年越しラーメン
12月22日に、中央林間の魂心家さんでラーメンをいただきました。
このお店、毎月22日はサービスデイになっていて、ラーメンのお値段が550円になります(ふだんは780円)。そこで、今年の締めに550円でラーメンを食べてきました。
ラーメン(塩)、麺大盛(18時まで麺大盛は無料)、うずらの玉子増しです。うずらの玉子は、まくり券を使って無料でトッピングしています。
ご飯食べ放題で、(18時までの注文であれば)麺大盛が無料なんですから、お得感がありますね。
まくり券とは、ラーメンを完食した場合にお店からもらえる券で、この券を使うと海苔、玉子セ、ホウレン草などのトッピング(ただし一品限定)が無料になります。発行から一か月有効な券で、有効期限が来るまで何回でも使えます。
まくり券を22枚集めると、豪華賞品がもらえます。確か、マイ丼をプレゼント、それかペアで一杯ずつ無料サービスじゃなかったかしらん。
なんだかんだ言って、この店にはお世話になっています。月2回くらいのペースで通っています。
お気に入りの店でも訪問回数は年2、3回程度なので、自分としては月に2回という頻度は高い方です。
なんで足繁く通っているのかと言うと、腹ペコのおなかを満たしてくれるということ、中休みがなく年中無休なので入りやすいこと、それからお店がお手軽な値段でそこそこ美味しいラーメンが食べれるということが理由です。
ライスが無料で食べ放題なので、ライスにスープをぶっかけて、そのうえにショウガ、ニンニク、豆板醤などをかけて混ぜ混ぜしながら食べるのが結構気に入っています。
まあ、腹一杯にするのが目的であれば二郎、あるいは二郎インスパイアに行って野菜マシマシにすればいいのですが、そのときの体調次第で余裕で食べれることもあれば、おなかがきつくて死にそうになることもあります。
おなかがきついときは、残せばいいんでしょうが、変なところで律儀で、残すのがお店の人に申し訳なくて、よほどまずくない限り、食べたからには完食せずにはいられないタチなんです。完食が健康上よろしくないのは承知の上です。
その点、魂心家の場合は、自分のおなかの調子と相談しながら、量を調節できるので、何かと便利なんです。
ラーメンの質については、贅沢を言わなければ、そこそこの品質ではないかと思います。
かなり前に、一世を風靡したマイルド系家系ですが、今ではチェーン展開し、どこでも食べれる味になったため、もはや希少価値はありません。でも、チェーン展開しているせいか、どの店も品質は安定しているように思います。
一時期、麺が過剰にしょっぱかったことがあったのですが、最近、そのしょっぱさも緩和されているので、だいぶ食べやすくなったなあ、という感想を持っています。
とまあ、この店については、あまりいっぱい書くこともないので、この辺にしときますが、せっかくなので、壱六家を祖とするマイルド系家系に関する思い出を書こうと思います。
マイルド系家系に思いを馳せる
特に何を言おうという目的もなく、ただただ思うがままに筆を走らせ、マイルド系家系についてつらつらと書いていこうと思います。
「マイルド系家系」なんていう言葉は、自分が勝手に名前を付けているラーメンの系列です。世間的にはちゃんとした名前があるのかもしれませんが、そこまで律儀に合わせるほどの熱意もないので、この言葉を使おうと思います。
「マイルド系家系」とは、その名のとおり、マイルドな家系ってことですね。粘度のある豚骨スープでありながら、味わいがクリーミー、ミルキーな感じの豚骨スープをベースにしたラーメンのことです。
私の記憶が正しければ、マイルド系家系の祖は壱六家だと思います。横浜の磯子にある店で、その名のとおり、国道16号線沿いにあります。ネットによると、今でも同じ場所に(本店として)店を構えているようですね。
もともと家系の元祖は、皆さんよくご存知の吉村家ですが、創業者の吉村実氏は元トラックの運ちゃんです。幹線道路を走ることが多い運ちゃん向けにこってり系のラーメンを出そうと家系ラーメンを考案したそうです。ガテン系御用達のラーメンとして生み出されたというわけです。
吉村家は、いまでこそ横浜の中心街に店を出していますが、もともとは産業道路沿いにあった店です。確か今の杉田家のある場所に店を構えていたと思います。
そういう経緯があり、家系は幹線道路沿いに店を構えることがよくあります。吉村家直系の環2家(環状二号線沿い)、厚木家(国道129号線沿い)などの店がそうですね。
今ではすっかりラーメンのいちジャンルとして定着していますが、もともとは運ちゃん御用達のラーメンだったわけです。
そういう経緯があり、壱六家も国道16号線沿いに店を出しています。
私の記憶が正しければ、創業者の方は元サラリーマンで、独学でラーメンを作るようになった方だと思います。
それまでのギドギドした醤油豚骨のスープとは一線を画し、まろやかな豚骨スープ、それに具にうずらの玉子を乗せるというスタイルを採っています。このスタイル、松壱家、壱八家などのお店にも引き継がれ、すっかりお馴染みですね。
壱六家を訪問したのは、もうかなり昔のことで、いつ訪問したのか記憶が定かでありません。
お店の人に断ってラーメンの写真も撮ったのですが、その写真が残っていれば、ファイルの日付でわかりそうなものなのですが、ラーメン関係のデータがごっそりとなくなっちゃったので、わかりませぬ。
今となっては、スターウォーズ張りに「a long time ago in a galaxy far far away...」てな感じなのですが、その当時、吉村家系列のギドギトの家系ラーメンばかり食べていた自分には衝撃的な体験でした。
まあ、レイアウトこそ家系の流れを汲んでいるものの、醤油がきりっと立ち、鶏油が入って独特なフックを持つ家系とは明らかに別路線で、確か食べたときの感想も、確かに美味いけど、家系に非ずという印象だったと思います。
とはいえ、家系っぽくないということがマイナス評価にはなりませんでした。というのも、それほど家系に思い入れがあったわけではなかったからでしょう。単に家系から切り離して純粋に美味いか、まずいかという軸で見ていたんだと思います。
それからしばらく経ってから、壱六家の流れを組む松壱家の存在を知り、食べに行きましたね。やはり壱六家のときの体験がかなり印象深かったからでしょう。
当時、自分は鎌倉市に住んでいて、松壱家はお隣の藤沢市にあり、壱六家よりも近かったんで、藤沢に出た折にはよく食べていました。
その後、マイルド系家系は、いろいろと出てきましたね。壱角家、壱八家などなど。
魂心家や町田商店は後発組だと思いますが、チェーン展開し、それなりに成功しているようですね。
今では、マイルド系家系はあちこちにあり、それぞれチェーン展開しているため、もう希少価値はなくなってしまい、いま食べても何の驚きもないのですが、チェーン展開のメリットはあるように思います。
前にも触れましたが、品質が安定していて店によるブレが少ないこと、それから価格が比較的安いことです。
本店でスープを作って各店舗に支給する方式ではなく、各店舗でスープを焚き出しているようですが、これだけ品質にぶれがないってことは、マニュアルが徹底されているんでしょう。
それから、価格が安い理由は、仕入れをおそらく一本化し、大量に材料を購入して、原料の単価を抑えているからだと思います。
個人的には、それ以外にあまりメリットがないように感じているのですが、この系統の店は中休みのない店がほとんどなので、何かと「使い勝手がいい」という面はあるように思います。
てな感じで取り留めのない話になってしまいましたが、マイルド系家系の話はここまで。
ラーメンレポートはまた来年です。