かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

乃木坂36枚目シングル・エトセトラ

8月21日発売の36枚目シングルの収録曲についてあれやこれや書きたいと思います。


表題曲『チートデイ』

 

まずは表題曲の『チートデイ』です。

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前回の表題曲に引き続き、今回も表題曲に取り立てて思い入れはないので、曲については触れません。取り立てて悪くもない代わりに、取り立ててよくもないという印象です。

しいて挙げれば、MVで久しぶりに池田瑛紗さん(以降、テレパン)のアヒル(谷垣源次郎?)を拝めたことがよかったかな、くらいの感想です。

 

36枚目シングルのオリコンの初日売上が出ましたが、37.5万枚といまひとつ振るわなかったですね。

40万枚を下回ったのは、29枚目シングル『Actually...』(34.5万枚)以来です。

まだ初週売上も出ていないので、これで売り上げが落ちたとも言えませんし、当然、人気がどうとかという話にも結び付きません。

そもそも、この1枚限りの売上だけで判断することに無理があります。今回のシングルの売上が全体的に不調だったとしても、その後の何枚かの動きを見ないと傾向はわからないですから。

今回の初日売上が下がった要因としては、賀喜遥香さん、遠藤さくらさんのミーグリ免除が影響しているとか、表題曲に対する抵抗感があるとか、いろいろと考えられるですが、初日売上が出ただけで、あれこれ語るのもナンセンスなので、とりあえず様子見するべし、というところでしょう。

 

ただ、このシングルだけの話ではなく全体的な傾向に目を向けると、ミーグリの完売総数は、上がったり下がったりを繰り返しながら、少しずつ下がっているようです。さすがに、乃木坂の運営も、ミーグリでシングル売上を確保するスタイルに限界を感じているのではないかと思います。

来年の6期生加入で、6期生分のチケットが捌けたとしても、5期生のチケット売上が落ちるでしょうから、全体的にはそんなに大きく増えないでしょう。ミーグリの売上確保のためにそれなりの立て直し策を講じるでしょうが、それだけだとじり貧になる可能性はあります。

前の記事で、もしかして乃木坂が宝塚システムを採用しようしているのではないかという、根拠の薄い妄想を書きましたが、それくらいのことをしないとさすがに今後の運営の見通しが立たないのではないかという気がします。

つまり、どういう形になるかはわからないが、6期生加入をきっかけにドラスティックな転換を考えている可能性はあるかな、と個人的に観測しています。

 

そういえば、MVでは、テレパンに焦点が当たっているように見えます。というか、いろいろなところで大きくフィーチャーされていますね。

彼女自体にも変化があり、5期生「長女」として頑張っているように思います。

表立った怪しい挙動はすっかり影を潜め、乃木坂工事中でも積極的にガヤを入れていますね。すっかりお姉さんキャラが定着しているようです。

加入当初の「ヤバいやつ」という印象がすっかりなくなっています。個人的にはそっち路線で活躍してくれる方が面白い気がしているのですが、まあ、いまの方がアイドルとしては正しい路線なのでしょう。

乃木坂のメンバーの中でも、全国区で活躍しているメンバーと言えば、3期生を除くとテレパンが全国区に一番近い感じがします。

全国区というのは、たとえばテレビであれば、NHKやキー局のいい時間帯に放映される番組(NHKであれば大河ドラマ、民間放送であれば午後8時とか9時に放映されるドラマなど)に出演するとか、大手ブランドのCMに出演するとか、有名誌に取り上げられるとか、メジャーな場所で衆目を浴びる機会があるということを指しています。

ある意味、グループで歌番組に出演しているときは全国区と言えるのですが、おそらく一般の人の目には大勢が歌って踊っているように見え、個人はそれほど際立たないと思います。

仕事に優劣を付けるのは本意ではないのですが、やはり個人で全国区に出る方が、そうでない場合よりも、自身ひいてはグルーブの知名度アップに大きく貢献できるし、おそらく収入面でいってもかなり旨味があるはずです。

アイドル界隈はしょせん世間から見れば狭い世界です。全国区のメンバーが多ければ多い程、そのグループの体力も強くなるように思います。

いまの乃木坂で全国区といえば、(主観が入りますが)3期生の久保史緒里さん、梅澤美波さんくらいでしょうか。少し前に山下美月さんが卒業したので、全国区の一角が崩れています。そういう意味では、乃木坂の運営サイドは、このお二方に後進が育つまで乃木坂で頑張ってほしいと思っているのではないでしょうか。

4期生、5期生の中では、しいていえばバラエティーで活躍している弓木奈於さんくらいでしょうか。

個人的には、3期生以外に一番全国区に近いポジションにいるのがテレパンではないかと思っています。

まず、芸大生という肩書きは大きいと思います。それだけで全国区の切符を手に入れているようなものです。

知性面でもスバ抜けていますから、クイズ番組でも活躍しそうです。北川悠理さんとか山崎怜奈さんと同等、あるいはそれ以上の活躍が期待できそうです。

本来の自分の性格とは相容れないものも受け入れているように見えるので、いろいろな意味で負担を背負っている気がします。まずは、体を壊さない程度に頑張ってほしい、そう思います。


アンダー楽曲『落とし物』

 

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多分、ほとんどの人が思っていることだと思います。櫻坂に似てない?

作曲者が誰か知らないでMVを見たのですが、カウンターとして入るアコースティックギターの音や、視覚的な演出が櫻坂っぽくて「おいおい」と思いました。

櫻坂のMVには、円形の物がよく出てきます。

櫻坂の『承認欲求』で出てきた放射状の紋章(?)が、『落とし物』のMVにも出てきます。よく似てますね。

櫻坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL『承認欲求』と乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL『落とし物』より

 

上の画像の左側が『承認欲求』で右側が『落とし物』です。

それに衣装の白が純潔を表し、黒が穢れを表すところも櫻坂っぽい。

最初は映像のことばかり気にしていたのですが、歌詞を見れば、汚れることへの葛藤とかテーマ設定がもろに櫻坂っぽいし、作曲者が櫻坂の前身の欅坂の作曲を手掛けている人だとか。

もう、これは確信犯的に櫻坂に寄せていると思います。

 

思い起こせば、34枚目シングルのアンダー楽曲『思い出が止まらなくなる』が日向坂46っぽかったし(楽曲がというより雰囲気が)、今回の櫻坂46っぽさって何なのでしょうね。

3つの坂道グループのブランドイメージが棲み分けされている手前、「うちらは日向坂みたいなことも、櫻坂みたいなこともできるんだぜ」とマウントを取りに行くわけがありません。別の坂道グループに喧嘩を売っても何のメリットもありませんから。

何をやりたいのか不明なのですが、ここのところ、アンダーの位置づけを変えようとしている動きがあるような気がしているので、その一環、という可能性はあるかもしれません。

ここ数回、アンダーのライブがドキュメンタリーとして放映されています。

深夜の時間帯とはいえ、首都圏のキー局に1時間枠で放映してもらっているわけですから、乃木坂サイドから強力なプッシュがあったのかもしれません。

業界のことはよくわからないため、当たっていない可能性大ですが、アンダーの位置づけは世間的に見れば「補欠」、「二軍」みたいな扱いになってしまうように思います。「選抜」という言い方をする以上、そこから漏れてしまえば、世間的にはそういう評価になってしまうでしょう。そうすると、放送局にとってそれを取り上げるメリットがあまりないように思います。スター選手に比べるとかなり地味な話になってしまうので。

でも、ああやって一時間枠を取ってもらったということは、かなり乃木坂サイドから働きかけがあったように思うのですが、真相はいかに。

いずれにせよ、アンダーの位置づけを変えようとしている気配はします。

 

ちなみに、個人的には「アンダー」という言い方、いい加減やめてほしいと思っています。「アンダー」なんていう言葉を使っているから「アンダーに落ちる」なんていう無神経な物言いが横行するのだと思います。

 

34枚目シングルからアンダー曲のフロントが3人体制になっています。

たまたまなのかもしれませんが、MVを見ると、フロント3人にフォーカスが当たるようになっているようです。

34枚目シングル収録のアンダー楽曲『思い出が止まらなくなる』では中西アルノさん(センター)、松尾美祐さん、小川彩さん、35枚目シングルの『車道側』では筒井あやめさん(センター)、菅原咲月さん、冨里奈央さん、36枚目シングルの『落とし物』では奥田いろはさん(センター)、黒見明香さん、林瑠奈さんがフロントに抜擢されています。

こうして並べてみると、人気、実力がバランスよく揃っている感じがします。


5期生楽曲『熱狂の捌け口』

 

www.youtube.com乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL『熱狂の捌け口』より

 

なかなか格好いい曲だと思います。

詳しくは知らないのですが、1960年代あたりの洋楽なんですかね、ベースが適度に暴れていて、いわゆるランニングベースと呼ばれるやつですかね。それから、ドラムのパターンも60年代あたりの感じ、途中で入るギターのカッティングもあの時代あたりのカッティングではないかと思います。あまり自信がないのですが。

全体的にフラメンコを想定させるようなドレスやポーズ(スカートを持つポーズ)が入っているし、それに60年代のエッセンスを混ぜたということでしょうかね。

 

MVもなかなかいい感じではないかと思います。

冒頭、雑踏の音ですが、これは、雑踏にまぎれている自分とそれに違和感を抱いている自分の対比を表す定型的な演出ですね。

怠惰な日常と、持て余している熱情との対比。それがテーマになっているように思います。

何と言っても、ドローンかクレーンを使ったカメラ移動で撮影したパフォーマンスシーンはなかなか見ごたえがあると思います。

いや、曲も含めて全体的に力が入っているように思います。

 

パフォーマンスの動きが速いため、しっかりと認識できたわけではないのですが、イヤリングの形が、井上和さんと菅原咲月さんだけ他のメンバーと違うように見えます。

イヤリングの基本フォームは、数珠みたいな形状と赤い紐がセットになっているようですが、井上和さんと菅原咲月さんは、竹ぼうきの先っちょみたいな形状になっています(すまん、譬えが変で)。

5期生楽曲には、この二人をペアとして扱っているように見えるシーンがあります。

まず『バンドエイド剥がすような別れ方』のこのシーン。

乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL『バンドエイド剥がすような別れ方』より

 

このシーンを見て、二人の体の向きは違うが(性格は違うが)、見ている方向は同じと解釈し、もしかして、この二人を今後の乃木坂を引っ張っていく推進役としているのかも、と考えました。詳しいことは『乃木坂46、5 期生楽曲...』という記事で書いています。

それから、34枚目シングル収録の5期生楽曲『いつの日にか、あの歌を』の冒頭では、菅原咲月さんはシンメの一ノ瀬美空さんを差し置いて井上和さんとパフォーマンスしています。なんか司令室みたいなところにいますね。そこから小川彩さんを「行ってこい」と送り出しています。

個人的には、この二人はなかなかいいペアではないかと思っています。

ざっくり言うと井上和さんは理想主義者、菅原咲月さんは現実主義者、互いを補い合えるいい関係ではないかと勝手に思っています。

前の記事で菅原咲月さんが真夏の全国ツアー最終日に副キャプテンに任命されると予想しましたが、その通りになるかはともかく、副キャプテンを置くのであればタイミング的にそろそろなので、近いうちに副キャプテンのアナウンスがあるのではないかと思っています。

 

以上、36枚目シングルに関するエトセトラでした。