

ノリが完全にメイキングビデオの世界ですね。

メインのイメージビデオ撮影用のカメラではなく、おそらく撮影現場の様子を撮っているハンディーカメラの映像が続きます。

 

他のメンバーが、お世話になった人とか、自分が打ち込んできたことをエモーショナルに紹介しているのに、彼女の希望で「ビビリ克服」と称して、バンジージャンプやお化け屋敷に挑み、嬉々としてアトラクション楽しんでいます。


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29枚目シングル『Actually...』BlueRay収録『5期生ドキュメンタリー』より

 

バンジージャンプでカメラ付きのヘルメットを被っています。つまり、よみうりランドに来る前から用意していたってことですね。

おそらく、どのアトラクションに挑むか事前に打ち合わせて決めていたってことでしょう。

 

もはやバラエティーです。

 

バンジージャンプがこの動画最大の見せ場として設定されています。

 

何事にも全力で当たるというのは、メンバーからの咲月さん評ですが、何か取れ高至上主義みたいなものを彼女から感じることができます。

取り高のためには身体を張ることも辞さないという覚悟みたいなものを彼女に感じることができますね。

もしそうだとすると、視聴者に対するインパクト、制作者サイドにとっての取れ高を意識していることになりますね。撮影当時は確か高校一年生だと思いますが、高校一年生にしてすごいプロ意識を持っている、ということになりますね。すげえ。

 

確かに彼女には弓道とか絵とかフィギュアスケートとか特別なバックグラウンドがあるわけではないから、ちょっと変わったことに挑戦してみるというのもありかもしれません。

でも、特にバックグラウンドらしきものの紹介がなくても、一ノ瀬美空さんの動画みたいに、お洒落な着物を着て和菓子を食べるみたいな方がよっぽどアイドルらしいですよね。

 

それと、やたらと喋っているシーンが続くのも変です。

もう延々と彼女の喋りが続きます。髪をセットしてくれているスタッフ、アトラクションに同行しているスタッフ、バンジージャンプのスタッフ、相手かまわず、ところかまわず、とにかく喋り倒しています。

おそらく各メンバーの動画を文字に起こしたら、彼女の動画の文字数がダントツにトップでしょう。

 

なんで彼女のだけ、ややテイストが違うのか?

すでにお察しの方もいると思います。

王道的なアイドルの動画にしてしまうと彼女の魅力が伝わらないからと思った方、多いと思います。

多分正解です。

王道的なアイドル路線をもりもりにするよりは、飾りの部分を削った方が彼女の素の魅力が伝わるということですね。

誰との間にも壁を作らない、飾らない性格とか、バンジーをあっさり飛ぶ思い切りの良さ、などなど。

まあ、ここで話を終わりにしてもいいのですが、なんかしっくりきませんね。

テイストを少し変えたのは、単にその方が、魅力が伝わりやすいからだけなのか、ちょっと引っかかります。

単に親しみやすいアイドルとして扱うのであれば、他のメンバーがとった路線の延長線上に乗った気がします。

もしかすると彼女を既存の乃木坂の枠に嵌めたくないという心理が働いていたのではという気もするんです。根拠はありません、そんな気がするだけです。

 

巷では将来のキャプテン候補とかバラエティー担当とかの呼び声が高いようですが、それだけに捕われずに、妄想をいっぱいに広げて第二弾を書いてみたいと思います。

 

(つづく)