かわや(旧よろずや)のブログ

好きな乃木坂、映画、漫画などについて語ります。

新説・乃木坂46が宝塚システムを採用

今回は、もしかして乃木坂46が、「宝塚システム」を採用しようとしているのではないかという説を繰り広げます。

何分にも少ない材料で論旨を展開するわけですから、ほぼ妄想ですwww。

書いている本人も半信半疑で書いているわけですから、話半分で読んでいただけるといいかなと思います。

実は書き始めて2週間以上経っているのですが、一向にまとまる気配がありません。中途半端な形ですが、これ以上抱えているのもしんどいので放出しちゃいます。

 

「宝塚システム」の「宝塚」は「宝塚歌劇団」のことです。

皆さんご存知の、女子のみでミュージカルを演じる団体です。

「宝塚システム」の「システム」は、宝塚歌劇団が「月組」や「花組」のように複数の組に分かれて活動していることを指しています。

つまり、乃木坂46も、これと同じようなシステムを軸にした体制に徐々にシフトしようとしているのではないのか、という説(?)です。

 

今回の記事は、位置づけ的には、前に書いた「6 期生募集を受けて~今後の乃木坂46はこうなると妄想」という一連のシリーズの続編に当たります。テイスト的には、その記事の内容を引き継いでいますが、今回は、それに「宝塚システム採用」という新しいエッセンスを注ぎ込んでいます。

 

乃木坂が宝塚システムを採用、なんていうのは突拍子もない考えなのかもしれませんが、今までの5期生がずっと特別待遇を受けていた感じがするところへ、今度は6期生が春と夏に分かれて募集することを受けて、「やっぱ、宝塚チックなこと、しようとしてるんじゃね」とぼんやりと考えるようになりました。

そうなった場合、たとえば、5期生、6期生春組、6期生夏組で個別に写真集を出したり、ミュージカルをやったりと個別に活動しつつ、乃木坂全体でツアーをしたりとか、という感じの活動になります。

イメージ的には5期生レベルのグループが3つ(5期生、6期生春組、6期生夏組)できる感じです。

 

「いや、それってAKB48のチームA、チームK、チームBじゃね?」という突っ込みがあると思います。ただ、自分の認識からすると、ちょっと違います。

AKBのチームというのは、AKBに義務付けられている劇場に出演するうえで、50人近くが劇場に出るわけにもいかないため、それをなくすためにチーム編成が組まれています。劇場出演があるため、やむなくグループ分けしています。

ですから、ある意味、別働部隊としてそれぞれが活動する(と思われる)新体制の乃木坂とは、似て非なるもの、と考えています。

 

後で詳しく説明しますが、今回の宝塚システム採用説、いろいろと穴がある説です。

もし水を入れるバケツだったら、穴から水がダダ漏れ状態になるし、札束を入れる袋だったら穴からお札がダダ漏れしてしまうような話です。世間的に言われる「ざる」というやつです。

でも、説としては面白いし、これきっかけでもっといい考察を出してくれる人が出てくれば嬉しいってことで放出しました。

 

宝塚システムの導入のメリットとか影響とかの話に入る前に、そもそも6期生の募集をなぜ2回に分けたのかについて考えてみました。


2回に分けて行われた6期生の募集

 

そもそも6期生を春と夏に分けて募集した意味って何なのでしょうか。公式からは、その理由について何の発表もありません。

 

応募回数が多い方が募集人数もそれだけ増えるから、絞りに絞っていい人を採れる、というのは理屈としてはわかるのですが、それって二回も続けてやったらしんどくないですか、ということが気になります。

乃木坂運営サイドの内々の話なので、自分のような外野の人間が気にするような話ではないのですが、性分なんですかね、気になって仕方ありません。

言ってみれば、フルマラソンを走り切った後に、間髪おかずにまたマラソン始めるみたいな話ではないかと思います。

春組の募集が3月23日に始まり、最終審査が5月19日終了、その後の研修期間を経て正式決定。

夏組の募集が6月28日に始まり、最終審査が9月29日終了、その後の研修期間を経て正式決定、となっています。

おそらく募集開始の前から事前準備があり、ポスターの準備やらCMの準備や手配など、事務処理が山のようにあるように思います。

それから研修期間に入ってからも、不安から辞退を言い出す子が出たり、親御さんとの間で条件面で話がまとまらなかったりとか、いろいろと面倒なことがあるように思います。

なにしろ、相手はまだ精神的に不安定な女の子です。それに、将来に何の保証もない職業に就くわけですから、親御さんの心配もなみなみならぬはずです。

「それを分かっていて応募したのだから今更言いっこなしにして」という物言いは理屈としてはわかりますが、そんなドライな理屈でカタが付くわけがありません。

親の立場に立つと、自分たちが経験したことがない「芸能界」に子どもを送り出すわけですから、よほど寛容な心を持った親御さんでない限り、いろいろと心配は尽きないでしょう。その心配に誠心誠意対応するわけですから、スタッフ側にとって気を遣わなければならないことが山のようにあるように思います。

そんなこんなで春組と夏組の処理が重なる期間もあるでしょう。

自分の感覚からすると、かなり無茶してませんか、というところなのですが、もちろん、中の人の事情を知っているわけではないので、自分の経験から推測しているだけです。

実態は謎なのですが、ただ、事務処理+メンバーのメンタルのケアの負担は相当なものだろうと推測します。

もし、そういう負担がスタッフにかかっているのだとしたら、それを承知でやる運営サイドには相当な危機感があるのかな、というようにも見えます。

 

通常、乃木坂で新しい期生が募集されるときは、最終的な合格者はだいたい10数人に絞られます。

今回の6期生募集は、それぞれの募集で10数人ずつ採ろうとしているのか、春と夏の募集者の中から絞りに絞って合計10数人にするのか、皆目見当が付いていません。その辺の情報は今のところ、まったく出てきていません。

 

春に応募したメンバーを「春組」、夏に募集したメンバーを「夏組」と公式が区別しているわけですから、それぞれ別の組として加入することははっきりしています。

おそらくお披露目は別々になるでしょう。つまり春組の方が活動が早くなります。

夏組の正式加入を待ってから6期生全員で活動開始ということは可能性としては低いのではないかと思います。6期生が一体となって活動することが前提であれば、「○組」という呼び方はしないと思います。

もし、そういう前提で募集するのであれば、春の募集を「第一回募集」、夏の募集を「第二回募集」というようなお題目で募集するのが自然ではないかと思います。

まあ、自分の感覚ではそうなのですが、本当のところはよくわかりません。

 

ちなみに4期生も2回に分けて加入しています。

4期生の募集は坂道合同オーディションという形で開催され、3坂(乃木坂、日向坂、櫻坂)合同のオーディションとなっています。

その合格者の中でまず11人が乃木坂46に加入し、それから一年後くらいに5人が加入となっています。

後者は、便宜上、「新4期生」と言われて区別されていましたが、今では区別なく同じ4期生として活動しています。

しかし、わざわざ「組」を付けるとなると、4期生とも事情が違っているように見えます。

 

春組と夏組が個別のグループとして活動する、とします。

その場合、それぞれの組にスター性の強い子がいないと成り立ちません。それぞれが単独のグループとして張り合えるレベルのビジュアル、実力が要求されると思います。

5期生では井上和さんがスター選手としての役割を担っていますが、他の5期生メンバーも今年に入って脚光を強く浴びるようになってきたので、彼女に続いて乃木坂の顔としての位置に駆け上るメンバーも出てくるでしょう。

6期生もそんな感じになるのではないかと思います。

 

もし、春組、夏組が個別のグループ扱いされるとした場合、最大の問題となるのが、春組と夏組の間で人数の差が出る可能性があることです。

春組、夏組ともに募集期間は約一か月。ただ、期間的に見て夏組の方が応募者が多いのは確実でしょう。夏組の募集期間6月28日〜7月29日、夏休みと重なっている期間に応募者が殺到した可能性があります。事実、応募の最終日は、応募が殺到し、サーバーの負荷を減らすために、17時締め切りのところを同日の23時59分にまで延ばしています。

 

対して、春組の募集期間は2月3日〜3月5日。中学生や高校生の春休みとは重なっていません。ちなみに、乃木坂の募集は基本的に夏に行われます。夏でなかったのは、2期生(お正月休みを挟んだ冬季の募集)と6期生春組です。

6期生の審査も、5期生の成功に味を占めて、5期生同様に一芸に秀でた子、スター性が強い子が選ばれるのではないと思っているのですが、そうすると、応募者の数によっては6期生春組の人数が減ってしまう可能性がありますね。

5期生の合格の倍率が乃木坂最大の倍率=約8,000倍とかなり高かったのですが、そのくらいの高い倍率をくぐるとして、春組と夏組の応募者がフルイにかけられた結果、6期生春組が3人、6期生夏組が15人だとしたら、個別グループとして活動するのは難しいでしょう。

一応、募集時期を分けた手前、数が極端に違うのはまずいでしょうから、ある程度、数を寄せてくると思います。

たとえば、春組が7、8人で夏組が11人とかだったら、まあ許容範囲ではないかと思います。

しかし、その場合、春組の審査が夏組に比べて緩くなることになります。

これだと「スター性が云々」という部分が弱くなり、この話が成り立つかどうか微妙になります。

この辺が、宝塚システム採用説の最大の弱点です。

2024年8月22日付記。大事なことを書き忘れたのですが、現在のメンバーが32人で、今後、3期生の卒業が続くことが考えられることから、春と夏に分けてまとまった数の人材を確保しないと、人数的にも、懐事情的にも寂しくなる可能性があります。この辺は別の記事に書く予定です。



宝塚システムを採用すると何が起こるのか

 

じゃあ、仮にそういうシステムを採用するとして、その目的はなんでしょうか。

多分、ブランド力アップ、ファン層拡大を目論んでいるのではないかと思っています。その辺は、先の「6 期生募集を受けて~今後の乃木坂46はこうなると妄想」に詳しく書いています。

その記事では、このままだと、じり貧になるという危機感が乃木坂にある、ということを出発点に乃木坂が変わろうとしていることを、個人的な願望込みで書いています。

人気がずっと横ばい、周囲を見渡すとアイドルも多様化している、など、AKB48のライバルグループとして誕生した頃とだいぶ様相が変わってしまったので、ビジネスモデルを大きく変えるタイミングなのだろうなと思っています。

 

最近の5期生の動きを見ると、(表現は悪いですが)セット売りしようとしているように見えます。自分が知る限り、ここまで期別の活動が目立つのは5期生が初めてではないかと思います。

これが5期生だけのことなのか、それとも今後もこのセット売りみたいなことは続くのか、まったくわからないのですが、5期生の成功に気を良くして今後もこのセット売りを続けることにメリットがありそうだという前提で話を進めていきたいと思います。

 

商売的に見ると、5期生単独の活動も、そこそこの成果を上げているようです。

たとえば、今年の2月20日、5期生の写真集『あの頃、乃木坂にいた』が発売されましたが、初週売り上げは86,883部とまあまあの売上です。ここしばらくの写真集(遠藤さくらさんや田村真佑さんとの写真集など)と比べても売上的に遜色はありません。

それに味をしめて6期生以降にも同じような路線を踏んでもらおうと考えていたとしても不思議ではありません。

 

最近、36枚目シングルの収録曲の内容が公開されました。

その中に、今回も5期生楽曲が収録されます。これで、加入当初の29枚目から8枚連続して期別楽曲が与えられたことになります。

3期生4期生ともにデビューから5枚連続(アルバム収録曲除く)だったのに、8枚連続ということはやっぱり優遇されている、ということなのでしょうが、もしかして、単独グループとして売り出すから持ち歌を増やそうとしているのではないか、というようにも見えます。

期別楽曲が一番多い期は3期生で曲数は9曲ですが、このペースで行くと、確実に5期生が抜くでしょうね。

 

前の記事でも載せたグラフを今回も使います。

 

 

18枚目シングルから35枚目シングルまでの個別握手会/ミーグリの完売実績を期別ごとにスコア化し、グラフ化したものです。

スコアの計算方法については「期別で見た完売状況の推移」で書いています。

横軸にシングル、縦軸にスコアをとっています。

26枚目シングルでスコアがガクンと落ちますが、これは、コロナウイルス感染対策として、対面形式の握手会がオンラインのミート&グリート(ミーグリ)に変わったタイミングです。実際に会えないならいいや、とファンが離れていった結果です。

グラフは、3期生から5期生までの傾向を示していますが、4期生はコロナウイルス感染拡大の影響をもろに受けています。

5期生の特徴は、他の期に比べて長期的に高止まりしていることです。

3期生、4期生のピーク時のスコアをキープしています。3期生、4期生のピーク時は、その期のほぼ全メンバーが全完売しています。そのペースを5期生が維持していることになります。

36枚目シングルのミーグリでも、5期生の売上が好調なので、この傾向は続くでしょう。おそらく6期生が加入し、6期生に人気を取られる形でスコアが落ちると思いますが、どこまで落ちるかは予測は付きません。

過去のメンバー(たとえば鈴木絢音さんとか)のスコアの推移を見ると、エース級ほどの人気はなくても、ある程度の人気をキープしているメンバーは新しい期が入っても極端に落ちるということはないようです。

そろそろ4期生の中にミーグリが免除される人が出てきますが、それでも、5期生+6期生春組+6期生夏組でいい具合いに補い、うまくすれば今以上にチケットがさばけるかもしません。

 

宝塚システムという考え方は、そこそこ面白いとは思いますが、体制がダイナミックに変わるため、いろいろと考えなければならないことがあります。

たとえば、推しが増えるどころかお互いに「食い合い」、かえって推しの人数が分散してしまう、なんていう状況も考えられます。

そういったデメリット面も考えられるのですが、そういうことを考え始めると、いよいよ収拾がつかなくなるので、そういうことには目を瞑って、宝塚システム採用のメリットを自分なりに整理してみます。


メリット1 … 推しが増える(かも)

乃木坂の運営からすれば、人気上昇のためにファン層を拡大したいはずです。

ですから、5期生同様、スター性の強い子でメンバーを固めれば、それだけ母数が増える可能性は出てきます。

逆に、5期生を推している人が6期生推しに変わるだけ、みたいに互いに推しを食い合う結果にもなり得ます。

まあ、ファンが減ることはないでしょうから、どのくらいかは分かりませんが増えるのではないかと思います。

たとえば、前述の写真集を5期生、6期生春組、6期生夏組の三組が別々に出したとして、単純に売上に3倍になるということは考えにくいですが、全体で見て売上が上がるかもしれません。

実際、(自分が調べた限り)本家の宝塚も組によって観客数が違うと言うことはないようなので、乃木坂にとってもメリットはありそうです。


メリット2 … ブランド力アップ、知名度アップ

まず選抜のブランド力も相当アップするでしょう。

選び抜かれた「組」の中からさらに選ばれるわけですから。選抜の地位が相当にアップしますね。

ブランド力だけアップしても、たかだかアイドル界隈の中の話にとどまるでしょうから、ファン層の拡大にはあまり結び付かないでしょう。

でも、テレパンみたいな優秀な人材が増えて、それぞれがメディアに積極的に出ていってもらえば、「踊って歌っている芸大生がいる」とか、世間的な評判を上げることができます。

顔面偏差値の高さだけでなく、実力もあることを世間にアピールすれば、少しづつ乃木坂に対する認識も変わっていくでしょう。


3期生、4期生はどうなるか

 

もし、宝塚システムを採用したとした場合、3期生4期生の扱いはどうなるのかといえば、多分、従来どおりでしょう。何も変わらないと思います。

 

3期生、4期生が単独グループとして活動、ということは多分ないでしょうから、現状を維持すると思います。

現状維持とは、個別握手会/ミーグリ免除組は自動的に選抜メンバーに入り、それ以外のメンバーはなにがしかの基準に従って選抜メンバーに選ばれる、そして各自が外仕事で活躍する、ということだと思います。

この体制は、少なくとも4期生から5期生に主軸が移るであろう2年後くらいまで続くと思います。

いま、加入してから丸5年の4期生も、2年後にはそろそろ卒業か、というタイミングになると思います。だいたい、加入から7年目から8年目くらいに卒業が始まります。

そしてゆくゆくは宝塚システム採用の世代だけになるわけですから、そのタイミングで何か新しいことを始めるかもしれません。

ともすれば乃木坂がマンネリズムに陥っているように見えるので、そうだといいなあという、今回も自分の願望丸出しで記事をお届けしました。