乃木坂データベースに新機能を追加し、YouTubeにアップされている乃木坂公式のMV動画の再生回数を見れるようにしました。
再生回数だけでなく、公開されてからの一日あたりの再生回数、最新の一日あたりの再生回数なども見ることができます。
ですから、たとえば、乃木坂の楽曲の中で一番再生回数の多い曲を調べたりできます。
この画面は、再生回数トップ10を表示させているところです。
前説
さて、本題に入る前に、前説として今回の新機能の大前提について説明します。
すぐ本題が見たい人は、下の方にスクロールしちゃってください。
一番目の大前提は、まず、ここに表示されている再生回数が最新の再生回数ではないということです。
二番目の大前提は、そもそも乃木坂の曲をまだ全部登録しているわけではないこと、それから、登録している曲もまだYouTubeの情報が取れていないものがあるということです。
まず、表示されている再生回数が最新のものでないということについて説明します。
実は、再生回数などの情報は、毎日、夜中に一括でYouTubeに取りに行っています。
つまり、見ていただいている情報は、リアルタイムの情報ではなく、夜中にYouTubeから取ってきた情報であり、何時間分か前の情報ということになります。
具体的にいつの情報なのかは、表の一番下の注釈に書いています。
なんでこんなことをしているのかというと、あまり気前よく頻繁に情報を取りに行くと、Googleがかけている制限に引っかかってしまい、情報を取れなくなる可能性があるからです。詳しいことは後で書きます。
次に、YouTubeに乃木坂公式がアップしている動画をすべて網羅しているわけではない点についてですが、これは文字どおりの意味です。
乃木坂データベースに乃木坂の楽曲に関するデータ(センター、フォーメーションなど)を登録していますが、曲を全部登録しているわけではありません。表題曲とアンダー楽曲は多分、ほとんど入っていると思いますが、ユニット曲、期別楽曲はまだまだ抜けがいっぱいあります。
しかも、登録している曲のうち、YouTubeのURLを入力した楽曲のみ、再生回数などの情報を取りに行く、という仕組みになっているため、乃木坂が公式で出している楽曲の動画をぜんぶ網羅しているわけではないということは頭の片隅に入れておいてください。
再生回数の多い少ないという面では、再生回数が圧倒的に多い表題曲をカバーしているので、再生回数の多い順に表示したときのデータの信頼性はそこそこあるはずです。
コンテンツの充実は前からの課題だったのですが、そうそうそれに時間を割けるわけではなく、なかなか長い道のりです。
それと、ついでに書きますと、これからの説明は、この記事を書いている時点の情報です。再生回数は刻一刻と変わります。あくまでも執筆時点(2024年10月10日時点)での情報である、ということも頭の片隅に入れておいてください。
本題
とまあ、前説が長くなってしまいました。
ここからは具体的な使い方について説明します。
まず、乃木坂データベースの歌のページに移動します。
http://kawaya3.starfree.jp/nogizaka/song.php
「YouTube」、「再生回数*」、「再生回数/日*」(この項目はあまり意味がないので非表示にする予定です)という項目が表示されています。
「YouTube」にはYouTubeへのリンク、「再生回数*」には、YouTubeの再生回数(リアルタイムの最新の回数でないことは先ほど説明したとおり)、「再生回数/日*」には一日あたりの再生回数が表示されています。
「再生回数/日*」という項目は、曲がYouTubeで公開されてから、一日あたりどのくらいの回数、再生されているのかを表しています。
再生回数を(公開からの)経過日数で割った数です。
一般論で言うと、再生回数は、公開時期が早いほど長い時間かけて回数が積み上がるため多くなり、逆に公開時期が遅いほど少なくなります。ですから、公開時期が10年前の曲と、最近公開された曲の再生回数を比較することはあまり意味がないのですが、そういう時間的なハンデをなくして同じ土俵で比較できるようにするために、一日あたりの再生回数を算出しています。
しかし、ここも注意が必要です。
当然のことながら、公開して間もない動画のほうが一日あたりの再生回数は多くなります。逆に、公開時期が古ければ、公開当時ほどの再生回数よりもぐっと数が減っているはずです。
試しに実際に見てみましょう。
5期生楽曲は、公開されてからの経過時間が極端に違わないため、比較しやすいので5期生楽曲で説明します。
まず、「タイプ」のフィルターアイコンをクリックして、「5期生」を選択し、「適用」ボタンを押します。これで楽曲が5期生楽曲に絞り込まれます。
この状態で「再生回数*」の下矢印アイコンをクリックします。上矢印が「少ない順」、下矢印が「多い順」です。
こうすると、『バンドエイド剥がすような別れ方』がダントツ一位です。じゃあ、一日あたりの再生回数も一位かというと違います。
今度は「再生回数/日*」の下矢印アイコンをクリックします。
ご覧のとおり、『熱狂の捌け口』が他を大きく離して1位です。その理由は、公開されてからの経過日数があまり経っていないからです。おそらくこの傾向はしばらく続き、その後に徐々に低下していくはずです。
ということなので、一日あたりの再生回数をそのまま鵜呑みにして多い少ないの論じるのは危険ということです。
今のところ、まだ乃木坂データベースには再生回数の記録が数日分しか貯まっていないのですが、今後、増えてきたら出し方を変えようと思っています。たとえば、直近三か月分の一日あたりの再生回数を算出する、というような方法です。
再生回数を多い順に並べ替えてトップ10を出してみました。
見てのとおり『インフルエンサー』がダントツでトップです。1億回をうかがうような回数になっています。
超有名な表題曲が上位を占める中にあって、4期生楽曲の『I see …』がその中に食い込んでいて、表題曲並みの人気を得ていることがわかります。リリース時期で見ても他の曲と比べて「若い」ので、いかにこの曲の人気が高いかがわかります。
こうやって期別楽曲が気を吐いているところを見ると、なんかいいですね。
『インフルエンサー』の人気がどのくらいなのか確かめるために、前日(10月9日分)の再生回数も見てみます。
この画面は、先の表形式の画面に「タイトル」という項目がありますが、「インフルエンサー」というタイトルのリンクをクリックしたときに表示される画面です。
なんと再生回数が9,501回です。この回数は驚異的な数字です。詳しいことはこの後で説明します。
画面の項目をカスタマイズして、「前日の再生回数*」を多い順に10位まで表示させてみました。
先ほど説明したように、リリース時期が今に近いほど、再生回数は多くなります。『チートデイ』や『Monopoly』、『おひとりさま天国』などが上位を占めています。
その中に『インフルエンサー』が食い込んでいます。もうリリースから7年経っているのにもかかわらず、です。まさにAmazingですね。
こういう曲が本当の意味で「人気曲」なのだと思います。
それからトップ10の中に5期生楽曲が2つ入っているのもGreatですね。
さきほど「タイトル」という項目のリンクをクリックすると、その曲に関する詳しい情報が表示されると説明しましたが、この画面では、YouTubeに掲載されているコンテンツの説明など、その他のYouTube関連の情報を見ることができます。
ちなみに曲によっては、YouTubeの公開日が、YouTubeで見る日付と、乃木坂データベースで見ている日付にずれが生じているものがあります。どうもYouTubeで扱っている日付が、こちらの日本時間と違っているようなので、時間を調整しているのですが、もしかすると要らない処理なのかもしれません。鋭意調査中です。
今回の新機能はだいたいこのような感じです。
データがある程度、蓄積されてきたら、曲ごとの再生回数の推移が見れるようにするつもりですので、何かの参考データとして活用できるようになると思います。
その他
ちょっとだけ技術的な話を補足します。どうやっているのかを簡単に説明します。
YouTubeには、APIという仕組みが用意されていて、このAPIを介して自作のプログラムからYouTubeの動画に関する情報を取り出せるようになっています。
APIは言ってみれば、情報をもらうための窓口みたいなものと考えていただければいいと思います。
たとえば、乃木坂の楽曲の中で動画再生数の多いものを調べるとしたときに、いくつもある動画に一つずつアクセスしながら再生数を確認すると大変ですね。でも、プログラムを使って、YouTubeに登録されている動画の中から、乃木坂の公式が出している動画を探し、その動画の再生数を抜き出し、一覧と出力する、みたいな処理を自動で実行できるようになります。
ただし、このAPIは無制限に使えるわけではありません。
Googleは、APIを介してYouTubeにリクエストできる回数を、一日あたり1万回に制限しています(厳密に言うと、単純にリクエストの回数ではなくコストという概念が絡んでいます)。
乃木坂データベースからリアルタイムで情報を取りに行くようにしても、現段階ではこの回数に引っかかることはないと思います。しかし、今後、曲数が増えたり、あるいは乃木坂だけでなく、他の坂道グループなどにも手を広げる可能性がありますし、データベースにアクセスする人が増えれば、この制限を超える可能性があるため、あまり気前よく使うのは止めておいた方がよいかな、という判断に基づき、YouTubeから情報を取る頻度を一日一回にしています。
YouTubeから情報をもらうプロセスを大雑把に説明すると次のようになります。
毎日、夜中の午前0時に、YouTubeから再生数などの情報をもらうようにしています。
この処理には、Google Apps Script(GAS)というGoogleのプログラミング言語を使っています。
このプログラム、定期的に自動実行させることができます。
GASから呼び出された乃木坂データベースのスクリプトがYouTubeのAPIを使って、YouTubeから動画の再生数を拾い、ファイルに書き出します。
その情報をもとに、YouTubeの再生回数や、一日あたりの再生数を算出させ表示させています。それが、さきほど説明した画面です。
ちなみに、今回、新しく搭載した機能ですが、乃木坂データベースを作り始めた当初(去年の夏くらい)から、この機能を実装するという構想はありました。しかし、なかなか腰が上がらず、最近になってようやくやる気が出て実装する運びとなりました。おそらく、あまりにも仕事が忙しすぎて頭がプッツンしたんだと思います。
強引に仕事の合間を作り、その合間でYouTube APIのお勉強、実装、テストまで含めて3日間で突貫工事したのだから我ながらすごい馬力だと思いますwww。
他にも表示項目をカスタマイズする機能、フィルターをかける機能が必要と考えているのですが、なかなか重い腰が上がりません。
今のところ、出している情報は再生回数が中心になっていますが、YouTubeからは「いいね」の数とかも取ることができます。あまり、重要性がないと感じているため、データとして取っていませんが、後々、気が変わって「いいね」などの他の情報も取りに行くようになるかもしれません。
情報を増やすだけでなく、その他にも用途が考えられます。たとえば、データを取る間隔を一時間おきにして、一日のうちアクセスが多い時間とかも分析する、なんてことも技術的には可能です。これも必要性を感じていないので、今のところ実装するつもりはありません。
今のところは再生回数の推移が見れれば、それで良しとしています。
以上、乃木坂データベースの新機能に関するお知らせでした。
続編はこちら。