もう3ヶ月前の話になるのですが、9月30日、久しぶりに鎌倉を訪問し、昔よく通った「静雨庵」というラーメン屋さんに行きました。本当に超久しぶりで20年ぶりくらいじゃないかと思います。
前に鎌倉に住んでいたことがあり、場所で言うと横浜寄り、大船に近い辺りに住んでいたのですが、よく鎌倉に出てラーメンを食べました。鎌倉駅周辺では、「ひら乃」というラーメン屋さんと、今回訪問した静雨庵が二大フェバリットラーメンだったんですが、ひら乃は閉店してしまったようですね。オーソドックスなラーメンですが、じわっとくる美味しさが好きだったんですが残念です。
実際、自分が住んでいた20年くらい前は、鎌倉にあるラーメン屋さんてオーソドックスなタイプのお店が多かったように記憶しています。
大船駅周辺だとその名も「ラーメン屋」というラーメン屋さんがあったし、鎌倉駅から少し離れたところに「薊」という名のラーメン屋さん(もしかして中華屋さんだったかも)があり、リーズナブルなお値段、オーソドックスでそこそこ美味しいラーメンを食べることができました。
鎌倉の今のラーメン事情はさっぱりわからないのですが、大船駅周辺をぶらっと歩いた感じでは、町田に本店のある豚山(二郎インスパイア)や、チェーン展開している壱六家が店を出していたりと、今どきのラーメン屋さんに置き換わっている感じがしました。
さて、今回訪問した静雨庵ですが、とにかく通っていた当時から安い店で、記憶によると確かラーメン一杯400円か500円くらいだったはずです。
でも安いけど美味しいんで人気のある店です。
しかし、人の記憶というものは頼りにならないものですな。
自分の中では、こじんまりとした古風な庭があって、少しこじゃれた雰囲気の店という印象だったのですが、店に入ったときに、めちゃめちゃ庶民的な店内で、なんの変哲もない町の中華屋さんだったのでびっくりしました。
多分、お店の名前に「庵」が入っているため、それに引っ張られて記憶がどんどん変質していったのではないかと思います。
前置きが長くなりましたが、実際に食べたラーメンは、ラーメン(660円)を大盛(100円)で注文しました。
やはり値上がりしていましたが、それでも今どきのラーメンの値段としては安い方だと思います。小麦が高騰しているなか、麺も高くなり、大盛が100円で食べれるのですから、これはお店の営業努力の賜物ではないかと感動。
カウンターに付いてお店の中をぼんやり眺めていたのですが、出されたお冷の水が美味しくなく、ちょっとがっかりしました。
ラーメンは水の良し悪しも大きく作用するので、お冷の水がまずいと、お店の意識がそこまで行き届いていないような気がするんですね。
経験則で言うと、お冷の水がまずいラーメン屋さんのラーメンはやはりあまり美味しくないパターンが多いように思います。
いよいよ実食。
丸鶏ベースのスープです。鶏の臭みがやや残っていますが、なかなか野太いスープですね。これに醤油が乗っかって、気取りのない庶民的なノリがなかなかいいと思います。
それで化学調味料を使っていないか、使っていても少量のような気がします。
麺はちぢれ麺。断面が四角になって、この角が口の中にあたり、「食べてるぞ」触感ができていいですね。
具のチャーシャーとかメンマは、業務用っぽい感じも受けるのですが、庶民的なノリにマッチしているし、まあいいんじゃないでしょうか。
全体的にお店もラーメンも庶民的なノリが素敵だったと思います。