※この店は2024年3月31日に閉店し、新宿に移転しています(2024/6/21付記)。
おととい(7月20日)、去年の終わりくらいに開店していて気になっていた鴨ラーメンの店に行きました。
なかなかこ洒落た感じのお店です。写真だとお店の雰囲気、伝わらないと思いますが。
店名も少し遊びが入ってますね。
鴨らーめんを注文。930円なり。
ネギを2種類選べます。自分なに選んだかな、忘れてしもうた。
最初にラーメンの丼をカウンター越しに見たときに、多分、顔に出てしまったと思うし、思わず小声で出てしまいましたが「ちいさ」。まあ、店員さんにも気取れられてしまったかも。
だって、子供サイズの丼なんだもん。
縦長サイズなんだけど、まあ野郎が食べて満足する量ではないことは確か。
気を取り直してスープを一口。
鴨の出汁が強く出てくる攻撃的なスープですね。店の雰囲気からすると意外でしたね。もっと大人しいスープを想像していたので。
丸鶏特有の豊潤な味がします。なんか支那そばやを髣髴とする味わいです。
ま、潔いスープだとは思います。鴨と醤油がベース、余計なものは足しません、ていう。
それとネギの風味が付いた香油がいいアクセントになっています。
ネギ好きにはたまらんですな。
そこまではよしとして。
スープがしょっぱすぎるんですよね。
ブレなのかデフォなのか。
これがデフォだとちょっとどんなんでしょう。
スープ飲んだとき、思わず顔が歪んでしまった。
それと、スープの抜けが速すぎる。
化学調味料を使っていない店に共通なんですが、スープの抜けが速いんです。
それでもよい店だとそれなりに余韻が残るのですが、この店はそれがないですね。
さっき例にあげて支那そばやを例に取ると、比内コーチンの豊潤な出汁だけでなく、いろいろな素材が入ってます。
佐野実さん、元フレンチのシェフだけあって、ムール貝を入れたりとかいろいろ工夫されているんですね。
だからそういう知識がなくても、説得力のあるスープなんです。
飲んでいて飽きがこないというか。
このお店の場合は、最初のスープの浮き上がり方が強烈だったもので、抜けが速いと印象も抜けてしまい、スープに飽きちゃうんです。
麺は細麺。そうめんチックな麺ですが、粘りがあってなかなかいいです。
太いスープとよく合うと思います。
具は鴨肉のチャーシュー、穂先メンマ。何か名店風のセッティングありありです。
なんですかね、名店のあちこちをいいとこどりをして鴨でまとめてみやした、という感じがしてならんです。
高めのお値段、こじゃれた店の雰囲気、量よりも質なんていうセッティングから「大人のラーメン」というお店のコンセプトが見えてくるんですけど、自分には表層的に見えちゃいました。
周囲の「美味しい」という呟きが聞こえるなか、こういう意見は少数意見だろうなあと思います。
今のところ自分の中では町田で一推しは八十一番とどみそ、二推しがいぶし銀、てな感じです